日本ぐるっと一周海交流<西回り>

航 海 日 誌

2004.6.11(金) 

台風が来る前に中島へ滑り込み

今日は、少しずつ台風の影響が出てきているのか、朝から雨です。
 
台風の影響が大きくならないうちに中島へ入るため、
7:00に竹原を出港しました。
 
竹原を出てすぐ、まるで軍艦か要塞か・・・という島を見かけました。
無人島を丸ごと企業が買い取り、亜鉛精製か何かをしているらしいと聞きました。
(瀬戸内海には無人島も多く、その中には戦時中に毒ガスを作っていたところもあるそうです。)
 
今日はずっと1〜3ノット位の追い潮。
風もだいたい6〜7mの追い風。(入港直前に10m位になりました。)
おかげで、思った以上に進みが早くて助かりました。
 
順調に航行中、突然ヨットの向きが勢い良く変わったことに驚いた艇長は、
舵を握っていた大原さんに「なんで急に?」と聞くと、
大原さんは「何もしてないよ」という答え。
 
慌てて周りを見てみたら、小さな渦潮があったところへ入ってしまい、
渦に乗って向きが急に変わったことが判明しました。
こんなことは初めての経験でした。
(さすがのオートパイロットも、渦潮ではまっすぐ進めないようです。)
 
雨は落ちていたものの、ほぼ快適なクルージングで中島へ11:30入港。
 
中島へ入港する直前に少し風が出てきたな・・・と思っていたら、
入港直後から ひゅーひゅーと音を立てて風が強く吹き始め、海も荒れて来ました。
いよいよ台風の影響が強くなって来たようで、予定を早めて正解でした。
 
中島には、昔からの知り合いだった瀬沼さんというヨット仲間がいて、
入港後、早速訪ねて来てくださいました。
 瀬沼さんは猪苗代湖でカタマランに乗っていたのですが、
そのカタマランを柏崎まで運び、柏崎から出航して中島へ来て、
今はここで暮らしているのです。
 
15時からの町役場でのセレモニーには、瀬沼さんにも一緒に行ってもらいました。
助役の大崎さんは瀬沼さんと顔見知りだということでしたが、
町長の武田さんは、そのような人がいることを知らなかったと驚いていました。
 
役場では、親書をお渡ししてサインをいただき、
中島町のことなど色々なお話を伺いました。
 
ここ中島町の産業はみかんだそうです。
どんどん出てくる新しい品種に切り替えているため、みかんの樹も若いものが目立ちました。
 
海に囲まれていて、船をとめる場所もたくさん整備してあるのに、
若い人がどんどん出て行ってしまう為、過疎化が進み、
2軒しか住んでいない集落まであるのだそうです。
 
きれいな景色と海のある暮らしをしたい人を、外から迎え入れることも考え、
生活しやすいように整備等をしているという話でした。
船が身近にある暮らしに憧れている人にとっては、
中島町はとても良い場所だと思います。
 
その後、役場の職員の方から車で島内を案内していただきました。
建物が完成したばかりの『海の駅』にも立ち寄りましたが、
10数年前からの構想で、農林水産省の予算で作られているということでした。
正式な『海の駅』としては、ここが弟1号だそうです。
(瀬沼さんのお宅は、この海の家からすぐのところだそうで、明日お邪魔することになっています。)
 中島町にある島のうち、人が暮らしている6島全てに海の駅を作るという話でした。
 
また、ここ中島町では今年で18回目を迎えるトライアスロンの大会が大人気で、
数百名の受け入れをしているものの、毎年応募はそれを遥かに上回り、
抽選で参加者を決めているそうです。
 
明日は1日中島で滞在するので、久しぶりに少しゆっくりできそうです。
 
 

竹原を出てすぐに目についた、まるで要塞のような島。
 

 

