日本ぐるっと一周海交流<西回り>

航 海 日 誌

2004.5.27(木) 

40年ぶりで思い出の白浜

串本から白浜までは、順調に行っても8時間はかかると思われ、
今日は少し早めの7:30に出港して走り通しでした。
 
出港時のお天気は晴れ&うす曇り。
東の風で、波は1.5mくらいです。
 
平成11年に出来たばかりの大きな橋(くしもと大橋)の下をくぐり、串本とお別れ。
昨日はこの潮岬から紀伊大島を結ぶ橋の上を通って案内していただきました。
(紀伊大島は、集落も複数あり 1,500人もの人が暮らしているそうです。)
 
さて、いよいよ潮岬。
 
噂には聞いていましたが、さすがは本州最南端の岬だけあり、まともに黒潮がぶつかってくる感じ。
昨日、潮岬の上から眺めていた時は、「沖出しして行こう」などと話していましたが、
本船も次々に通る上に向かい潮なので、とても沖出しどころではありません。
 
船のメーターを見ると7ノット出ているのですが、
実際には潮に押し戻されている為、GPSで確認すると2.5ノットしか出ていない状況。
 
仕方がないので、暗礁ギリギリのところを陸地づたいになめるように走りましたが、
それでも黒潮の影響は避けきれず、1ノットほどはマイナスされていました。
 
ようやく黒潮から逃れ、釣り糸を流しながら走っていたら、かかったのは鳥。
バタバタともがいても自力では外せないようで、
仕方がないので引き上げて針を外してあげたら、元気に飛んで行きました。
柏崎でも同様に鳥がかかることがありますが、そんな日は大抵魚は釣れません。
 
予定通り8時間走り、15:30に白浜に入港できました。
 
白浜の手前にある椿という温泉街にも、30階はあるかと思われる大きな建物があり、
海からも良く見えましたが、白浜でも大きな建物が目に飛び込んで来ました。
近くには空港(南紀白浜空港)があり、
東京からでもひとっ飛びで来ることができる温泉街だけのことはあります。
 
その白浜温泉街の目の前にあるポンツーンに係留させていただきました。
 
出迎えに来てくださったホテル白浜御苑の専務さん(新藤さん)と、ヨットマンの大更さんは、
このポンツーン(以前は定期船が使っていたものが今は空いている)を
「海の駅」にしようと考えているのだそうです。
 
今日の停泊地は、「綱知らず」と言われるところで、
とても入り組んだ地形で周りこむように入ってくる為、外海がどんなに荒れていても、
この中は ロープ(綱)を使わずに船を置いておけるほどだという意味なのだそうです。
 そんな恵まれた環境なのに、ここには(ヨットは)小型艇が3〜4艇しか置いてありませんでした。
 
早速、新藤専務さんの案内で町役場へ。
残念ながら町長さんはご出張中でしたが、企画観光課副課長の箱嶋さんが対応してくださり、
親書をお渡ししてサインもいただいてきました。
 
次は、町役場の隣にある地元FM局(南紀白浜コミュニティ放送「ビーチステーション」)へと
案内され、ちょうど17時からの生放送が始まるところなので・・・と、
最初の方で10〜15分ほど生出演するという思いがけない出来事もありました。
(吉川夫妻とも浅からぬ縁のある 柏崎のFMピッカラのこともよくご存知でした。)
 
買い物も済ませて、いったん船に戻り、
夕方には、専務さんのいる白浜御苑の温泉に入りにお邪魔しました。
 
この白浜御苑さんがまた変わった営業形態なのです。
予約があった時だけ営業し、しかも基本は素泊まりで格安。
ものすごく高級そうな外観からは想像もつかない発想で営業していることに驚きました。
 
温泉の後は、コインランドリーで洗濯している間に食事。
大原さんは、おつまみになるものを頼んでまずはビール。
飲めない吉川艇長は、お魚などの一品料理を数点頼んだ他に天丼を食べたそうです。
それぞれが新婚旅行で訪れたことのある南紀での夕食なので、
色々な思い出話などが出てきたのではないでしょうか。
 

くぐってきたばかりの橋をバックに。
潮岬と紀伊大島とを結ぶ くしもと大橋は、平成11年に出来たそうです。
 

 

釣り糸を流していたら、かかったのは水鳥。
(これはオオミズナギドリ?)
 

