home  >>  パソコンで楽しむ  >>  パソコンの「困った!!」助け舟INDEX | 保存したファイルが見えなくなった

パソコンの「困った!!」助け舟 Windows

保存したファイルが見えなくなった

ファイルを保存するときは、保存する場所・保存するファイルの名前・保存するファイルの種類の3つを決めて保存します。Windows のアプリケーションの多くは、[名前を付けて保存]をクリックすると、直前に取り扱ったファイルのあるフォルダか、[マイドキュメント]を開いた状態で保存するウインドウが開きます。

保存する場所をよく確かめないで保存すると、開かれたウインドウの場所に保存してしまい、次に開くときは、[最近開いたファイル][最近使った項目]などをクリックし安易に使い続けていると、パス(path フォルダー・ファイルの所在を示す住所のようなもの)を追ってファイルを探すときに見つからなくなってしまいます。

ファイル名で検索して探す

見えなくなったファイルのファイル名に使った文字の一部でも覚えているときは、Windaows の検索機能で探すことが出来ます。

[スタート]ボタンをクリックして、[検索の開始]テキストボックスにその文字列を入力し始める(全角文字の場合は変換を確定する)と、入力の都度その段階の検索結果が順次表示されます。入力する文字数が少なかったり、ありふれた文字列だと抽出されるファイルが多くなりその中から探すのが困難です。画面に表示しきれない場合は、[すべての場所の検索]をクリックすると別のウインドウに表示されます。

目的のファイルが見つかったときは、そのファイルをクリックすると、そのファイルに関連付けられたアプリケーションが起動しそのファイルが開かれます。

ファイルを開くことが出来ると、[プロパティ]でそのファイルを保存してある場所を知ることが出来ます。検索結果の表示の中でも、そのファイルのパスが見えます。

プロパティから保存場所を知る

ファイル・フォルダーには[プロパティ](属性)という情報があります。これを見る事が出来れば、[ファイルの保存してあるところ(ハードディスクの中の所在地を示すパス)を調べる事が出来ます。

[スタート][ドキュメント]をクリックするとフォルダー・ファイルの一覧が表示されます。どれかのフォルダー・ファイルを右クリックするとショートカットメニューが出るので下の[プロパティ]をクリックすると[プロパティ]ウインドウが出ます。(メニューバーの[ファイル][プロパティ]でも同じ)「xxxx.xxxのプロパティ]の[全般]タブの[場所]にファイルの保存してある場所(パス)が記載されています。
[プロパティ]の内容は、フォルダー・ファイルの種類により違います。

ファイルを開いている時に[プロパティ]を開くには、使っているアプリケーションのメニューバーで[ファイル][プロパティ]があるときはこれをクリックすると表示されます。アプリケーションによっては、別のところにある場合があります。

フォルダーの管理

ファイルはフォルダーの中に保存

ファイルはフォルダーの中に保存されます。(マイ)ドキュメントというフォルダーにたくさんのファイルを保存しておくと、探す時に大変です。

ファイルを保存するときは「どのフォルダーに保存するか」をまず決めてからファイル名を考えます。適当なフォルダーが無い時や新しいフォルダーに保存したい時は、[名前を付けて保存]のウインドウで新しいフォルダーを作ることが出来ます。フォルダーの中にサブフォルダーを作り、同じ系統のファイルを保存するようにします。

フォルダー名を判り易く

「保存した場所が判らなくなった」ということは、「どのフォルダーに保存したのか判らない」ということです。ファイルを保存するときには、そのファイルの内容や名前にふさわしい名前のフォルダーに保存しておく必要があります。パスも含めて「そのファイルならこのフォルダーに入っている」という場所に保存しておけば、後になってから探すのも楽になります。

ドライブ名(Cドライブ、Dドライブなど)からのフォルダーをたどって、ファイルまでの道筋を一つずつのフォルダー名を覚えていなくても、「町内会の昨年の会計のファイルはここにある」と探し出せるように整理しておきます。

(マイ)ドキュメントの位置は、Windows のバージョンによって違います。Dドライブに移動してあっても違いますが、次は初期値の場合です。(マイ)ドキュメント(フォルダー)の中の「町内会」フォルダーの中の「H22年」フォルダーの「22年度会計」というExcelで作ったファイルのパスです。

