日本ぐるっと一周海交流<西回り>

航 海 日 誌

2004.6.13(日) 

海上保安部の先導で呉へ

8:20に中島・長師漁港を出港しました。 今日は快晴です。
 
向かい風が10mほど吹いていて、潮も向かい潮で3ノット位。
12:00に音戸ノ瀬戸(南口)で、呉海上保安部の巡視艇と待ち合わせをしているのに、
風と潮とで4ノットほどしか出ないので、間に合うかどうか心配でしたが、
12時前に海上で合流できました。
 
巡視艇 『おとかぜ』 で、警備救難課長の吉本さんから先導していただき、
12:00少し前には音戸ノ瀬戸のいちばん狭いところ。
南口のカメラから北口のカメラへと映りながら、無事通過することができました。
(カメラに映った『いそしぎ』は、狭いところを通過する為セイルを下ろしていました。
南口のカメラに映った頃が、ジャスト12:00位でした。 by.広報担当者)

 
12:15、呉海上保安部のバースに到着。
こちらのバースでは、呉海上保安部と呉ヨット連盟の方たちとでセレモニー。
その後、同じバースにて呉市と呉大学の方たちとのセレモニーと、
立て続けに2回のセレモニーがありました。
 
呉市からは、呉港入港記念プレートをいただきましたが、
日付まで入った豪華なプレートで、良い記念になります。
 
2回のセレモニー後、すぐ隣(100m程のところ)にある呉大学専用バースへ移動。
係留場所等では、呉大学教授の広瀬さんからお世話していただきました。
 
すでに14:30になっていましたが、地元ヨットマンたちと10人位で食事へ出かけました。
呉ヨット連盟会長の川田さんが全員にご馳走してくださり、
好きなものを食べてください・・・と、かなり豪華なお食事をいただくことができました。
 
呉ヨット連盟の副理事長で事務局長の加川さんからは、
ご自分で作ったという野菜類やお酒の差し入れをいただきました。
大根・玉ねぎ・さやえんどう・青梗菜に夏みかんまで入っていました。
(吉川艇長は、どんなお料理でいただくか楽しみながら考えていました。)
 
食事から戻ってくると、過去になかったハプニングが起きていました。
係留しているロープが片側(スターンのロープが)ほどけて、
船が斜めになって沖へ出ている状態だったのです。
 
驚いて結び直して船内に入り、広報担当者へ電話連絡している最中、
話し始めて1〜2分後に、今度は突然「バリーン」という大きな音がしました。
(広報担当者も電話からその大きな音が聞こえて驚き、「何?何?どうしたの?」と
叫んでしまいました。とりあえず、状況確認の為、いったん電話を切りました。)

 
(数分後に、いったん切った電話の続き。)
先ほどの大きな音は、波で船が岸壁に打ちつけられた音でした。
防舷材も付いている岸壁で、フェンダー(緩衝材)も小さなものを挟んであったのですが、
勢いがあった為にフェンダーは潰されていました。
潮位と波の角度が悪かったのか、
横っ腹(ボディ上部の金属製の縁から30〜40cm下)が思いっきり岸壁にぶつかったようです。
 
表面上、亀裂などは見当たりませんが、かなり大きな音と振動があったので、
様子をみながら、そのうちにきちんと点検する必要があるかもしれません。
(音からして、最悪の場合は中の方にヒビが入っている可能性も考えられます。)
 とりあえずは、フェンダーを大きなものに変えて、ロープを縮めて結び直しましたが、
どうも波が悪く危険な状態です。
 
(ロープがほどけるなんていうことはそうそうあるものではないし、
もしかして、外出中に片側のロープがほどけていたのは、
どなたかがほどいて船を沖へ逃がしておいてくれたのでは? by.広報担当者)

  
 
予定では、今日はこのまま呉大学専用バースでひと晩お世話になるはずでしたが、
このようなハプニングが発生した為、急遽16:45に出港。
 
1時間半ほど走り、18:15に明日入港予定だった広島プリンスホテルのマリーナへ入港しました。
 急に予定を変更しての入港で、マリーナの営業時間を過ぎていましたが、
問題なく受け入れてもらえました。
 
広島プリンスホテルは、真っ白な三角柱の23F建てで、マリーナはホテルのすぐ目の前。
下手なマリーナよりも規模が大きく、100隻は置けそうです。
今日は5〜6隻しかなく、ヨットは他に1艇あるのみだったので、ホテルの近くへ係留できました。
 