自力でははずせないようで、バタバタと
もがいていたので、仕方なく救出。
 

思い出の地、白浜へ接岸。

ここは白浜温泉街の目の前です。
 

  

白浜町役場 企画観光課で。 (この2枚の写真提供は、白浜御苑の新藤専務さん。)
 

温泉の鏡を見て、改めてじぶんが黒いことにびっくりする艇長。
(広報担当者としては、ひげの方にびっくり!
このひげの感じは、熟年ヨットマンによくいるタイプになってきたような気がします。)
 
 

白浜へ入港する『いそしぎ』
 

接岸直後

白浜御苑でスイカまでご馳走になりました。
 

FM生出演の様子   (この後半6枚の写真は、大更さんからの提供です。)
 
 
ちょうど温泉へ向かって歩いている吉川艇長へ、広報担当者が電話をしたのですが、
話の最中で「珊瑚が山ほど売っているよ」などの温泉街の実況中継が入りました。
 
「わぁ!直径1mもある貝がらも売ってる」と驚いた声をあげる吉川艇長に、
巻貝なのか合わせ貝なのか形状を聞いたところ、
「女神が裸で出てくるような貝」という回答。
「それは、吉川艇長の希望的観測では?(呆)」という質問には、
「フフフ・・・当たり(笑)」というお答えでした。
 
広報担当者としては、女神じゃなくて人魚の方が似合う気もしますが、
そのやりとりを隣で聞いていた大原さんは、さぞ呆れかえっていたことでしょう。
 
 

さてさて、偶然にも二人とも新婚旅行で来たことがあるという思い出の地・南紀です。
 
大原さんは、リッチな新婚旅行だったようで、
大阪まで飛行機で来て、そこからはレンタカー(しかもオープン!)で南紀めぐりをしたそうです。
ホンダ車だったそうですが、どんなオープンカーで回ったんでしょう。
ぜひとも、その当時の写真が見てみたい広報担当者でした。
(大原さんの素敵な奥さまは、過去の航海日誌にこっそり写真を追加してありますので、
興味のある方は探してみてください。)
 
それに引き換え、若い頃から稼いだお金は全て趣味につぎ込む吉川艇長は、ヨットだけでなく、
自作オーディオなどにもお金がかかり、結婚当時も余裕などなかったそうです。
しかも、艇長夫人もまた「新婚旅行だからリッチに・・・」などというタイプではなく、
ふたりで仲良く貧乏旅行を楽しんだそうです。
 
寝台特急で東京へ出て、新幹線で名古屋へ行き観光。
そして、バスで大阪に向かい、電車に乗り換え南紀へというコース。
(その後、京都などにも行ったそうです。)
新幹線に乗ってはしゃぐ艇長は、乗ったとたんに食堂車へ行きカレーライス。
南紀鉄道でも食堂車へ行き、またカレーライス。
どうやら、当時はカレーライスがいちばん好きだったようです。(艇長夫人談)
 
約40年ぶりで訪れた吉川艇長に、懐かしい場所などはあったのかと聞きましたが、
泊まった宿も忘れてしまい、面影が残るのは岩の形くらいだそうです。
 
他に何か新婚旅行の思い出は?と聞くと、
とてもホームページには載せられないような話をし始めました。
(でも載せちゃう。)
 
白浜に泊まった夜に、艇長が一緒にお風呂に入ろうと誘い、
艇長夫人は恥ずかしがってなかなか一緒に入ってくれなかったという、
いかにも新婚さんらしいエピソードが飛び出しました。
(まったく、聞いてる方が恥ずかしくなります(赤面))
 
もう1つ、ありました。(これは艇長夫人からの話。)
フルーツ好きな吉川艇長は、白浜で泊まった翌日に
駅前で売っていたポンカン(だと思う)を買って電車の中で食べたそうです。
ポンカンというのは、なんとおいしいものなんだと感激し、
あまりのおいしさに柑橘類がますます好きになったという話でした。
 
まるで他人事のように、このホームページを毎日楽しみにしているそうな吉川艇長ですが、
忘れていた甘酸っぱい思い出が再び蘇りましたか?(笑)