Windows XP
C:\Documents and Settings\ユーザー名\My Documents\町内会\H22\22年度会計.xls
Windows Vista/7
C:\Users\ユーザー名\Documents\町内会\H22\22年度会計.xlsx

マイドキュメントというフォルダー

Word や Excel のようなアプリケーションでファイルに[名前を付けて保存]をするとき、保存するウィンドウは、[(マイ)ドキュメント]を表示します。アプリケーションによっては、前回使用したフォルダーを表示することがあります。

Windows では[(マイ)ドキュメント]は特別のフォルダーで、カタカナで表示される場合と、[(My)Documents]とアルファベットで表示されることがあります。カタカナで[(マイ)ドキュメント]と表示される時はハードディスクの中のフォルダの場所を直接示している訳ではなく、「便宜見やすいように表示しているもの」と思って良いと思います。

[(マイ)ドキュメント]フォルダーはハードディスクの中に複数の場所にあります。前項の例のパスにある[ユーザー名]ですが、違うユーザーとパソコンを共有している場合は、使っているユーザー名毎に[(マイ)ドキュメント]が有ります。通常は他のユーザーの[(マイ)ドキュメント]は見えません。どのユーザーにも見える[パブリック]というフォルダーにも[(マイ)ドキュメント]が有ります。パスは C:\Users\Public\Documents\ となります。

ですから「(マイ)ドキュメントに保存した」とだけ記憶しているのは、あまり確かなことではありません。前項のようにファイル名をたどって目的のファイルにたどり着けるよう、フォルダーの構成や名前を工夫する必要があります。

Windows 7 のライブラリ

Windows 7 では、[ライブラリ]という機能がありさらに複雑になりますが、使い方によっては便利になります。

初期値ではドキュメント ライブラリ、ミュージック ライブラリ、ピクチャ ライブラリ、ビデオ ライブラリ、の4つの既定のライブラリが用意されていますが、必要により追加したり削除したりできます。それぞれのライブラリの中にいろいろの場所(パソコン内だけでなくLANで接続されたパソコンやハードディスク)からフォルダー(ファイルではない)を追加することが出来ます。

ライブラリにあるフォルダーは、ハードディスクの C:\Users\<ユーザー名>\Documents などにある実体のフォルダーではなく、仮想のフォルダーで実体のフォルダーを表示しているだけです。Windows 7 では、意識して[コンピューター][Cドライブ][Users]とパスをたどる以外は、このライブラリでフォルダーやファイルを操作することになります。

実体ではなく仮想だとはいっても、追加や削除のファイル操作をするときに注意が必要です。ライブラリのウインドウの右側のペインでファイルを削除すると、実体の[コンピューター]……のファイルも削除されます。ウインドウの左ペインのライブラリのフォルダーは削除しても、、実体の[コンピューター]……にある実体のフォルダーは残っています。

ライブラリの利点は、いろいろな場所から拾い集めたデーターを、1カ所にまとめて表示してファイル操作が出来る事です。

例えば、デジタルカメラから取り込んだ写真が、撮影日毎(日ごとのフォルダー)に整理されて、[コンピューター][Cドライブ][ユーザー]の中に保存されている場合、ピクチャ ライブラリの中に「○○公園の紅葉」というフォルダを追加して、撮影日の違うフォルダーから紅葉の写真をまとめて表示出来ます。

失敗しない方法は、すでにあるライブラリのフォルダーやファイルは削除しないようにして、作業用のライブラリを作り必要なデーターを集め編集作業を行い、成果のファイルは作業用のライブラリ以外のフォルダーに保存して、作業終了後作業用のライブラリを削除します。こうすると元のデーターには手を加えないで、作業用のフォルダーで作った作業中のファイルを残さないで、成果を残すことが出来ると思います。

参考になるサイトがありました。

MB Supportのロゴワトソンのパソコン教室(MB-Support)

Windows 7:ライブラリ - エクスプローラー 前篇 中編 後篇


first upload:2011-2-27   御連絡はメールでお願いします。(質問に答えるページではありません。)