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パソコンの「困った!!」助け舟 その他

登録した文字が変換できない

日本語入力システムのIME(Input Method Editor)は色々ありますので、ここではWindowsについている Microsoft IME(または Microsoft office IME)について検討してみます。

Microsoft Office IME 2007 の場合

Windows Vista のパソコンで、Office 2007 を導入している場合は、Microsoft IME 2007 ではなく、Microsoft Office IME 2007 (アイコンが橙色)が規定値です。(アイコンが赤色のMicrosoft IME 2007にも切り替えできます)初期の段階で強制的に電源をオフにした場合などで、辞書が壊れ変換ができないトラブルがありましたが、Windows Update で修正されているはずです。

ユーザー辞書の修復

辞書が壊れて変換がうまくゆかない場合、手動で修復する方法があります。

  1. 言語バーの[ツール][プロパティ]をクリック。「Microsoft Office IME 2007 のプロパティ」が起動する。
  2. [辞書/学習]タブを選択。
  3. [辞書の修復]項目の「修復」ボタンをクリック。[はい」ボタンをクリック。IME 2007 が使用している学習情報、ユーザー辞書、システム辞書すべての修復を開始する。

参考:マイクロソフトOffice Online IME 2007 漢字に変換できない問題、入力、変換が遅い問題を修正するモジュールのご案内

Microsoft Office IME 2010 へ

Microsoft Office IME 2007 のトラブルに悩まされるのを避けるには、Microsoft Office IME 2010 に無料でバージョンアップする方法があります。

Office XP・Office 2003・Office 2007・Office 2010 の正規ユーザーが Microsoft Office IME 2010 を使用できます。Microsoft Office IME 2007 以前のユーザーは、Microsoft Dowunload Center の Microsoft Office IME 2010 からダウンロードして上書きインストールすると、単語登録したユーザー辞書を保持したまま Microsoft office IME 2010 にすることができます。インストール手順は上記リンクのページに書いてあります。

Microsoft Office IME 2010 では、ヘルプによると「変換精度の向上」「学習効率の向上」「応答速度の向上」などの改善があり、「Microsoft 辞書アップデート」「オープン拡張辞書」「検索機能」の機能が加わりました。以前のバージョンの学習機能やオートコレクトの設定などは初期化されるようです。

ユーザー辞書

単語登録したものは、ユーザー辞書に登録されています。ユーザー辞書はIMEのバージョンによりファイル形式が違います。

使っていたユーザー辞書を違うバージョンのIMEで使う(例えば IME 2003のユーザー辞書をIME 2007 で使う)場合は、ファイルをそのままコピーしただけでは使用できません。辞書ファイルを直接かテキストファイルにしてから登録します。

例えばユーザー辞書は次のパスにあります。
Microsoft Office IME 2007 C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\IMJP12\imjp12cu.dic
Microsoft Office IME 2010 C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\IMJP14\imjp14cu.dic

このファイルはバイナリファイルで、このままではテキストエディタで内容をみることはできません。

ユーザー辞書の一覧(テキストファイル)出力

ユーザー辞書をテキストファイルで出力する方法。

  1. 言語バーの[ツール][辞書ツール]をクリック。
  2. [辞書ツール]のメニューバー[ツール]をクリック。
  3. [一覧の出力]をクリックし、保存する場所とファイル名(初期値output1.txt任意に指定できる)を指定する。

内容をみると6行のヘッダ?があり、1行の空白行の後に登録単語が1行ごとに、読み・単語・品詞・ユーザーコメントの順にタブで区切って表示されています。これが「IME 形式のテキスト ファイル」です。

登録

IME 形式のテキスト ファイルをユーザー辞書に登録する方法。

  1. 言語バーの[ツール][辞書ツール]をクリック。
  2. [辞書ツール]のメニューバー[ツール]をクリック。
  3. メニューの[テキストファイルからの登録]をクリックし、保存したテキストファイルを指定する。

前のバージョンのIMEのユーザー辞書を新しいバージョンのIMEのユーザー辞書にする場合は、上記 3.で[Microsoft IME 辞書からの登録]を選びます。

複数のユーザー辞書

ユーザー辞書は、古文用と現代文用など複数作っておき、切り替えて使用できます。新しいユーザー辞書を作る方法。

  1. 言語バーの[ツール][辞書ツール]をクリック。
  2. メニューバーの[ファイル][新規作成]をクリック。ファイル名(user1.dicが初期値、任意に指定できる)を指定し[開く]ボタンをクリック。
  3. メニューバーの[編集][登録]をクリック。
  4. 登録する[単語][読み][ユーザー コメント][品詞]を入力し、[登録]ボタンをクリック。

ユーザー辞書の切り替えは、言語バーの[ツール][プロパティ]をクリックし、[辞書/学習]タブの[ユーザー辞書][辞書名]の[参照]ボタンをクリックして、辞書ファイル(xxx.dic)を指定します。

参考:Microsoftサポート ユーザー辞書をバックアップする方法
    NECのサイト テキスト形式で保存(バックアップ)した「Microsoft Office IME 2007」などのユーザー辞書を復元する方法
    Microsoftサポート 以前のバージョンの IME のユーザー辞書を IME 2003 の辞書に移行するには

単語登録した単語が変換できない

ユーザー辞書に登録してある単語はWordやメモ帳では変換できても、アプリケーションにより、ユーザー辞書に登録した単語が変換できないことがあります。そのようなアプリケーションでユーザー辞書が機能する方法があるのかどうかはわかりませんが、私は、あるHTMLエディタで Office IME 2007 ではユーザー辞書の変換ができなかったが、Office IME 2010 をインストールしたら変換できた経験があります。Office XP・Office 2003・Office 2007 の正規ユーザーなら無料で Office IME 2010を使用できます。
参考:Microsoft Dowunload Center Microsoft Office IME 2010

ユーザー辞書に登録してある単語のうちの特定の単語が正しく変換できない場合は、品詞を変更してみると変換できることがあります。私は少し長い文を登録し、品詞に「短縮よみ」を選択していました。最近(Office 2007 SP3 導入後と思われます)正しく変換できなくなり、品詞を本来の意味とは違いますが[その他][固有名詞]に変更したら変換できるようになりました。これもOffice IME 2010 にすると[短縮よみ]でも変換します。


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