日本ぐるっと一周海交流<西回り>

航 海 日 誌

2004.6.9(水) 

混浴&二度風呂とくつろいだ弓削

曇り空の下、10:00に鞆の浦を出港しました。
 
9時半に一度出港しようと離岸しましたが、
組合長さんが来られたと漁船の方から教えてもらい、
すぐにUターンして戻り、組合長さんへご挨拶をしてから、9:45に再び離岸。
 
出港時、ライブカメラを見ていたら『いそしぎ』を中心に映すよう微調整され、
『いそしぎ』が動くとその動きを追うようにカメラの向きが変わりました。
おかげで、防波堤をかわして出て行くまで、かなり大写しで見送ることができました。
(クルーの動きなどがはっきりわかるほどのアップもありました。)
あれは、見ている側からでは操作できる範囲を超えていた気がするので、
もしかしたら、カメラを設置している澤村さんのご配慮なのかもしれません。
あくまでも、広報担当者の想像ですが・・・。
(その後、『いそしぎ』が係留していた位置を中心とするボタンがライブカメラのページに
追加されていました。やはり気のせいではなかったようです。)
 
内海大橋を通過する時には、昨日お邪魔した村上さんのお店を海から撮影。
ヨットで通りながら見ても、やはり村上さんのお店の立地は素晴らしいです。
 
少し走るうちに晴れて来て、とてもいいお天気になりました。
空が青くなると、静かな海は空の色を映して真っ青に変わりました。
 
11:40、ちょうど因島と弓削島の間の狭い水道を通過中に、
地元・柏崎のコミュニティ放送『FMピッカラ』から電話があり、
携帯電話で生出演しました。
(残念ながら広報担当者は聞けませんでしたが、
広報担当者から連絡を受けた艇長夫人は聞けたそうです。)

 
12:30に弓削へ入港。
誰もいないので、とりあえず船を係留して上陸後、役場へ電話を入れました。
「着きました」と言うと、港の目の前にある役場からすぐに来てくださいました。
 
案内された場所へ船を回してみたら、とてもきれいなフェリー用の岸壁。
こんなところへ留めさせてもらっていいのかと聞いたところ、
まだ出来たばかりで使用していないのだそうで、
どおりで新しくてきれいなわけです。
 
早速、町役場の1Fにある食堂で昼食。
吉川艇長は定食を、大原さんはラーメン&チャーハンをおいしくいただきました。
 
食事の後は、町直轄の施設である海水スパ(海水温浴施設)に案内していただき、
昼間から贅沢だと思いながらも、気持ちの良いお風呂を楽しませてもらいました。
 
水着で入るこのスパは、当然混浴。
水着姿の女性がたくさんいて、お風呂の中で世間話もはずみました。
(とは言っても、ずいぶん昔のレディーばかりでしたが。)
温かい海水浴と言った感じで、身体にとても良いらしく、
フェリーを使って近隣の島(因島など)から通ってきている人も多いそうです。
 
フェリーといえば、ここ弓削では大小様々なフェリーが数多く出入りしていました。
その船の形が変わっていて、船首と船尾が同じ形をしているのです。
なので、入ってくる時は船首だった側が、出ていく時には船尾になっている
・・・といった光景が見られました。
 
スパで汗を流した後は、弓削商船高等専門学校へ案内していただきました。
この学校では、今ソーラーボートの大会に向けて力を入れているそうで、
工夫に工夫を重ねて作っているベニヤ製のボートも見せてもらいました。
 
また、せっかくなので・・・と練習船の中も隈なく見学させていただくことができ、
250t の練習船の中には色々な設備がありました。
 
この学校には3つの学科があり、情報工学科には女子も多いのですが、
最近の船はコンピュータ制御のシステムが多く使われている為、
そういったシステムの体験実習として、情報工学科でも練習船での体験航海があるのだそうです。
とてもユニークな授業を取り入れている面白そうな学校でした。
 
その後、国民宿舎・弓削ロッジへ行き、
コインランドリーで洗濯をしながら、本日2度目の入浴。
(吉川艇長は、2日続けて2度のお風呂です。)
お夕飯も弓削ロッジで食べてから船に戻りました。
 
今日は真っ赤な夕焼けも見ることができました。
 

昨日お邪魔した村上さんのお店。
海から見ると木々に囲まれています。

緑が映って海水まで緑色。湖みたいな
水面に内海大橋も映っていました。
 

左側前方にうっすら見えるのが弓削島。右側が因島です。
この島と島の間に入って行きました。
 

役場の課長さんと広報担当の方が船の中を覗き込んでいるところ。
(この後、助役さんも見えられて、同じように覗き込んでいました。)
 

