日本ぐるっと一周海交流<西回り>

航 海 日 誌

2004.5.28(金) 

津波防災で有名な広川町

今朝は抜けるように青い空!だと思ったのも束の間、出港前から雲が出てきました。
 
白浜からのスケジュールが再々調整となり、今日の目的地は、新たに加わった広川町です。
8:00に白浜を出港し、田辺湾を出るところまで大更さんがヨットで併走してくださいました。
 
冷蔵庫をいただいて取り付けてからは、バッテリーが上がるのを防ぐ為に機帆走していますが、
今日はいい風(7〜8m)が斜め後ろからの追い風で、エンジンは落とし気味で走りました。
 湯浅湾(と呼ぶの?)に入ってからは、10mくらいの風も吹きました。
 
風が良かったので、広川に12:45には入港できました。
 
広川町では、この航海始まって以来初の、アンカーを使っての縦着け。
周りを見渡しても、ヨットは2艇しか見当たりませんでした。
 
広川町に立ち寄ることにした理由は、津波に対する防災で有名な町だからです。
 
教科書にも載ったことのある『稲むらの火』というお話をご存知の方も多いと思います。
防災教育の名作と言える作品で、海外でも有名だということです。
濱口梧陵が稲むらに火をつけた目的などが物語では変えられているようですが、
ひとりの勇気ある者により多くの人たちが助けられたことは事実のようです。
 
広川町役場では、残念ながら町長さん・助役さん共に外出されていた為、
総務課長さんからサインしていただき、教育委員長さんからは
『稲むらの火』について資料も戴き、詳しく説明していただきました。
 
その後、津波対策の防波堤などを見て来ました。
 
ここ広川の最大の産業はみかん。
有名な有田みかんの中心地だそうです。(みかんの樹がたくさんありました。)
フルーツ(特に柑橘類)の大好きな吉川艇長は期待に胸を膨らませていましたが、
残念ながら今は収穫期の谷間で、何もなかったそうです。
(目に見えてがっかりしていた模様。)
 
そして、今日のお風呂は100円で入れる町営の銭湯。
なかなかいいお風呂でした。
 
今日の紀伊民報に、昨日の串本での記事が掲載されました。(記事はこちら。)
 

今朝のメニューは、「卵とじ雑炊」とオレンジになすの浅漬け。
この雑炊は大原さんの秀作。小料理屋で出しても通じるくらい美味しかったです。
 

大更さんも同い年であることがわかり、同級生トリオで出港前に記念撮影。
 

大更さんの伴走で白浜を出港。
 

白浜出港時の写真   (日付入りの写真は、大更さんからの提供です。)
 
 


湯浅湾。
江戸時代、ここから紀伊国屋文左衛門たちが
みかん舟を出していました。
今でも有田みかんの中心地です。
 

地元の漁師たちからも津波の話を聞きました。
 

濱口梧陵が作った津波防潮提。 
これで昭和の南海地震津波から村が護られた。
広川村教育委員会で濱口梧陵と「稲むらの火」について詳細を説明していただき、
いまさらながら彼の先見性と偉業に頭が下がる思いです。
 
 

今日は、船の修理に時間がかかりました。
 
本日の修理は、オートパイロットの取り付け位置と、雨漏り。
元々一部雨漏りするところがあったのですが、
晴れていて時間のあることがなかなかないまま今まで来ていた為、
修理が完了していませんでした。
 
しかし、また明日辺りからお天気が崩れそうなので、
今日のうちに修理の続きをしておこうということになりました。
 
オートパイロットの方は、コンパスと近すぎて干渉し合ってしまう為、
少し離そうと取り付け位置を変更しました。
 
修理で疲れたのか、みかんが食べられなくてがっかりしたのか(笑)、
少し疲れのたまっている吉川艇長は、
パソコンに向かっての作業の途中で(チャートテーブルで)眠ってしまいました。
(このパターン、この航海中に度々あるようです。昨日は広報担当者も同じでした。)
 
大原さんを見習って就寝時間を早くするように言っても無理だとは思いますが、
たまにはゆっくりと疲れを取る日も作って欲しいものです。
 
 
昨日の黒潮は本当に凄かったそうです。(黒潮はいつでも凄いのでしょうが。)
 
広報担当者がかなり前(5/12)に黒潮&黒潮大蛇行を心配して、
資料を集めて吉川艇長宛にメールで送ったりしていましたが、
黒潮に遭うような沖には行かないから大丈夫だということでした。
 
しかし、とうとう昨日 黒潮に遭遇した訳です。
黒潮に乗ると、本当に海の色が黒いのだそうです。
 
進んでいるつもりでも、黒潮に押し流されて実際にはなかなか進まないことも体感したわけですが、
陸から見ていてもその様子は明らかだと聞きました。
 
今回は潮に向かって進みましたが、逆方向に向かったら気持ちよくスピードが乗るのでしょうね。
少し楽しそうな気もしますが、油断したらあっという間に遠くまで連れて行かれてしまいそうです。
 
風に波に潮に・・・ 海にはさまざまな自然の力が働いていて、
人の力ではどうすることもできないパワーを秘めています。
それに挑むのではなく、謙虚な気持ちを忘れずに良い関係を持ち続けたいものです。
 
 

毎度(?)ホームページで吉川艇長たちの様々な話題を余談として暴露していますが、
知らないところで吉川艇長に仕返しをされていたことが今日わかりました。
(暴露は、広報担当者の特権だと思っていたのに。)
 
航海中に接触した人と広報担当者の話題になったことがあり、
とんでもない暴露話までされていたらしいのです。
(大原さんまで一緒に大爆笑だったとか・・・(大汗))
 
もちろんお互いに他意はないのですが、
いったい柏崎ヨットクラブというのは・・・と、呆れられそうで怖いです。
 
吉川艇長をはじめ、ちょっと変わった人もいますが、
楽しくて気のいい仲間たちの集まりです。
機会があったら、その辺りもご紹介したいと思います。