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ファイルの圧縮・解凍

NET・陽だまり 勉強会テキスト

1 フリーソフトとシェアウエア(オンラインソフトとも言う)

 パソコン通信、インターネット、雑誌の付録などで入手できるが、ファイルは圧縮して配布されるのが一般的。不具合や機能アップが随時行われている。

フリーソフト
作成者が、著作権を放棄していないが、代価を求めないで、一定の条件の下に使用・配布を認めているソフト。
シェアウエア
一定期間の試用を認め、継続使用するときはレジスト料の支払いが必要。一定の条件の下に配布を認めている。
他に「カンパ・ソフト」、「メールソフト」等というものがある。

2 圧縮ファイル

 ファイルは補助記憶装置(HDやFDなど)に「1」と「0」のデータで記録されている。同じデータの記録方法を簡略化してファイルの大きさを小さく出来る。画像ファイルで「.gif」「.jpg」のファイル形式は圧縮されている。テキストファイルを圧縮するとバイナリファイルになる。

国内ではLHAというソフトで圧縮されていることが多く、".lzh" の拡張子が付いている。

国外ではZIPという圧縮ソフトが一般的。".zip" の拡張子が付いている。

圧縮されてあるファイルは、解凍しなければ使用できない。

(自己解凍型の場合は ".exe" の拡張子て、実行すると解凍される。)

通信でファイルを送受するときは、出来るだけファイルサイズを小さくして、通信を早く終了できるようにするのが一般的である。そのために簡単に圧縮・解凍が出来る環境を作っておくと良い。

圧縮・解凍のため色々なフリーソフト・シェアウエアが提供されている。ここではドラック・アンド・ドロップで、圧縮・解凍が出来るフリーソフト「Lhaca」を紹介する。

3 フリーソフト「+Lhaca」の解凍・インストール手順

 村山富男さん が作ったソフト。このソフトについての情報は、作者のウェブサイト http://park8.wakwak.com/~app/Lhaca/ にある。「らか」と読むと思う。解凍だけ出来る「Lhasa」(「らさ」と読む)という普及したフリーソフトがあった。圧縮機能(Compression)を付け加えたので、「+Lhaca」という名前になった。

フリーソフトやシェアウエアでは、印刷された取扱説明書は無いから、圧縮ファイルの中に説明文書を入れてあるのが多い。Readme.txt、Readme.doc、等のファイル名になっている。使用するときは必ず読んでおくと良い。

「+Lhaca」には現在「Lhaca074.exe」「Lhaca095.exe」「Laca120.exe」の3種類あり、バージョンの数字が大きいほど多機能になっている。自己解凍型だから解凍ソフトは不要で、「Lhaca074.exe」(119KB)を起動(ダブルクリック)すると解凍とインストールが行われる。

ファイル名の中の「074」はバージョンを現している。LZHとZIPの圧縮ファイルのみ扱うときは、Lhaca074.exe でよい。

LZHは、吉崎栄泰に著作権があるLHA圧縮技術により作られるファイルの拡張子である。国内で広く使われている。ZIPはInfoZipに著作権がある世界的に使われている圧縮ファイルの拡張子である。

  1. HDにインストールするフォルダ「Lhaca」を作る。
  2. [スタート|ファイル名を指定して実行]で「Lhaca074.exe」を指定して実行する。(エクスプローラで「Lhaca074.exe」をダブルクリックで実行しても良い。)
  3. 「+Lhaca0.74をインストールします」ダイヤログボックスの「インストール先」テキストボックスには、インストールするLhacaフォルダの場所が表示さる。表示されている場所以外の所にインストールする場合は、「参照」ボタンで選択する。「OK」ボタンをクリックすると解凍とインストールが一度に行なわれる。

これによって、デスクトップとスタートメニューのプログラムサブメニューに+Lhaca関連のショートカットが作成される。スタートメニューのプログラムサブメニュー内には+Lhacaのヘルプへのショートカットも作成される。Lhacaフォルダには、次の2つのファイルが入っている。

Lhaca.exe   実行ファイル
readme.txt   説明文

 readme.txt はスタートメニューや +Lhaca を起動したときの「ヘルプ」のファイルにもなっている。書いてある意味がわからなくても最初に読んでおくと良い。

