#author("2020-06-10T08:12:23+09:00","","")
*水産業 [#w2796158]

''海での漁業''

新潟県の沖では,左の図のように南から北上する暖流(対馬海流)と,北から南下する寒流(リマン海流)が佐渡島の近海で合流するため,
暖流にすむ魚と寒流にすむ魚が一年中集まってきます。

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新潟県近海の漁場

中でも,佐渡沖にあるひょうたんぐり,向瀬などは魚のえさとなるプランクトンが多く,魚が集まりやすい場所として知られています。

沿岸の漁場では,底びき網(あみ)定置網,さし網,はえ縄,釣りなどが,また沖合の漁場では,まき網,底びき網,
釣りなどが行われています。
佐渡島や粟島では,魚が網に入ると出られないようなしくみの「大ぼう網」という大型の定置網が広く使われて
います。

漁獲量でみると,次のページのグラフのように,かに,ぶリ,あじ,いかなどの魚がたくさんとれます。

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大ぼう網漁(粟島)

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新潟県で漁獲量の多い水産物(平成23~24年新潟農林水産統計年報)

漁獲量の多い市は,新潟市,佐渡市,糸魚川市などです。
交通の便がよい新潟市の中央卸売市場には,県内や県外の漁船がとった魚が集まってきます。
そして,各地に出荷されています。
近年,魚が少なくなってきているので,「とる漁業」だけでなく「育てる漁業」にも力を入れています。
たとえば,佐渡や粟島ではわかめや貝,魚の養殖が行われています。

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新潟県の主な養殖漁業(海・湖)(新潟県水産海洋研究所調べ)

佐渡市真野地区の佐渡水産技術センターでは,水産資源を守り育てるために,藻場の回復となまこを増やす研究をしてます。
また,うにを蓄養する技術の開発も行っています。

このほか,国や県,市町村では,海の中に魚のすみかをつくったリ,小さい魚や貝をとらないように指導したりして,水産資源の保護に力を入れています。

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相川沖の魚礁に集まる「ウスメバル」

**川などの漁業 [#nb7babb4]

川や沼でも漁業が行われています。
特に,信濃川と阿賀野川では,さけあゆ,ぶな,こいなどの魚がとれます。

さけやますのたまごを育て,ふ化した稚魚を放流する仕事は,三面川信濃川,阿賀野川など県内各地の川で行われています。
長岡市山古志や小千谷市では,にしきごいの養殖がさかんです。

|&ref(にしきごい品評会のようす.png);|&ref(新潟県の川や沼でとれる魚.png);|
|にしきごい品評会のようす(長岡市山古志地区)|新潟県の川や沼でとれる魚(平成23年~24年新潟農林水産統計年報)|
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