柏崎市立博物館では、昭和62年の特別展「柏崎の職人」を皮切りにして、貸鍬に関する調査、及び用具の収集・整理を継続的かつ集中的に行ってきた。その中心となったのが三井田忠明氏(前館長・平成21年3月退職)であった。
調査に関しては、平成9年に新潟県内の貸鍬に関する調査報告書『貸鍬慣行』を刊行しており、これは日本における貸鍬慣行の詳細な調査報告書としては唯一のものである。
用具の収集・整理に関しては、通常、貸鍬を行う鍛冶屋は、廃業すると貸鍬帳を燃やし、貸鍬を農家に譲渡してしまうことが多いため、極めて困難な作業となった。さらに平成21年秋以降からは、文化庁の助言と指導を受け、改めて三井田前館長とともに追加調査と資料収集を精力的に行ってきた。
4半世紀に及ぶ地道な調査・研究・収集作業が実を結び、一定量の収集・保管・整理をみるに至り、晴れてこのたびの国の登録有形民俗文化財となった。

補充調査を行う三井田忠明氏
(長岡市・白井鍛冶屋にて 平成22年9月)

文化庁担当技官の確認調査
(当館 同22年8月)

中栄鍛冶屋にて
(小千谷市片貝 同22年3月)


