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心配した台風4号も、昨日の夕方には高知県東部へ上陸後、温帯低気圧に変わり、
今日は晴れました。(晴れたりうす曇りだったりですが。)
今日は中島(大浦)に1日滞在となるので、のんびり・・・できるはずが、
早朝から度重なるトラブルがありました。
早朝3時半頃、突然「すぐに船をどけろ!」という怒鳴り声で叩き起こされたのです。
怒っていたのは、毎日この時間に新聞を運んでいる船の方でした。
朝早くから新聞を運んで来て、いつも着ける岸壁に『いそしぎ』があったというわけです。
相手の言い分としては、あちらは仕事で来ているのに、
「遊びの船がこんなところに停めておくな」ということで、
「すぐに出て行け」とまで言われてしまいました。
3時半では、まだ辺りは真っ暗。
知らないところで船を動かすには危険も伴います。
とりあえず、新聞を下ろせるように『いそしぎ』を少し移動させた上で謝罪しましたが、
相当お怒りのご様子で、相手の方には返事もしてもらえませんでした。
そんなところへ、「こちらは正式に許可をもらっている」などと言っても通用しませんし、
かえって感情を高ぶらせてしまう結果に繋がりかねないので、謝罪のみにとどめました。
こちらの港では、入港に際し正式な手続きが必要だということで、
入港前日の夕方いきなり、その日の5時までにFAXで船籍票を送るようにと、
間に入って調整してくださっている方から連絡が入りました。
(必要な手続きに関する連絡がギリギリだったのは、中島町側の問題ではないです。)
今すぐにFAXで送れと言われても、初めて寄った知らない土地(竹原)で、すでに船を離れた状況。
急いで船に必要書類を取りに行き、FAXの送れる場所へと移動して、
なんとかFAXを送ることができました。
(しかし、時間もなくギリギリで慌てていた為に、ここでちょっとしたトラブルが発生。
このトラブルについては、後日 書けるようになったら書きます。)
そこまで苦労して正式に許可をいただいているのに、こんなトラブルが起きるとは・・・。
「泣きっ面に蜂」という言葉も吉川艇長から飛び出しました。
(これも、今はまだ書けないFAX送信時のトラブルに繋がっている言葉です。)
実は、入港時 『いそしぎ』は他のヨットやボートが置いてある所に
1つ空きがあるのを見つけ、そちらに係留して上陸しました。
しかし、後から その場所では「干潮時に底が当たると困るので、こちらへ移動してください」と
指示をされ、今朝まで置いてあった岸壁へと移動したのです。
その岸壁というのが、フェリーのりばもあり、目の前にはおトイレ付きの建物まである上、
街へ出るにも近くて便利な場所でした。
そういった意味では、良いところへ案内してもらえて有難いのですが、
その分、他の船の出入りが激しく、早朝からトラブルも起きてしまったということなのです。
気を取り直して、もう一度横になりました。(が、眠れたかどうかは・・・。)
そして朝を迎え、朝食を食べてデザートに手を伸ばそうとしたところ(7時半過ぎ)、
今度は入ってきたフェリーに怒鳴られ、また移動させられたのです。
許可なく他の場所へ係留するわけにもいかないので、いったん船を出し、
8時頃にフェリーが出て行くまでの間、港をゆっくりと一周して元の場所へと係留し直しました。
今日は、ほぼ1日中 船から離れて出かける予定になっていました。
留守にしている間に何かあっても困りますが、
その為だけに、丸1日を船で過ごすわけにもいきません。
そこで、時間を見計らい、広報担当者が独断で中島町役場へ電話をかけました。
状況を簡単に説明して相談すると、港湾管理は建設課で、フェリーなどは運輸課が担当していて、
運輸課は港にある建物内に事務所があるため、港湾側として許可を出した建設課と、
実際に港にいる運輸課との間で連絡がうまく行っていない可能性もあるという話でした。
土曜日なので、建設課の方は(その時点では)どなたもお見えにならず、
直接 運輸課の方へ話をしてみて欲しいと言われました。
電話番号を教えていただいたので、そちらへ広報担当者からかけることもできましたが、
運輸課さんのある場所は、『いそしぎ』が係留していたところから近いので、
吉川艇長に電話で説明をし、直接顔を出してもらうことにしました。
