カンゾウ日記

11話 株分け(平成22418日)

 春になっても寒い日が続く今シーズンの幕開けです。少しでも日差しのある日を選んでカンゾウの株分けをしました。

 今年で3回目の春を迎えたカンゾウは、ご覧のとおり元気に育っています。これを2つに選定ハサミを使って分けます。カンゾウは毎年、子株ができるので、増えるのも楽しみになります。子供会のみなさんも手伝ってくれました。また、6月にはきれいな花を見せてくれると思います。(K


 株分けしたカンゾウと植え替え作業(
224月)


10話 菖蒲湯(平成21年6月5日
 

 旧暦の5月5日の端午の節句に合わせ、菖蒲をお風呂に入れる「菖蒲湯」の風習があります。入浴することで「邪気」を払うとされています。菖蒲は元々、薬草なので効能があったのでしょうか。
   風さけて入り日涼しき菖蒲の日   加賀千代女
 この地区では、6月4日に菖蒲を家々の軒下に飾り、菖蒲湯を沸かします。虫除けに「ムシの日」と語呂合わせしたのでしょうか。いわれは定かではありません。湯につかり、新型インフルエンザなどを患わないような、元気な体をつくりましょう。
 カンゾウの花が、鮮やかな黄色できれいに咲きました。364日かけて成長し、わずか1日でしぼんでしまうのが、もったいないくらいです。(K

を咲かせた育成観察用のカンゾウ(216月)

第9話 草刈り(平成21525

 524日は、笠島地区で市道道路脇の草刈りが行われました。市街地の道路や国道などは、道路の管理者が業者に委託して草刈りをしている姿を見かけると思います。田舎は、交通量が少ないことから、住民自らの手でしなければなりません。曲がりくねった道が多いので、草が伸びると見通しが悪く、交通事故の危険があるからです。また、草の間に、空き缶を捨てる残念な来訪者もいるからです。
 左写真のとおり、きれいに草が刈られ、さっぱりとして気持ちがいいものです。
右写真のように、今まで気づかなかったのですが、道路脇にカンゾウが植えられていました。「植えられて」というのは、牛が首層内褶曲の看板の裏手で、有名な観光スポットなので、おそらくどなたかが「植えられた」のでしょう。毎年、草刈りをしているのですが、昨年まで全く気付かずに、草と一緒に刈ってしまっていました。昨年は、草刈りの前に「カンゾウがあります」との札と、カンゾウの場所を紐で囲ってありました。今年も、もちろん紐で囲ってあり、みんなは、ちゃんと刈らずに残していました。どんなカンゾウが、花が咲くのが楽しみですね。6月からは、いよいよ花の季節です。(K

草刈りした市道(215月)牛が首層内褶曲とカンゾウ群生

第8話 蕾(平成21514

 4月26日の大嵐以来、雨らしい雨がなく、お天気に恵まれたゴールデンウィークが終わり、ようやく雨となりました。田植えの時期で、農家の皆さんも、ほっと一息された事でしょう。秋の実りの季節に向って、稲作シーズンの始まりです。
 第3話でご紹介したカンゾウの種は、残念ながら芽を出しません。今年は無理なのでしょうか。その代わり育成観察用の鉢のカンゾウから、するすると細長い茎が伸びて、蕾ができました。笠島の市道脇のカンゾウにも、蕾ができたでしょうか。是非、探してみてください。(K)

第7話 21年度カンゾウ苗植え(平成21年5月14日)

 今年もゴールデンウィークに苗を植えました。佐渡の大野亀ロッジさんからカンゾウの苗を送っていただき、芝桜と一緒に植えました。今年は、補充という形なので苗の数が少なく、子供会の有志のみなさんとの活動になりました。昨年植えたカンゾウは、しっかりと笠島の地に根を張り子株までも増やして育っています。子供たちも植物の成長を見届け、花のある環境作りの良さを実感しているようでした。地域の皆さんもこの花壇の変化を楽しみにされています。
  

第6話 カンゾウの群生地(平成21427日)

ゴールデンウィークが始まりました。週末はあいにく雨でのスタートでしたが、晴れの合間を見て、お近くを散歩されては、いかがですか? 春の草花が一斉に咲き誇っています。ご近所のお庭やプランターにも、ピンクや黄色の花々が小雨を受けて、しっとりとした姿を見せてくれます。
さて、笠島海岸を歩いていたら、カンゾウの群生を見つけました。カンゾウの種類はわかりません。どなたかが植えられたものが増えたのか、それとも昔からの野生なのでしょうか。笠島は、夏には海水浴客が大勢訪れる所なのですが、話題になったこともありません。夏には、回りのススキや雑草が背丈以上に伸びて、せっかくの花姿を隠してしまうのでしょう。今年の夏に、もう一度、訪ねてみたいですね。野カンゾウか、藪カンゾウか、はたまた、品種のカンゾウか、新たな夢が広がります。(K)

