日本ぐるっと一周海交流<西回り>

航 海 日 誌

2004.5.30(日) 

上海レース以来の淡輪ヨットハーバー

昨日も今日も雨を覚悟していた割にはお天気に恵まれ、
多少うっすらと雲はあるものの快晴に近い空。
 
 でも今日は、出港前に片付けなくてはならない作業が発生しました。
ヨットのおトイレのポンプ(流す為の水を汲み上げるポンプ)が利かなくなったのです。
 
昨日から全国的に気温が高いので(湿度も高いですよね)、
大原さんが勇気を持って潜ってくれました。
(しかし、やっぱり水温は低くて寒かったそうです。)
 
海草か何かが詰まっていたのか、つついてみたらあっさり解決。
そんな作業を済ませてから、9:10に和歌山を出港しました。
 
追い風(南東の風、10〜15m)で今日も気持ち良くセーリング。
・・・と思ったら、ここでまたまたちょっとした落とし穴。
 
昨日のうちに色々と調べて検討した結果、
友ヶ島水道はいちばん狭いところを通り、追い潮で楽勝に通過できる計算でした。
 
なのに、計算が違ったのか何か勘違いをしていたのか、思いっきり向かい潮。
川のように流れる潮を逆行するように進む羽目となりました。
速度は7〜8ノット出ているのに、GPSで確認すると2〜3ノットしか出ていません。
(これだけは、今考えても納得がいかない感じです。何を間違えたのでしょう?)
 
そんな中、マグロが跳ねる姿が見えました。大きな頭をはっきりと確認。
もうこれは釣るしかない!と、興奮気味にトローリング。
しかし、「ぜひ釣って送ってください」との広報担当者からの(電話での)応援も虚しく、
そう簡単にマグロは釣れてくれませんでした。
 
向かい潮から逃れた後は、波もなく風だけが吹いていた為、
とても魚がかかるようなスピードではなく、
まったく収穫のないまま、12:40に淡輪へ入港しました。
 
淡輪ヨットハーバーを訪れるのは、関空開港記念で行われた環太平洋ヨットレースの
上海コースに参加した時以来なので、約10年ぶり。
淡輪ヨットハーバーは、これだけの規模にも関わらず置いてあるのは全てヨット。
しかし、今後はボートも置く方向で検討中とのことでした。
 
二十数年来の古いつき合いがあるハーバーマスターの鹿島さんも、
ポンツーンまで出迎えてくれていました。
 
4年ぶりにお会いした鹿島さんは、75歳になったそうですが相変わらずお元気です。
30年以上も前に全長5mのヨット『コラーサ号』で世界一周し、
70歳を越えてから単独無寄港世界一周の最年長記録を作っているだけのことはあります。
『コラーサ号』は、淡輪ヨットハーバーに飾られていました。
 
 着いた早々、鹿島さんからランチをご馳走してもらいながら再会を喜び合い、
レストランを出た後もお部屋へお邪魔して話が尽きませんでした。
 
もちろん、大事な役目も忘れてはいません。
淡輪ヨットハーバーのマスター鹿島さんと事務局長の西本さんに、
和歌山セーリング連盟会長で県会議員の山下さんからお預かりした親書をお渡しました。
 
今日は1日中 風があり、ハーバー内にいても風鳴りがするほど。
夕方、買い物に出かけてきた後、
夜は、大阪府立青少年海洋センターでお風呂をお借りしました。
 
関空の灯りがすぐ近くに見え、長い連絡橋も目の前です。
明日はあの橋の下を通って出て行きます。
 

5ノットもの逆潮の友ヶ島水道を越えて、いよいよ大阪湾に入ってきました。
東京から大阪まで20日以上もかけてやってきましたが、
あっという間の出来事だったような感じがします。
 

おふたりに親書をお渡ししているところ。

お部屋へお邪魔してからも更に話し込みました。
 

夕暮れの淡輪ヨットハーバー。
目の前に広がる大阪湾と関空の夜景が見事です。
3km以上もある連絡橋のライトが空港まで伸びています。
 
 
毎日毎日 無事な航海を祈りながら、いつも心配しているせいか、
TVを見る時間もほとんどないはずの広報担当者には、
最近やたらと海の事故に関するニュースが目につきます。
 
スタートした直後、漁船が無人島(鳥島)で遭難しているのが発見されたかと思えば、
14日は、四国で漁船と貨物船が衝突、
18日は、沖縄で小型船が転覆、
23日に、車4,000台を積んだ運搬船がタンカーと衝突して沈没(海外)、
27日は、福井で漁船同士が衝突し、
28日は、熊本で漁船とプレジャーボートが衝突、
昨日(29日)は、小樽港のすぐ沖で3万トンを超える貨物船が浅瀬に乗り上げ動けなくなり、
今日(30日)は、茨城沖で貨物船同士が衝突して、小さい方が沈み・・・
 
気にしているから普段より目につくのかとも思いますが、ちょっと続き過ぎ・・・ですよね?
 
関係者だけでなく大勢の人たちが、元気で無事な航海を続けることを祈っていますので、
吉川艇長と大原さんには、今まで以上に気をつけて、安全に航海を楽しんで欲しいと思います。
 
もっともっと海に親しむ人(や親しみたいと思う人)が増えてくれるためにも、
海に関わる人たちみんなで事故を減らす(なくす)努力をしなくてはいけませんよね。
 
 

『いそしぎ』が入港すると同時くらいに、
淡輪ヨットハーバーのホームページを見ていた広報担当者は、
トップページに書いてあった「クルージングのお供に「トローリングセット」はいかがですか」
という言葉に目が行き、艇長たちに教えてあげようと思っていました。
 
夕方、電話でホームページに載っていた入出港航路と定置網の位置について教えた後、
予定通り、トローリングセットの話を持ち出しました。
そしたら、なんと!着いた早々すでに購入済みだと言うではありませんか。
入出港航路の情報は知らなかったのに、トローリングセットだけは速攻で入手済みとは、
まったく そんなところだけは抜け目のないふたりです。
 
この航海に出てから20日、まだおさかなが1匹も釣れていません。
(唯一かかったのはマヌケな水鳥だけ。)
新しいトローリングセットの威力を、この先の航海で期待したいと思います。