#author("2020-06-05T08:16:43+09:00","","")
*岩石海岸と砂浜海岸 [#y58368fb]

 新潟県の海岸線は,佐渡島と粟島をふくめて634.4kmあります。
村上市から糸魚川市にかけては330.7kniあり,新潟市から東京都までと同じくらいのきょりです。

海岸の形は,大きく岩石海岸と砂浜海岸に分けることができます。

佐渡島や粟島の海岸,笹川流れ,角田山と弥彦山の海岸,柏崎市の米山海岸,上越市名立区から親不知までの海岸は,
岩石海岸が多く見られます。
これらの海岸では,荒波が山や岩をけずリ,美しいけしきが見られます。

このため,国定公園や県立自然公園になっているところがあります。
佐渡島では,海岸段丘といって,海から切り立ったがけの上が平らな土地になっているところがあります。
岩石海岸のほかは,砂浜海岸になっています。村上市から糸魚川市にかけての海岸線の3分の2は砂浜海岸です。

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|親不知の岩石海岸(糸魚川市青海)|尖閣湾の海岸段丘(佐渡市相川)|

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|瀬波の砂浜海岸(村上市瀬波温泉)|新潟市の砂丘列|

砂浜海岸には砂丘が見られます。村上市の三面川河口近くから新潟市巻の角E日浜にかけては約70kmもの砂丘が続いています。
場所によっては大小の砂丘が5~10列になっているところも見られます。

越後平野を流れる川の水は,これらの砂丘にさまたげられて海へ流れにくくなリ,たくさんの潟や沼をつくりました。
そこにたまった水を海に流し出すために,人々は苦労を重ねて砂丘を切リひらきました。
越後平野や高田平野の海岸近くの水田の多くは,このようにしてできました。

砂丘は,柏崎平野や高田平野の海岸にも見られます。

越後平野に残る潟の一つ,佐潟は,水鳥のすみかとして,ラムサール条約に登録されています。

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|砂丘を切りひらいた落堀川(新発田市藤塚浜)|多くの水鳥がおとずれる佐潟(新潟市西区)|
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