町長さんへ親書を手渡すところ。
 

真ん中が武田町長さんで、その隣が町議の内藤さん、右が大崎助役さん、左が瀬沼さんです。
 

建物が出来たばかりの『海の駅』。外回りはまだ工事中でした。
 
 
1ヶ所寄らないことになった為にスケジュールに変更が生じ、
おかげでここ中島では、久しぶりに1日滞在日を作ることができました。
 
次々とスケジュールが組まれているため、
寄港先で色々な方とお会いしたりと楽しい毎日ではあるのですが、
さすがに少し疲れも出てきているように感じていました。
 
ヨットでの航海と交流だけでなく、その合間にやらなくてはいけないことが結構多く、
そうなると、吉川艇長がまず削るのが睡眠時間。その次に削るのが食事時間なのです。
(毎日規則正しい生活で、早寝早起きをして3食きちんと摂る大原さんと一緒にいるのに、
 どうして吉川艇長だけは普段と同じように睡眠や食事を削るのか不思議です。
 大原さんのペースに合わせてくれると、そういった心配がなくなるのですが・・・。)
 
吉川艇長より ずいぶん若いつもりの広報担当者ですら、
連日の夜遅くまでの作業等で体調を崩しているのですから、
60歳を超えている吉川艇長の身体が心配になることもあります。
 
ただでさえ時間に追われることの多い毎日なのに、
その上 睡眠不足では、判断力の低下やちょっとしたミスにも繋がりかねないので、
健康管理を第一に考えて(少しは大原さんを見習って)欲しいものです。
 
(地域交流センターの方には、スタート後にも広報担当者からメールでお願いしたことが
 ありますが、余裕のないスケジュールや急な対応などを指示されることは、
 いちばん大切な「安全」と反比例しますので、ご理解とご協力をお願いします。)
 
 

柏崎といえば、拉致被害者の蓮池さんたちや、新しいところでは冷蔵庫事件など、
全国版のニュースで名前を見かけることが多くなってきているような気がしますが、
とても良い街なので、そんなことでばかり有名になって欲しくないという気持ちがあります。
 
海岸線が長く、海水浴場も多い『海の街』で、海水もとてもきれいです。
冬は防波堤を軽々と越えるほどのすごい波も見られるためか、
2時間もののサスペンスドラマに登場したことも何度かあります。
(冬の日本海って、サスペンスドラマのエンディングや演歌が似合うイメージなのでしょうね。)
 
その海を活かした花火大会はピカイチ!(
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『海の街』である一方、実は山にも囲まれていて、
海の幸・山の幸が豊富なおいしいところでもあります。
 
広報担当者は、子供の頃から山菜採りがとっても得意。
市内にあるほとんどの山野草の自生地も知っているので、少なくなってきている品種でも、
あの植物ならきっとあそこに行けばある・・・という見当もだいたいつきます。
最近は野山へ出かける機会が極端に減っているので、少々自信がなくなっていますが。
(それに、今年 柏崎では初めてクマが出没して、ひとりで行くのは怖いかも。)
 
観光で訪れても色々あるのですが、
柏崎人というのは大昔からコレクション好きな人が多かったそうで、
コレクション館系がたくさんあります。
 
もうすぐある『えんま市』では、日本一出店の並ぶ距離が長いそうで、
3日間の開催期間中は、閻魔堂を中心とする付近の人口密度が異様に高くなります。
 
そうそう。ドラマなどのロケだけでなく、マンガやアニメにも登場することも時々あります。
車系人気漫画の『頭文字D』にも登場しますし、
意外なところでは、宮崎駿さんが手掛けた『耳をすませば』にも実は登場しているのです。
 
ただし、『耳をすませば』では、間接的な登場の仕方。
オープニング後すぐに、家族の会話の中で
「雫も柏崎へ行けばよかったのに」というセリフがあるのです。
主人公・雫のお姉さんが、夏休みで柏崎のおばさんの家へ行っているという設定な為です。
(作品の中で直接は出て来ませんが、雫のお父さんの故郷が柏崎らしいです。)
 
そして、もっとカルトちっくな部分としては、
その柏崎のおばさんから届く荷物のタンボール箱(メロンの箱)に
「柏崎」という産地名が書いてあるのです。
柏崎の人でも見逃している人が多いのではないかと思われます。
(柏崎がメロンの産地かどうかは謎ですが。)
 
いつも寄港先の紹介ばかりしているので、たまには柏崎のことを書こうかと思いましたが、
広報担当者が書くと、どうも内容に偏りがあってだめですね。