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パソコンで「困った!!」の助け舟 Word
図形でグラデーションを使いたい
「グラデーション」とは、ある異なる2色の色や濃淡が滑らかに連続して変化してゆく表現のことです。Wordでは図形を作り、[描画ツール書式][図形の塗りつぶし][グラデーション]や、[描画ツール書式][図形の書式設定][塗りつぶし(グラデーション)]などで使うことができます。
例えばチラシやポスターなどを作るとき、表題などの図形をグラデーションで塗りつぶし飾ることが出来ます。グラデーションには線形・放射・四角・パスの4種類あり、図形の形や目的によって選択することになります。
グラデーションの使い方を解説したWebページが多くあります。実際に使ってみて自分の目的にあった方法を習得するとよいと思います。
参考リンク:
マイクロソフト 図形に塗りつぶし (グラデーション) を追加する
TSchoolBANK Wordグラデーションの基礎
このページでは図形のリボンを使って表題を作ってみます。主にWord2016で説明します。
Wordの図形
グラデーションを使うときは、まず[図形]を挿入します。挿入する位置にカーソルを入れて[挿入]タブをクリックし、[図]グループの[図形]コマンドをクリックして図形を選び、マウスポインターを編集画面に移すとマウスポインターが[+]に変わりますからそのままドラッグすると挿入されます。
挿入された[図形]は、四角の線で囲われその四隅と四辺中央に小さな[○](ハンドル)がついています。このハンドルをマウスでドラッグすると図形の大きさを変化させることができます。複雑な図形(矢印・リボン・吹き出し・十字形など)では、四隅と四辺中央の8個以外にも小さな[○](ハンドル)があります。これをドラッグすることにより図形の形を変化することができます。
リボンを挿入する
ここではリボンを表題に使う説明です。
- [挿入]タブをクリックし、リボンの[図]グループの[図形]コマンドをクリック。
- 図形一覧の下の方の[星とリボン]グループのリボンの中から例えば[リボン:上方に曲がる]をクリック。
マウスポインターーを図形の上に置くとその図形の名前が表示される。Word2010では[上カーブリボン]と表示される。
- マウスポインターを編集画面に移すとマウスポインターが[+]に変わるから斜めにドラグすると挿入される。
大きさは次項で変更できるから適当に。
- 挿入されたリボンが選択された状態で、マウスポインターをリボンを囲っている枠の四隅と四辺中央の8個のハンドルに当ててドラッグすると大きさを変えることができる。
- リボンの形を変えるには、リボンを囲っている枠の上辺の左の中間にあるハンドルを左右に(水平に)ドラッグすると、リボンの左右の折り返し場所を変更できる。左辺の上の中間にあるハンドルはリボンの上下の傾きを変更できる。また、リボンの下辺中央のハンドルを上下にドラッグすると上方に曲がる角度を調整できる。
実際にはいろいろ納得できるまで試して見ることになります。上記で図形を選択するときに[リボン:下方に曲がる]を選択したときは、5の形を変えるハンドルがリボンを囲っている枠の下辺にあります。
図形のグラデーション
図形のリボンをグラデーションで塗りつぶすときは中央の文字を入れるところを薄く、左右の端を濃くするのが一般的です。最初は1色の濃淡でリボンを塗りつぶしてみます。一通りやり方を理解してから複雑なものに挑戦してみるのが良いと思います。
挿入した図形を選択していると[描画ツール書式]というタブが現れています。このタブを選択すると図形の書式を設定するコマンドがあるリボンが表示されます。
手軽に[既定のグラデーション]の中から選択する方法
- [描画ツール書式]タブをクリックし、[図形のスタイル]グループの[図形の塗りつぶし]コマンドをクリック。
- [グラデーション]をポイントし、サブメニューの[その他のグラデーション]をクリック。
- 表示された[図形の書式設定]作業ボックス(またはダイアログボックス)の[塗りつぶし]タブの[塗りつぶし(グラデーション)]を選択。
- [既定のグラデーション](または[標準スタイル])の一覧の中から適当なもの(例えば[上スポットライト-アクセント2]など)を選択。
(▼)ボタンをクリックして一覧の図の上にマウスポインターを充てると図の名前が表示される。Word2010の[標準スタイル]では(縦方向に変化するものだけなので)[夜明け]を選んで、次項の[角度]の変更や[分岐点]の入れ替えをしなければならないと思う。
- 必要により[図形のスタイル]グループの[図形の枠線]コマンドをクリックし、[線なし]をクリック。
詳細に設定する方法
- 前項の「手軽に[既定のグラデーション]・・・」の 1〜3 の処理をして、[図形の書式設定]作業ボックス(またはダイアログボックス)を表示させ、[塗りつぶし]タブの[塗りつぶし(グラデーション)]を選択。
- [種類]で[線形]を選択。
編集画面の図形のリボンの色が、左端がもっとも薄く、右に行くに従い濃くなっている。
- [方向]で一覧の中から例えば[右方向]を選択。
選択すると次の[角度]が「0°」に変更される。
- [グラデーションの分岐点]で左端の分岐点を2番目の分岐点の右へドラッグし、2番目を左端へ移動する。
この作業は左端と2番目の分岐点の位置を交換する。2番目と3番目の間隔が狭いときは、2番目を左へ少しずらすと、位置の入れ替えがやり易い。
- 内側の2つの分岐点を調整して色や濃淡の変化の左右の均衡をとる。
- 分岐点を選択し分岐点が赤線で囲われていることを確認して、[色]のボタンをクリックし意図する色を選択する。
冒頭の「パソコン苦楽舞」の画像は、左右の分岐点の色を違えています。
- 必要により[図形のスタイル]グループの[図形の枠線]コマンドをクリックし、[線なし]をクリック。
簡単な説明
- 種類の[線形]は、図形のリボンを「線の集合」と見て、線の色の変化を設定しているものと思います。最も多用されるそうです。[放射]は円形グラデーションともいわれ、スポットライトのようです。「手軽に[既定のグラデーション]・・・」の項で作った[既定のグラデーション]の[上スポットライト-アクセント2]の種類は[放射]になっています。[四角]は四角のボタンを立体的に見せるのに使われそうです。[パス]は星形など複雑な図形向きのようです。
- 分岐点とは「色の混合の終了点」。移動すると混ぜ合わせの範囲が変わります。クリックして選択すると、色・透明度・明るさを変えることができます。追加。削除のボタンのほかスライドバーの上をクリックすると分岐点を追加でき、分岐点をスライドバーの外へドラッグすると削除できます。
- 位置は分岐点の位置で左端が0%、右端が100%。分岐点をドラッグするほか数値で変更できます。
図形に文字を入れる方法(おまけ)
図形に直接テキストを追加
図形を選択して右クリックし、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)の[テキストの追加]をクリックすると、リボンの中央にカーソルが入り文字を入力できます。フォントの種類。フォントサイズ・フォントの色などは、ホームタグのリボンで設定できます。
ワードアート
[挿入]タブのリボンの[テキスト]グループの[ワードアート]で文字を入力しますが、図形のリボンの中へ直接ワードアートを入れることはできないようです。図形以外のところでワードアートを作って、図形のリボンの上に移動します。最終的には図形とワードアートをグループ化します。
冒頭の画像のようにリボンを[リボン:上方に曲がる]で作り、リボンの曲線に合わせたワードアートを入れることができます。
テキストボックス
リボン上に表題のほかいろいろな情報を載せるときは、テキストボックスを載せて、テキストボックスを[塗りつぶしなし][線なし]にします。
first upload:2016-11-29
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