マリーナ内で隣に入って来たモーターボートの方たちが、
食事へ行くなら一緒に・・・と声をかけてくださり、ホテルのレストランへ行くことになりました。
眺めがきれいなレストランで、広島和牛のワイン煮などのコースをいただき、
思いがけず、とても贅沢なディナーとなりました。
(誘ってくださった阿部さんがご馳走してくださいました。)
 
自分たちのお財布ではなかなか食べないような豪華な食事をして、ヨットへと戻りました。
今日は、ありがたいことに昼も夜も食事に恵まれていました。
(おいしいもので、すっかりハプニングのショックも和らいだようです。 by.広報担当者)
 
 

風があり、いいセーリングが楽しめました。
中島を離れて少し走った辺りです。
 
 

音戸ノ瀬戸の橋。高さは23m。
先の方に小さく見えるのが巡視艇。
とても狭いところなのに、漁船が高速で
すり抜けて行くので怖いほどでした。
 

IHIのドックに入っていた巨大タンカー。日石の『エネオス丸』でした。
 

巡視艇でエスコートしていただいた吉本課長さんから、
海上保安部のバースでサインしてもらいました。
 

市や大学、呉ヨット連盟の方たちと、
ヨットの前で記念撮影。

呉大学のバースに移動後。
後ろにある船は大学の調査船。

 

 

 

マリーナに係留中のヨットから見た
広島プリンスホテル。

プリンスホテルのレストランから見下ろした
マリーナ。『いそしぎ』が小さく見えます。
 
 
何日か前、広報担当者が寄港先のライブカメラを探していたら、
海交流掲示板に呉海上保安部のURLを書き込んでくださった方がいました。
 
この呉海上保安部のサイトには、ライブカメラがあり、
音戸ノ瀬戸の南口2ヶ所、北口1ヶ所の計3ヶ所の映像をリアルタイムで見ることができます。
12:00に南口で合流予定だということも載せ、見れる人がいたらいいな・・・と思っていましたが、
日曜日の昼間では外出している方も多かったようで、
実際に見ることができたのは、広報担当者の他は数名しかいなかったようです。
(見ることができなかった方たちは、残念でした。)
 
明日、予定では『いそしぎ』は8:00頃出港して宮島へ向かいます。
厳島神社の専用バースにつけて、お参りをしてくるつもりなので、
その際には、広島港(宇品)の
ライブカメラに映る範囲を通過すると思います。
月曜日の朝8時頃に見る時間のある方は少ないかもしれませんが、
宮島からは、また広島プリンスホテルのマリーナへ戻ってくるので、
その時も(時間はまだ読めませんが)チャンスですね。
 
最近、なにかとトラブルやハプニングがあるので、
厳島神社では、気を入れてお参りして来てもらわないと・・・。
 
 

今日の本文中に「防舷材(ぼうげんざい)」という単語が出てきましたが、
これは、船が岸壁に直接ぶつかるのを防ぐ緩衝材で、黒いゴム製が一般的のようです。
 
防舷材を作っているメーカーに、
太陽工業(株)さんという会社があります。
元はテントがメイン商品でしたが、幅広く色々なものを作っている企業です。
誰もが知っているもので代表的なのは、東京ドームの屋根がこの太陽工業さんの製品です。
お台場が新しい観光地として生まれ変わった頃、あの辺りのお洒落な建物などでは、
あちらこちらで太陽工業さんの製品を目にすることができました。
他にも、もっと身近なところで目にしているかもしれません。
 
どうして、防舷材からこの会社の話になったのかと言いますと、理由は2つあります。
 
1つめは、かなり昔から、吉川艇長が太陽工業さんのファンだったこと。
会社自体というよりも社長さんのファンだったようです。
そのきっかけは、ずいぶん前に太陽工業さんが出していた会報のような冊子。
毎月作られていたその冊子から感じ取れる 社長さんのセンスが素晴らしかったとか。
(どう素晴らしかったかと言うと、「上品で格調高いHさ」だったということです。)
 
そして、もう1つは、蒲郡で『いそしぎ』に会いに 差し入れを持って駆けつけてくれた
谷口さんがお勤めの会社が、この太陽工業さんなのです。
もちろん、その後の航海日誌にご登場された山口さんも同様です。
 
ということで、文中からリンクしてありますので、興味を持った方はサイトを見てみてくださいね。
「こんなものも作ってるんだ!」という発見があるかも・・・。