運輸課さんの方へは、港湾管理担当の方からしっかり連絡が行っていたようです。
ご挨拶をして、「ちょっと怒られてしまいまして・・・」程度の話をさせていただきましたが、
現場の方たちまでは連絡しきれないのか、具体的な解決策もすぐにはありません。
買い物をしてから、お昼位に瀬沼さんのお宅へお邪魔することになっていましたが、
このままでは安心して長時間 船を離れられない為、急遽 予定を変更しました。
最低限の買い物だけを済ませ、9時半過ぎに出港。
2泊お世話になるはずだった中島町の大浦とは、1泊でお別れすることにしました。
ヨットで移動して、10:20には瀬沼さんの船が置いてある長師漁港へ入港し、
『いそしぎ』は、瀬沼さんのカタマランに繋がせてもらいました。
中島町の中でいちばん大きな島であるここ中島は、人口4,000人ほどの島ですが、
スーパーが1軒、ホームセンターが1軒あるものの、
ホテルや旅館はなく(民宿は少しあります)、もちろんコインランドリーなどもありません。
そんな訳で、瀬沼さんのお宅へに着いて、最初にさせてもらったことはお洗濯。
船に戻って洗濯物を干してから、もう一度お邪魔しました。
2年ほど前にカタマランで柏崎を出航し、この中島町へ来てからの
瀬沼さんご夫妻の暮らしぶりを見せていただいたり、詳しく話を聞かせていただきました。
夜はお風呂に入らせていただき、夕食も手料理をごちそうになったのですが、
食材全てが自分たちで捕ったものだというので驚きました。
海がとても豊かなので、魚介類や海藻類を食べる分だけ捕って来るのだそうです。
食卓には、アジの唐揚げ・メバルの煮付けの他、タコや海草などが並び、
食後のデザートにいただいた寒天も、採ってきた天草で作ったということでした。
もちろん、誰もが勝手に漁をして良いわけではありません。
この町では、年間2,000円ほどで漁業権が持てるので、瀬沼さんも漁業権を持っています。
漁船の数がかなり多いこの町で、専業の漁師さんというのはほとんど存在せず、
農業(みかん栽培など)をしている方たちが、漁業権を持ち、漁船も所有しているそうです。
(野菜はご近所の方が分けてくださるので、食費は限りなくゼロに近いそうです。)
今日の食卓にあった山菜はツワブキ。
新潟では、フキは食べてもツワブキを食べるなどという話は聞きませんが、
ここではツワブキをよく食べるそうです。
最初は驚きましたが、食べてみたら歯ごたえもあっていい味でした。
美味しい食事をいただきながら、ゆっくりと色々なお話を伺い、22時頃 船に戻ってきました。
お邪魔させていただくことにはなっていましたが、
まさか、ヨットごと丸1日お世話になることになろうとは思っていなかったので、
瀬沼さんご夫妻にも、急にご負担をかけてしまいました。
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海に段差が出来ているのがわかるでしょうか。潮の関係でこのような段差が時々あります。 |
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小さな渦潮。これは長師に入る手前で撮影しましたが、所々潮の流れの速い場所で見かけます。
昨日は、こんな感じの(もう少し大きい)渦潮に乗ってしまい、船の向きが急激に変わったのです。 |
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長師漁港へ入港したところを、
瀬沼さんが岸壁から撮影してくださいました。 | |
瀬沼さんのカタマランに繋がせてもらい、
誰にも邪魔にされずホッとする『いそしぎ』 |
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島中いたるところにあるみかんの樹。向こうに見える山の斜面も全てみかんです。
管理が楽なようにと、あまり樹の高さは大きく育てないという話でした。 |
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瀬沼さんご夫妻と食卓を囲んで。 | |
奥さまの手料理。食材調達もおふたりで。 |
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本文中にも長々と書きましたが、ここ中島でもまた係留場所に関するトラブルがありました。