弓削商船高専で。右から3人が先生で、
その隣が役場の課長さん。

練習船の前で。10年経ったそうですが、
真っ白でとてもきれいな船でした。
 
 

昨日は鞆の浦で、とても素晴らしい出逢いや再会があり、楽しい時を過ごせた訳ですが、
思いがけないところで、ちょっとした(でも重大な)不手際がありました。
 
それぞれの土地で、それぞれの立場や人間関係などもあり、
一概にどうこう言えることではないのですが、
今回のことは、吉川艇長としても今後に活かすべく反省点として心に留め置くことでしょう。
 
吉川艇長は、日頃から漁協(漁業協働組合)関係者の方たちには、
礼を尽くすようにしてきました。
慣れ親しんだ地元であっても、海でイベントを開催するような時には、
まず最初に漁協さんへご挨拶と相談に伺っています。
 
この航海では、ほとんどの寄港先でそれぞれ地元の方たちから段取りしていただくことが多く、
場所によっては、漁協関係者の方が真っ先に出迎えてくださることもありました。
なので、その辺りは地元の方にお任せしておけば大丈夫だろうと思い、
直接ご挨拶するしないも、受け入れ先でお世話してくださる方の判断におまかせしていました。
 
鞆の浦は、とても船の出入りの多い活気ある漁港です。
(ライブカメラで見ていてもわかると思いますが、1日中船の出入りが頻繁です。)
そんなところでお世話になっていたにも関わらず、
「あまり大袈裟にしない方が良い」というアドバイスもあったことから、
漁協関係者の方に直接ご挨拶することなく、24時間近く船を係留させてもらっていました。
 
そうなると、漁師さんたちから不満の声が上がっても仕方のないことです。
邪魔にならないよう、少しでも早めに出て欲しいという声も聞こえ、
鞆の浦には、できれば少しでも長く滞在したかったのですが、
お見送りの人が来るのを待たずに出港することにしました。
 
街には街の、そして海には海の、それぞれに人の繋がりやルールがあり、
そういう大切な部分は、やはり人任せではいけないのだと改めて感じました。
今回のこの反省を今後に活かしたいと思います。
 
吉川艇長はこの件をオフレコにするつもりでいましたが、
大切なことだと思うので、広報担当者の判断で書きました。
 
『いそしぎ』は今回1日お世話になって出港し、もしかしたらもうお邪魔することはないかもしれません。
でも、こういうことは 『いそしぎ』や柏崎ヨットクラブや吉川艇長個人だけでなく、
この先 ヨットで鞆の浦に入港する他のヨットマンにも影響する可能性が考えられます。
 
その土地の漁協関係者の方などから、「よそから来るヨットは困る」などという
先入観念を持って欲しくないのです。
そういう気持ちから、あえて書くことにしました。
 
「旅の恥はかき捨て」という言葉の本当の意味はわかりませんが、
決して、旅先では何をしても良いということではないと思います。
常日頃 気を使っている吉川艇長でさえ、こんなうっかり・・・があるのです。
ヨットマン全体に対するイメージが悪くならないように気をつけながら、
この先の航海を楽しんで欲しいと思います。
 
 
吉川艇長がヨットだけでなく、飛行機もやる・・・という話を以前書きましたが、
大原さんは、ヨットだけでなくバイクにも乗ります。
(ヨット歴もバイク歴も30年だそうです。)
 
以前は400ccのバイクに乗っていて、それで北海道一周旅行をしたこともありましたが、
今は250ccのビッグスクーターで楽しんでいます。
 
そのビッグスクーターでも、東北一周旅行をしたそうで、
今年はヨットで日本(本州)半周なので、バイクの旅はお休みですが、
来年はまた九州か四国を一周する予定だそうです。
 
荷物が多くない時には、吉川艇長宅へ来る時にもバイクで来たりして、
普段から良く乗っているようです。
 
大原さんのヨット&バイクといい、吉川艇長のヨット&飛行機といい、
ふたりとも風が大好きなんですね。
 
広報担当者も風は大好き。ナウシカみたいに風に乗って自由に飛びたいです。
トトロのおなかに掴まって空の散歩や、トトロに出てくる猫バスにも乗ってみたいなぁ。
 
吉川艇長は、船と飛行機だなんて・・・合体させたら、『紅の豚』と一緒ですね。
そういえば、吉川艇長はヨットに乗っていて、下がフリーになって舞い上がったセイルに
飛びついて、セイルと一緒に宙を舞ったり、
耕運機に乗っていて崖から落下した時も、自分だけは飛び移って助かったり、
モーターハンググライダーで突風に煽られて林の中にキリモミ状態で落下して行っても、
機体を立てて林道を抜けて脱出してきたり・・・
どうも行動が宮崎駿監督の『未来少年コナン』などに似ているような気がします。