odake's web page >> パソコンで楽しむ >> パソコンで「困った!!」の助け舟INDEX | パソコンが動かなくなった時に備えて
パソコンが動かなくなることは稀にしかありませんが、何時そのような事態になるかは予測できません。動かなくなる原因により対処方法は違います。いずれの場合も使用していた時の状態に戻すためには「日頃の準備」が必要です。
「日頃の準備」といっても色々あります。Windowsのシステムが保管されているドライブのCドライブ(HDDやSDD)が物理的に損傷し動かなくなった場合は、別のドライブ(HDD・DVD)からWindowsを起動して修復しなければなりません。そのためには[リカバリーディスク]をあらかじめ作っておく必要があります。
システムを初期化(リカバリー)するときは、ハードディスク等が初期化されるため、ユーザーが作成したデーターや追加インストールしたOfficeなどのアプリケーション・設定がすべて消滅します。そのために日頃から使用者が作成したデーターファイルのバックアップが必要です。
HDDなどにDドライブがある場合は、CドライブのuserフォルダーのドキュメントなどをDドライブに移して置くとCドライブが初期化されてもデーターファイルを救うことができますが、それでもバックアップの必要があります。
パソコンが不調になり初期化(リカバリー)したときに、以前使用していた時の状態に一つずつ戻す作業は大変です。Windows7では正常に動作していた時のシステムのイメージを保存しておき、トラブルのあったときに復元できる「バックアップと復元」という機能がコントロールパネルにあります。Windows10では、[設定][更新とセキュリティ][バックアップ]の[ファイル履歴を使用してバックアップ]を[オン]にしておくと、自動的にファイルをバックアップできますが、追加してインストールしたアプリケーション(Officeなど)や設定まではバックアップされないようです。
Windows10の[設定][更新とセキュリティ][バックアップ]に[以前のバックアップをお探しですか?]という項目があって、[バックアップと復元に移動(Windows7)]というリンクがあります。ここをクックするとコントロールパネルにある[バックアップと復元(Windows7)]と同じ画面になります。
リカバリー(システムの初期化、再セットアップ)はパソコンの工場出荷時の状態に戻します。パソコンがウイルスに感染してしまったとき、パソコンの調子が悪くなった時や、記憶装置(ハードディスク(HDD)やSSDなど)が破損して交換したときなどに最後の手段として実施します。
パソコンに同梱されている文書(「初めにお読みください」「ユーザーズガイド」「取扱説明書」など)に方法が書かれています。パソコンのメーカーにより「再セットアップ」とも言います。
パソコンの動きが悪くなったり、コンピューターウイルスに感染したりした時に、販売店などに持ち込み相談すると、このリカバリーを実施することが多いようです。ドライブ(HDD・SSD)の交換もWindows のインストールをするので同じことになります。パソコンメーカーによっては、リカバリーをする前にデーターファイルをバックアップするツールをインストールしてあるものがありますが。ドライブが正常に動く場合にのみ利用でき、ドライブが動かないときに備え、日頃のバックアップが必要です。
昔のWindowsやアプリケーションはフロッピーディスク(FD)・コンパクトディスク(CD)などで提供されていました。その後販売されるパソコンにWindowsをあらかじめドライブの特別な領域にインストールしてある場合が多くなり、DVDなどのメディアで提供されなくなっています。トラブルのあったときにドライブが正常に動作するときは、取扱説明書に書かれてある方法でリカバリー出来ますが、ドライブが損傷している時はDVDやパソコン本体ではなく外付けHDD・SSDなどからWindowsを起動して修復しなければなりませんので、リカバリーディスクをパソコンが正常に動作するときにあらかじめ作っておく必要があります。
リカバリーディスクの作成は、パソコンメーカーによるかもしれませんが、パソコンを購入してから最初に電源を入れるとき(セットアップ時)、手順の途中で作成を促すことがあります。メディアを用意してなかったりして、素通りしてしまっているかもしれません。
以前のWindows にはあったと思いますが、Windows10の[設定]には、リカバリーディスク作成の機能を簡単に見つけられません。パソコンメーカーがツールをプレインストールしている場合があります。パソコンの取扱説明書に書いてあると思いますので調べてください。
東芝製のパソコンの場合は、[スタートメニュー]の中の[TOSHIBA][リカバリメディア作成ツール]があれば作成できます。新しいDVDメディアを4枚用意し、[リカバリメディア作成ツール]を開き暫く待ち、1枚目のDVDをドライブに挿入して[作成]ボタンをクして作成を開始します。
リカバリーディスクはシステムを初期化するものですから、パソコンを購入したときに1回作成して保管して置くものです。
Windows10では、Windows7の「システム修復ディスク」とWindows8.1の「回復ドライブ」の両方が作成できます。