笠島カンゾウ群生地(214月)

第5話 子株(平成21413

先週から「いきなり」春がやってきた感じです。桜も蕾から一気に満開となったようです。米山地区の花見の名所を「45日号のコミセンだより」でご紹介していますので、是非、お出かけになってください。

写真は、カンゾウの生育観察用に1苗だけ鉢で育てているものです。よく見ると親株の隣に小さな子株が生えているのがわかります。そう思って前回(第4話)の写真を見直すと、やはり子株が見えます。こうしてカンゾウが増えていくのですね。子株はこのまま成長させ、秋になったら親株から分けて独立させるとのことです。(K)

第4話 伝えること(平成2146日)

東京では、桜が満開との便り。柏崎では4月の後半でしょうか。この地域も国民休養地や旧米山中学校跡など、思えば桜の名所もたくさんあります。もちろん自然に生えた訳ではなく、地元の先輩の皆さんが、将来の花姿を思いながら、1本1本植えて、育ててくださったおかげです。

 植物の魅力は、小さな種や苗から、年月を経て大きな花に育つことです。それは同時に、「大切にしたい」という人たちの優しい願いを育てていることかも知れません。 写真は、第1話でご紹介した笠島地区のカンゾウです。遠く海を渡り、佐渡とは違った環境ですが、無事に冬を越し、ご覧の元気な姿を見せてくれました。多くの皆さんの思いやりが、カンゾウを育てています。(K)       写真カンゾウの若葉(214月)

第3話 「種蒔き」(平成21326

お彼岸を過ぎたら、急に寒さが逆戻り。1日で気温が10度以上も高低するのは、体にきついですね。東京でも桜が咲いたとのことで、植物にもこの寒さは、辛いのではないでしょうか。早く穏やかな本格的な春の訪れが待ち遠しいものです。

 さて、19日に「種浸け」をしたカンゾウの種を、22日に鉢に蒔きました。果たして芽が出るのやら、そもそもどんな新芽なのかもわかりません。アヤメや菖蒲のような芽でしょうか、スイセンのように太い芽でしょうか。想像するのも楽しみですね。(K)


                                              カンゾウの種蒔き(213月)

第2話 水の力「種浸け」(平成21年3月19日

「暑さ寒さも彼岸まで」のことわざどおり、穏やかな季節になりました。里山にもマンサク、キブシ、藪椿の花がいつの間にか咲き始め、温暖化といわれる昨今ですが、昔ながらの暦に合った季節の移り変わりが感じられます。
 さて、「カンゾウ日記」の第2話は、「種浸け」です。「山桜が咲いたら春の種まき」と言われるように、お彼岸を過ぎれば山桜が咲き始め、種まきができる時期になります。
 カンゾウの種も蒔く準備を始めます。種を水の入った容器にいれ、2日から3日間、十分に水を吸わせまます。「種浸け」と呼ばれる作業です。ただ、これだけの事ですが、半年間、眠っていた種に目を覚まさせ、水が「13粒のいぶき」に芽吹きの力を与えてくれます。さあ、次回はいよいよ種まきです。(K)

カンゾウの種浸け(213月)

第1話 13粒のいぶき(平成21年2月28日)

 今日から「カンゾウ日記」がはじまります。ご愛読よろしくお願いします。
さて、米山コミセンでは、昨年の4月29日に「花いっぱい環境整備活動〜中越沖地震復興祈念」として、笠島地区で市道脇に地域の皆さんと一緒に花の苗を植えました。当日の様子は、柏崎日報、柏新時報などに掲載されましたので、ご覧になられた方もいらっしゃるかと思います。
 さて、その中には佐渡「大野亀ロッジ」様のご厚意により、お譲りいただいたカンゾウ苗50鉢がありました。「3年苗で花はまだですよ」とのお話だったのですが、ご近所の方が毎日のように水呉れしてくださった事もあり、6月に5本が小さな黄色い花を付けてくれました。(左下写真)花が終わった後に、よく見ると種ができていました。その種を夏に拾って保存しておきました。
 右下写真は、そのカンゾウの種です。お彼岸(3月20日頃)に鉢に蒔いて育ててみたいと考えています。「13粒のいぶき」の成長ぶりを、これから皆様にお伝えいたします。どうぞお楽しみに。(K)

     

笠島地区のカンゾウ(20年6月)   カンゾウの種(21年2月)