#author("2017-03-16T17:26:12+09:00","","")
*** 一太郎Ark/XMLの解説 [#med6fcef]

「SGML」(StandardGeneralizedMarkupbnguage)は、1986年にISO(InternationalOrganization Standardiza-tion;国際標準化機構)により標準化された文書の論理や意味構造を記述するメタ・マークアップ言語です。 

従来、文書ファイルは、文書ファイルを作るアプリケーションの種類により、文書の論理や意味構造が異なっていました。そのため、文書ファイルの共有は困難でした。そこで、SGMLは、文書の論理や意味構造を定義し、異なるアプリケーション間で共有する文書の記述を可能にしました。 

SGMLの文書構造は、木構造で表わします。また、SGMLの文書を構成する要素は、自由に定義できます。すなわち、SGMLは、文書構造をもった要素の集まりと見なし、要素とその構造を自由に定義することができます。そのため、SGML文書は、表示からの独立を達成し、多目的の利用を可能にしました。 

SGMLでは、厳密に文書構造を定義する必要があります。また、SGMLは、文章によって定義が異なる場合には、定義を理解しなければ文書を記述できません。 

これらの欠点は、SGMLを難解で扱いにくいものにしています。 

「HTML」(HypeTextMarkupLnguage)は、W3C(WorldWideWebConsortium)によりSGMLアプリケーションとして標準化されたマークアップ言語です。HTMLは、主にWebサイトを構築するために使います。HTMLの文書構造と要素は、あらかじめ決められており、SGMLで記述されたDTDによって管理されています。HTMLでは、SGMLで問題となっていた文書構造の複雑さや難解さが解消されました。 

また、HTMLは、WWW(WorldWideWeb)によって、急速に普及しました。 

しかし、HTMLの普及は、さらに高度な文書処理や文書の共有、データベース化などの要求を生み出しました。 

これらの要求は、HTMLの文書構造や要素では実現不可能であり、HTMLの拡張が必要になりました。 

「XML」(eXtesibleMarkupLnguage)は、1998年にW3CによりSGMLのサブセットとして標準化された文書の論理や意味構造を記述するメタ・マークアップ言語です。 

SGMLは、HTMLの拡張のため、再度、注目を浴びました。しかし、SGMLは、文書構造が複雑で難解である問題点を抱えています。そこで、XMLは、「SGMLのように文書構造を自由に定義ができること」 

「HTMLのように手軽に使用できること」の両方を可能にしました。XMLの文書構造と要素は、独自で定義したDTDによって自由に管理できます。また、XMLは、Web上での利用ができます。XMLの特徴は、他のアプリケーションとの連携が容易なことです。 

これは、複雑な文書処理やデータベース化などを可能にしました。

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