home >> パソコンで楽しむ >> パソコンの「困った!!」助け舟INDEX | マイドキュメントをDドライブに移したい
Dドライブに限りませんが、OSのファイルがインストールされているCドライブ(起動ドライブ)以外のドライブにユーザーの作ったデーターファイルを保存することで、パソコンをより安定した状態で使うことができます。
WindowsのパソコンではOSのシステムファイルやアプリケーションがCドライブに保存されていて[起動ドライブ]と言われています。ユーザーの作ったデーターファイル(マイデーター)も既定ではCドライブに保存されています。
そのためにパソコンがトラブルに遭遇しCドライブをリカバリーしなければならなくなると、初期化されますのでユーザーの作ったデーターファイルも失われます。
また、保存・削除・更新を繰り返すことの多いデーターファイルをシステムやアプリケーションと同じドライブに置いておくと、ファイルの断片化が起きて、パソコンの動作が遅くなってしまいます。
こんなことを防ぐためにユーザーの作ったデーターファイルは、Cドライブ以外のドライブに保存する方法があります。販売されているパソコンの多くは、1台のハードディスクをCドライブとDドライブに領域(パーティション)を分けてあります。この使われていないDドライブにデーターを保存する設定をすることができます。(ハードディスクが物理的に壊れたときは、パーティションを分けていても使用できなくなりファイルはすべて失われます。)
デスクトップパソコンのようにハードディスクを増設出来る場合は、増設したハードディスクにデーターファイルを保存しておくと、システムの入ったハードディスクが物理的に損傷したときにもユーザーの作ったファイルを助ける事が出来ます。
OSやアプリケーションはインストールし直せば元に戻せますが、ユーザーの作ったファイルは失ったら元に戻せません。また日本語変換ソフトのユーザー辞書や送受されたメール・アドレス帳なども起動ディスク以外に保存しておくことが望ましいことです。
Windows 7 になってからファイルの取り扱いに[ライブラリ]が加わり、ファイルの実体と影武者のようなライブラリの区別を理解しないと分かりにくくなっています。
単にDドライブに[My Documents]フォルダを作り、その中にデーターファイルを保存するだけでは、スタートメニューの{ドキュメント}に反映されませんし、Officeのアプリケーションで保存するとき、[名前を付けて保存]で保存しようとすると、Cドライブの[Users](ユーザー)フォルダにある[My Documents]フォルダを表示します。システムに「Dドライブに移動した」ことを知らせる必要があります。
これらのフォルダは、Windows XP では Cドライブの C:\Documents and Settings\My Documents の中にあり、マイドキュメントをDドライブに移動すると、その中に含まれて移動するようです。
Windows Vista では、C:\Users\(ユーザー名)\Pictures などと別々になり、それぞれを移動処理することになります。移動先を Windows XP のように My Documents の中にすることも、単独のフォルダを作ることも出来ます。
Windows 7 では、Windows Vista と同じくマイピクチャ・マイビデオなど別々ですが、スタートボタンをクリックして[ドキュメント]を開いた最初の画面に[ドキュメントライブラリ]が現れます。
[ドキュメントライブラリ]の下に表示される[対象フォルダ:2か所]リンクをクリックすると、[マイドキュメント]と[パブリックのドキュメント]のフォルダの場所(パス)が表示されます。Dドライブに移動させたフォルダは[追加]しないと反映しないようです。[既定の保存場所]を変更するには、Dドライブに移動させたフォルダを[追加]し、Cドライブのフォルダを削除しないと出来ないようです。
[パブリックのドキュメント]は以前のWindows にもありましたが、他のユーザーと共有するドキュメントで、システムやアプリケーションが作ることがあるようですから、他の場所に移動させるとアプリケーションなどから読めないことになりますので、動かさない方がよいと思います。