日本ぐるっと一周海交流<西回り>

航 海 日 誌

2004.6.5(土) 

日生にはすでに『海の駅』が

今日も気持ちの良い快晴です。 波はなく、追っての風2〜3m。
 
8:30に家島・坊勢を出港・・・しようと思ったその時、
エンジンから冷却水が出ないことが判明。
急遽、大原さんが(二度目となる)潜水・・・。
 
入港時にゴミが多かったので、それを吸い込んだのではないかと思ったら、
案の定 ビニールがひっかかって、半分吸い込まれた状態でした。
 
吉川艇長は、エンジンをかけると排気管をチェックする癖があるため、
出港間際のアイドリング状態ですぐに気づくことができ、大事に至らずに済みました。
もしも、気づかずに出港していたら、最悪の場合 エンジンが焼きついて、
この航海はここで終了・・・だった可能性もあります。
 
この航海をスタートさせてから、海に少しずつゴミが増えるのを感じていましたが、
大阪湾では驚くほど海が汚れているのを目の当たりにしました。
瀬戸内海に入ればきっときれいだろうと思っていましたが、
大阪湾よりは徐々にきれいになってきたものの、港付近では やはりゴミが目につき、
トラブルの原因になるのではないかと毎日心配していました。
 
海で気持ちよく遊ぶためには、海がきれいであることがいちばん。
自然や環境を守るというのは、ほんの小さなことの積み重ねであり、
それを怠ると、自分たち人間に災いとなって降りかかるのだと実感しました。
 
そんなこんなのハプニングがあり、
30分遅れの9:00に(今度こそ)出港しました。
 
大阪湾でも見かけてはいたのですが、瀬戸内海では砂利船(ガット船と言うらしい)が更に目立ち、
昨日見た男鹿島だけでなく、家島諸島のあちらこちらで山を削りだしている光景が見られました。
 
岸壁でもないところに船を着け、削り出した砂利をベルトコンベアで
効率良く船に積み込んでいる様子は職人芸といった感じ。
航行中も砂利船とすれ違うことが多々あり、
砂利船の間を縫うように走っていると言っていいほどでした。
 
家島諸島では、坊勢は漁業が中心ですが、
他の島では、砂利を売るのが主な産業のようです。
(家島では、花崗岩が多く採れるらしいですが、砂利までは花崗岩じゃないですよね?)
 
日生には11:00に入港。
 漁協のポンツーンでは、町役場の方々と漁協関係者の方たちが出迎えてくださいました。
 
ここ日生には、10数年前から『海の駅・しおじ』が出来ていて、
漁港の直営売店がありました。
全国各地に『海の駅』を作ろうという活動が徐々に広まりつつありますが、
まさか そんなに前から実際にあったとは思いもしませんでした。
 
また、日生の人たちは、とても前向きに新しいことに取り組む空気が感じられました。
たとえば、寄港先で親書の他にお渡ししている、我が柏崎のパンフレットについても、
花火大会のパンフレットに有料桟敷席の申込書が付いているのを見て、
来年からやってみようかという声が早速上がったりしていました。
各地で興味は持っていただいていましたが、すぐにそんな意見が出たのは初めてでした。
 
役場の方と漁協の方がとても仲が良く、
うっかりすると、どちらの関係者だったかわからなくなるほど。
皆さんとの昼食会を開いてもらい、おいしいものをごちそうになりました。
 
刺激と元気をいただき、13:30に日生を出港しました。
 

一歩間違えば最悪の事態を招いていたかもしれないゴミ(ビニール)。
これが詰まって、冷却水が回らなくなっていました。
(大原さん、二度目の潜水お疲れさまでした。)
 

あちらこちらで砂利を運び出している砂利船。
慣れた感じで作業がとても効率的。

島々がたくさん折り重なるように見えた・・・
のですが、写真ではよくわかりませんね。
 

ポンツーンで出迎えてくださる
町役場と漁協の方たち。

『海の駅・しおじ』前で記念撮影。
(日本初の『海の駅』はどこなのかしら?)
 
 

『いそしぎ』が、海に捨てられたゴミによるトラブルに悩まされていた今日、
広報担当者は(仕事がらみで)人と会っていました。
 
お会いした相手の方が仕事でおつき合いしている人の中に、
立松和平さんの娘さん・横松桃子さんがいて、
今日もこの後、桃子さんと合流してお仕事だということでした。
 
そんな予定は予め聞いていたのですが、
立松和平さんが文を書き、桃子さんがイラストを描いた絵本を、
おふたりのサイン入りで持ってきてくれたのです。
 
航海中の吉川艇長は以前から立松和平さんの本を何冊も持っているファンだと告げたら、
では、この本は吉川艇長に差し上げてください・・・ということになりました。
(吉川艇長、いただいてありますのでお楽しみに。)
 
この絵本の内容というのがまた、今日のトラブルと重なる部分があるのでびっくり。
人間たちが、自分たちの暮らしを良くしようと努力して働いた結果が、自然を壊すことに繋がり、
自然を壊したために人間たちに災いが降りかかる・・・という内容だったのです。
 
親子合作の絵本は、今日いただいた本の他にもあるようなので、
時間のある時に探してみようと思います。
 

これが今回いただいた絵本の表紙です。