海からよその土地を訪れて、どんなに景色が素晴らしくても、美味しい特産物があっても、
いくら市長さん・町長さんをはじめとする市役所・町役場の方たちなどから歓迎していただいても、
安心して係留できないようでは、全てが台無しになりかねません。
海交流や『海の駅』を考えるにあたって、それがいちばん基本であり、重要なことだと感じています。
この航海の中で、何ヶ所かはスケジュールにない所へ当日いきなり寄らせてもらっています。
その場合、係留するのが短時間だということもありますが、今のところ一度もトラブルは起きていません。
それは、まず現場にいる方たちに声をかけ、係留させてもらって良い場所を尋ね、
どこか正式に許可をいただく必要があるのかどうかを相談していることも大きいと思います。
スケジュールが組まれているほとんどの寄港先に関しては、
地域交流センターさんがその辺りの手配をしてくれているのですが、
日本中に素晴らしい協力者のいる団体であることと、各地に顔の利く方が中心となっている為、
当然のように、最初に話を持って行く先は 上に立っているような人となります。
もちろん、それは誰にでもできることではなく、素晴らしいことなのですが、
上が了承し、下へと指示を出す・・・という形の場合、こういったトラブルが起きやすいように感じます。
物事を進めるにあたって、当然トップの承諾が必要となり、
最終的な決定権を持つのは上に立つ人になります。
時と場合(内容)によっては、その方が話が早いとも思います。
しかし、今回のような場合は果たしてそれで良いのでしょうか?
例え決定権のある方が承諾していようが、管理部署で正式に許可を出してもらっていようが、
毎日そこで働いたり生活している「現場」の人たちを無視するわけにはいかないのです。
まずは現場にいる人たちに話を通し、必要であれば正式な許可を上にお願いするという
下から積み上げていく方法が、トラブルを最小限に抑えることに繋がるのではないか・・・
と、現時点では感じています。
(「現場、現場」と書いていると、まるで『踊る大捜査線』のセリフみたいですね。
でも、確かに事件は現場で起きているんです。)
スピーディーなことも大切な要素の1つではあります。
でも、それ以上にみんなが気持ちよく・・・ということを大切にしたいと考えています。
これは、この航海でトラブルが起きた寄港先だけの問題ではありません。
ほとんどのところで似たようなことが、大なり小なりあるはずです。
海からの交流を広げていくためには、
この問題は、これからみんなで考えて行かなくてはいけない最重要課題だと思います。 |
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トラブルという言葉から、かなり前に寄った静岡の土肥のことを思い出しました。
柏崎の恋人岬が、土肥の恋人岬と(グアムの恋人岬も含めて)関係があるため、
ぜひとも立ち寄りたいと思ったのに、入港時に怒鳴られた為に恋人岬まで行かずに出港・・・
ということがありました。(過去の航海日誌にも書いてあります。)
その後、何日か経ってからわかったことなのですが、
柏崎の観光産業振興協会から土肥の観光協会(すでに合併して変わっていますが)に、
わざわざ『いそしぎ』の入港に関して連絡をしてもらってあり、
土肥の方でも「お待ちしてます」という快い回答をいただいていたそうなのです。
土肥での出来事を後日伝えたところ、連絡をしてくださった観光産業振興協会の方は、
「上がどんなに努力しても、そういうことがあったら何にもならないですね」と、
とても残念そうに話されていました。
(せっかく連絡していただいたのに、知らなかったとはいえ申し訳ないことをしました。) |
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今日、何日か後に『いそしぎ』が立ち寄る予定にしている宮島で事故がありました。
フェリーが浅瀬で暗礁に接触し浸水したという内容で、怪我をした方もいたようです。
フェリーも暗礁に乗り上げるようなところへヨットで入るのかと心配になりましたが、
吉川艇長には強い味方のハンディGPSがあるので、大丈夫なのでしょうか。
だからと言って安心しすぎていると、それは「油断」に繋がるので気をつけてもらわないと・・・。
(事故のあったお昼頃は干潮時だったらしいので、潮の変化には十分注意が必要ですね。) |