日本ぐるっと一周海交流<西回り>

航 海 日 誌

2004.5.31(月) 

強風のため尾崎へ緊急避難

昨日からの風は更に強まり、出港前の淡輪ヨットハーバー内も風速15mほど。
警報どころか注意報も出ていない為、7:30に出港しましたが、
少し沖へ出ると常時20m近く吹いていて、時々25mを超えることもありました。
 
長さ4kmの関空の連絡橋を越えるのに、真中あたりが通過地点に指定されていますが、
そこまで出るとさらに波が悪くなるので、ひとまず近くの漁港に避難することにしました。
 
8:30に入ったところは、尾崎港という関空近くの小さな港。
港に入って係留していても、時々風速が20mに達します。
沖は警報並の風だと思われ、早めに入港して正解だったかもしれない。
そう思っていた矢先に、強風注意報が発令されました。
 
こんな荒れる日には、誰も漁には出ないということで、
『いそしぎ』よりも大きな漁船の横腹に着けさせてもらい、
強風から守ってもらうかのように漁船に抱かれています。
 
緊急非難で突如お邪魔した尾崎漁港を始め この辺りの漁師さんたちは、
良い魚場を失った変わりに、かなりの保証金が入ったという話です。(どこかの原発建設時と一緒。)
 
せっかくお邪魔したのだから・・・と漁協に伺い、
組合長さんにサインをお願いしたところ、
笑いながら応じてくださいました。
 
漁師さんたちからは、
「こんな日に出港するバカはいない」と言われたり、
「こんな風くらいで逃げ込んでくるようじゃ太平洋は渡れない」と言われたり・・・。
皆さんそれぞれ色々なことを言いながらも、親切に受け入れてもらえました。
(もちろん、笑いながら冗談半分で・・・の話です。)
 
今日向かうはずだった泉大津では、午後から市長さんとお会いする約束だったのですが、
今日はこのまま尾崎港でお世話になることにしました。
明日は市長さんのご都合が悪く、泉大津のマリーナもお休みということなので、
泉大津は諦めて、明日は神戸へ・・・とも考えましたが、
明日、泉大津に入り、翌朝いちばんで市長さんとお会いすることになりました。
(航海スケジュールにまた変更が生じていますので、関係者はご確認ください。)
 
雨を伴い前線が通過し、一時的に風が止みましたが、その後は逆からの風になりました。
 
思いがけない予定の変更でしたが、
おかげで郵便局へ行ったり、色々と用事を済ませることができました。
 


港に入っても風速計は20mを指しています。
 

地元の漁船に抱いてもらって一晩過ごします。
 

 


長い関空の高速道路橋(スカイゲートブリッジ)
 

目の前に広がる関空から、
次々に飛行機が飛び立って行きます。
 
 
 

昨日、伊東マリンサービスの井上さんからメールをいただきました。
 
伊東でオートパイロットを直してくれた方なのですが、
航海日誌を読みながら、オートパイロットが壊れていないか気にかけてくれているそうです。
(アフターフォローもばっちりで、本当に親切な整備担当者さんです。)
 
メールの中には、ちょうど大阪付近を通過する頃、
帆船『あこがれ』も大阪に停泊しているらしいという情報もありました。
(でも、こんなところで緊急避難しているようでは、『あこがれ』にはお目にかかれないかな?)
今年、もしかしたら新潟へ来るかもしれないということなので、
新潟で井上さんとも再会できるかもしれません。
 
そして、メールには「パワフルなおっちゃんたちだ」という感想が書かれていました。
お褒めの言葉、ありがとうございます(笑)
 
 
昨日、吉川艇長宅のカモが家出して行方不明となりました。
 
近所の人が川を越えた向こう側にいるのを発見してくれて、
親戚のおじさんが抱きかかえて連れ帰ってきてくれたので、
今朝には無事に家に戻ってきましたが。
 
いつも庭で放し飼いにしていても逃げ出すようなことはないので、いったいどうしたのかと思ったら、
留守にしている艇長の分まで用事がのしかかって忙しかった
艇長夫人は、
自分自身も食事を満足にとれない日があったほどで、
うっかりカモにエサをあげるのを忘れていたのだそうです。
 
庭の周りで、自力でエサを探しては食べていたのでしょうが、
さすがにもう3週間近くになるので、
近場ではほとんど食べ尽くし、仕方なくエサを求めて彷徨っていたのかもしれません。
 
艇長の留守により、大きなへびには狙われるわ、エサは忘れられるわ・・・で、カモも災難です。
(悪趣味な方からご要望がありましたので、過去の航海日誌にへびの写真も追加してあります。)
 
 

今、柏崎では連日クマが目撃されて大騒ぎしています。
 昨日には、地元の新聞にもクマ出没の記事が出ていたそうです。
 
何日か前、広報担当者は柏崎でクマに遭遇する夢を見ました。
その夢の中で、最初に小熊らしき比較的小さいクマの姿が見え、
その後で、反対側の藪の中にもっと大きなクマの足が見えて、
「親熊もいたんだ」とびびったものの、
追いかけられたりすることもなく、おとなしいクマでした。
 
その話を広報担当者から聞いた後で、艇長夫人が電話で新聞記事を読み上げてくれたのですが、
連日目撃されているクマも小熊だそうで、「正夢だったの!?」とふたりだけで盛り上がりました。
 
しかし、広報担当者は子供の頃から野山の散策が大好きで、
初めての履歴書では、特技欄に「山菜採り」と書いて提出したほどなので、
身近なところにクマが出没したら困ってしまいます。
これからは、近所の山へ入る時にも、鈴や携帯ラジオを腰につけなくては危険かしら・・・。
 
近年、海でも鮫が目撃されるところが変わったり、毒性の強いくらげの発生場所が拡大したり、
越前くらげが大量に現れて漁師さんが迷惑を被ったり・・・。
山でも海でも、色々な変化が見られます。
 
宮崎駿さんの『風の谷のナウシカ』で、ナウシカが虫たちや腐海の植物とうまく共存したように、
私たちも色々な生き物とうまく共存できればいいのですが・・・。