USBに作成する回復ドライブと、CD等の光学メディアに作成するシステム修復ディスクと別の記憶装置(HDDやSSDドライブ)に保存したシステムのイメージとファイルのバックアップがあれば万が一の時でも対応できると思います。念のためにDVDなどでリカバリーディスクを作っておけば、USBドライブが故障しても安心です。
システム修復ディスクはCDで作成します。リカバリーディスクではありませんが、システムドライブ(HDDやSSD)が正常に動いている時なら、Windowsが正常に動かない時でも、またセーフモードで起動できないときでも、この[システム回復オプション]をCDから起動でき[スタートアップ修復][システムの復元][システムイメージの復元]などを処理できます。 [システム回復オプション]は、Windowsのシステムとは別のところに保存されてあり、Windowsが損傷しても影響を受け難いそうです。
システム修復ディスクの作成は、[コントロールパネル]の[バックアップと復元 (Windows 7)]を開き、左の[システム修復ディスクの作成]をクリック、空のCDメディアをドライブに入れ、[ディスクの作成]をクリックします。
参考Webページ:システム回復オプションについて
リカバリーディスクに相当するものが、この回復ドライブのようです。DVDやRVDのドライブのないパソコンガ販売されるようになり、USBメモリに保存するようになっています。外付けハードディスクでも作成可能のようですが、ドライブ全体を初期化しますので、ファイルのバックアップなどに使用中のハードディスクは使用できません。DVD・BVDなどのドライブは1枚のメディアが必要サイズに達しないので使えないのだと思います。
必要な容量を満たすUSBフラッシュメモリをあらかじめ用意しておかなければならないのがネックです。
作成方法
参考Webページ:Windows10で回復ドライブを作成する方法
Windowsのバージョンにより表現が違い分かりにくいですが、基本的には同じです。
「システムのイメージ」と「ファイルのバックアップ」とは別物です。システムのイメージは、トラブルのあったときにイメージの復元をすると、Windowsだけでなく追加インストールしたアプリケーションやCドライブにあるユーザーが作成したファイルを含めイメージを作成したときの状態にします。ファイルのバックアップはユーザーが作ったデーターファイルを普段使用するファイルとは別に保存しておくものです。
システムのイメージに含まれるユーザー作成のデーターファイルは、Cドライブの[ユーザー]フォルダー内のファイルです。Dドライブに保存されているファイルはファイルのバックアップで保護しなければなりません。
システムイメージは、システムに大きな変化のあったときに作成しておきます(定期的には例えば数か月に一回など)。ファイルのバックアップは出来るだけこまめに保存しておいて、ファイルが損傷したり失ったときに備ます。
参考Webページ:ぼくんちのTV別館
Windows 10、8.1、8、7のシステムイメージからの復元とバックアップの違いについてメモ
リカバリーディスクや回復ドライブは、パソコンの初期化をしますので、トラブル発生時のパソコンの状態とは違い、追加インストールされているアプリケーションや各種設定やユーザーの作ったデーターがありません。これを一つずつ元へ戻すのは大変です。全体をイメージとして残しておけば、その時点の状態に戻せます。その後は最新のファイルのバックアップを使って修復できます。
システムイメージを作成するには、作成するHDDドライブなどを接続し、コントロールパネルの[バックアップと復元(Windows7)]を開きます。Windows 10では次の方法でも開けます。
[バックアップと復元(Windows7)]の左の[システム イメージの作成]をクリックすると、ウイザードが起動して[システム イメージ作成]イメージを保存する場所を決める画面になり前回作成の日時が表示されますので、HDDドライブを指定して[次へ]をクリックします。
バックアップするドライブ・必要領域サイズ・バックアップするドライブなど確認の画面が出て、[バックアップの開始]ボタンをクリックすると作成を開始します。作成は非常に長時間かかります。
ファイルのバックアップは用途によりいろいろな方法がありますが、ここではパソコンのトラブルに備えてのバックアップについて、Windows10に用意されている機能について説明します。
前項のシステムのイメージは作成に長時間かかりますので度々実行出来ませんし、ドキュメントフォルダーをDドライブに作っているときは保存されませんので、ファイルのバックアップが必要です。
最初のバックアップが行われます。
[スタート]ボタン[設定][更新とセキュリティ][バックアップ]で、[ファイルのバックアップを自動的に実行]が[オン]になっています。その下の[その他のオプション]をクリックすると[バックアップのオプション]の画面になります。
初期値では、「1時間ごとに」保存し「無期限」にバックアップを保持する設定になっていますが、1時間ごとには実行していないようです。ここで設定すれば「10分毎から1日毎まで設定出来ます。
参考Webページ:Microsoft サポートページ ファイルをバックアップまたは復元する
:KIRITSUME.com Windows 10でファイルの自動バックアップとバックアップから復元する方法