4 +Lhaca を開いて見る。

 スタートメニューから[プログラム][Lhaca][+Lhaca]で開くか、デスクトップの[+Lhaca]のアイコンをダブルクリックするか、エクスプローラかマイコンピュータで [Lhaca.exe]のファイルを探してダブルクリックするかすると、設定画面が出る。ここで設定しておけば、ドラッグ・アンド・ドロップだけで、その設定にしたがって圧縮や解凍が実行される。インストールしたままの設定(初期設定)で一般的な使い方が出来る。

5 +Lhaca の設定。

設定画面でいろいろな設定をしておいて、実際の作業はアイコンにドラッグすればよい。設定により圧縮したり解凍するフォルダを指定することができる。この設定画面を開いて、一時的な設定をして、この設定画面にファイルをドラッグ・アンド・ドロップすると、設定した条件で圧縮・解凍がされます。その後「キャンセル」ボタンを押すと一時的な設定はキャンセルされる。

解凍(圧縮)先:「デスクトップ」(初期値)、「ファイルと同じ場所」、「解凍(圧縮)のたびに場所を指定」(解凍(圧縮)の度に場所を指定するダイアログボックスが出る。)、「その他」(固定した場所を指定するダイアログボックスが出る。)の内どれかを選択する。

解凍のオプション:ファイルをドラッグ・アンド・ドロップしたときの動作を選択する。

圧縮のオプション:

圧縮形式:
 ラジオボタンで「LHA」か「ZIP」を選ぶ。LHAが初期値。
同名のファイルは上書き:
このチェックを外していると、圧縮の際に同名のファイルがあるとき、メッセージを表示して圧縮作業を中断します。
圧縮後フォルダを開く:
チェックしてあるのが初期値。チェックしている時には、圧縮作業の終了後に出力先のフォルダを開いて作業結果を確認できる。ただし、出力先にデスクトップが指定されている場合には、このチェックにかかわらずフォルダは開かれない。
関連付け:
.lzhや.zipの拡張子を+Lhacaに関連付けたいときや、逆に関連付けを外したりしたいときには、一番下の、関連付けの項目を変更する。この際に「関連付けの際にアイコンを変更しない」をチェックしておくと、アイコンは変更せずに関連付けのみを変える。

6 実際の圧縮・解凍

 デスクトップにある+Lhacaショートカットのアイコンに、ファイルをドラッグ・アンド・ドロップする。

ファイルが.lzhや.zipの拡張子を持った圧縮ファイルのときは、設定してある場所に解凍する。圧縮ファイルでないときは、圧縮する。

7 質問・感想

Lhacaの最新版は作者のウェブサイト http://sapporo.cool.ne.jp/murayama/Lhaca/ にあることになっているがリンク切れのよう。http://park8.wakwak.com/~app/Lhaca/に最新版と思われる、Lhaca076.EXE のほか左側のメニューで拡張版・デラックス版がある。本ソフトに関してわからないことがあったら、同サイトにあるよくある質問に対する回答を参考にするとよい。

感想等はゲストブック(掲示版)に投稿できます。質問はヘルプによると、作者村山富男 さんのメールアドレスの、 nospam-tmurayama@anet.ne.jpから、先頭のnospam-を外したもの(SPAMメールが多いので、対応のためこのような書き方をしている)まで。

8 +Lhaca のバージョン

+Lhaca はバージョンアップしており、今回は.lzhと.zip のみの圧縮・解凍が簡単に出来る0.74 を紹介したが、現在は0.76になっており、他に拡張版0.97とデラックス版1.240のバージョンがある。

0.97 はファイルをドロップするとき(マウスのボタンから指を離すとき)、SHIFTキーを押しながらドロップすると、自己解凍型の圧縮ファイルが出来る。また、ALTキーを押しながらドロップすると、1.2MB以下のファイルに分割して圧縮ファイルを作り、あわせて復活用のバッチファイル(*.BAT)を作る。FDに大きいファイルを分割して保存し、HDに元通りに復活させることが出来る。

1.24 は、圧縮ファイル形式が.lzhと.zip だけでなく、CAB, GZ, Z, BZ2, TAR, TGZ, TAZ, TBZ, JAR, ARJ, RAR 等にも対応している。

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2001-08-04 登録 2005-11-14、2010-2-15修正
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