日本ぐるっと一周海交流<西回り>

航 海 日 誌

2004.6.16(水) 

大勢の方と交流できた由宇

今日は9時頃に出港する予定だと伝えてありましたが、9時前に声をかけられて外を見たら、
市長さん以下20〜30名の方たちがお見送りに来てくださっていました。
 
大竹では、入港から出港までずっと細やかなご配慮により、
感謝してもしきれないほどの歓待をしていただき、最高の気分で8:50に出港しました。
 

 
しかし、ここで実はまた失敗があり、船の中では大慌て。
 バッテリーが2つ積んであり、普段は切り替えて片方だけを使用しているのですが、
大竹で停泊中に、うっかり両方のバッテリーを使ってしまっていたのです。(単純な切り替えミス)
 
お見送りの方たちが来てくださったのを見て、エンジンをかけようと思ったらかからず・・・。
でも、こんなこともあろうかと予備のバッテリーを積んで来ていたので すぐに繋ぎ、
用意周到さが功を奏して、無事エンジンはかかりました。
お見送りに来てくださった方たちにお引取り願う事態だけは避けられて良かったです。

 
 
今日は、阿多田島の入り江にアンカリングして休憩。
由宇への入港時間を合わせるための調整です。
 
吉川艇長はヨットの上で日光浴、大原さんは海水浴を楽しみました。
(写真は、大原さんが泳いでいるところ。)
かなり水が冷たかったそうですが、浅いところへ行くと温かく、
場所(水深)によって、かなり温度差があったそうです。
 
もちろん、ただ泳いで楽しむだけではありません。
スクリューや冷却水の吸い込み口などの点検も怠りませんでした。
 

 
そんなところへ、地元・柏崎のFMピッカラから電話がかかってきて、
この航海中2回目となる 携帯電話による生出演をしました。
 
 
14:00に由宇へ入港すると、岸壁では園児たちを含む大勢の方が出迎えてくださいました。
(ちどり幼稚園・保育園は、両方併設の珍しい施設なのだそうです。)
 
園児たちから手作りのメダルを首にかけてもらい、ヨットの前でみんな一緒に記念撮影。
それから、5〜6人ずつ園児をヨットに乗せて、船内も見てもらいました。
TV山口の取材があったので、子供たちの元気な様子は地元のTVでも放映されたと思います。
(『紅の豚』の1シーンを思い浮かべたのは、広報担当者だけでしょうか?)
 
町役場の山本さんが町の中を色々と案内してくださり、
由宇温泉やコインランドリーにも連れて行っていただきました。
(由宇の「ゆ」は、昔はお湯の「湯」だったという話も聞きました。)
 
ここ由宇には、広島カープの練習場があり、
見学に行った時はちょうどイースタンリーグの試合中で9回表。
ダイエーの攻撃でしたが逆転はなく、4−1でカープが勝ちました。
思いがけず野球観戦ができました。
(この施設は広島カープの自前で、試合があっても入場無料だそうです。)
 
夜は、町役場の隣にある文化会館にてセレモニー。豪華な花束もいただきました。
槙本町長さんをはじめとする町役場の方々、議員さん、商工会の方、地元ヨット関係者など、
50名ほどが集まっての賑やかな歓迎会では、皆さんと楽しい交流の時間が持てました。
 
由宇温泉をやっている商工会の会長さんもいらっしゃいましたし、
教育委員会の教育長・佐野さんからは「吉川(きっかわ)」姓について、
吉川艇長も知らなかった話を色々と教えていただけました。
(すぐ近くの岩国の殿様も「きっかわ」だったそうです。)
 
船に戻ると、まずは数秒間 ヨットを見ながら立ち尽くしました。
 
今回のために、岸壁のスロープ状のところへ係留できるようにと、
今日 入港前にビット(もやい用の輪)を作ってくれたそうなのです。
出かける前に、できるだけ陸寄りに引き寄せて停めておいたのですが、
戻ってみると潮が満ちてスロープはすっかり海に浸かり、
どうやってヨットに乗り込もうかという状況。
ロープをたぐって船を引き寄せながら、なんとか乗り込むことができました。
 
船内に入りパソコンに向かうと、歓迎会でお会いした議会の議長・松村さんから
早速メールが届いていて、あまりの素早さに驚かされました。
(そうそう。 由宇では、ヨットまで陸電を引いていただき、
バッテリーの心配をすることなく、冷蔵庫やパソコンが使えました。
これってすごいサービスですよね。 by.広報担当者)

 
由宇町では、トマトもたくさん作られているそうで、
『桃太郎』という品種のトマトを1箱お土産にいただきました。
船に戻って早速かぶりついてみると、完熟とれたてでなんとも言えないおいしさでした。
 
 

園児手作りのメダルをいただいたところ。

みんなで記念撮影。
 

これが、園児たちからいただいた手作りのメダルです。
裏には日付や地名が入っています。
 

 

抱きかかえられてヨットに乗り込むところ。

艇内の見学中も元気でにぎやかでした。
 

たまたま見ることができた9回表。これで勝敗が決まりました。
 

文化会館でセレモニー。
 

 

大勢での歓迎会。この人数は初めてのことです。色々な方とのお話が楽しく、あっという間でした。
 
 

トマトにはうるさい広報担当者は、おいしいトマトを探し求めて日々苦労を重ねているのに、
あっさりとおいしいトマトをいただいちゃうなんて、うらやましすぎます。
 
桃太郎は数年前から色々なところで作られていて、関東でも多く栽培されている品種の1つですが、
産地や生産農家により、品種名だけでは語りつくせないほどの味の差があるのが実情。
 
たとえば、中ぶりのトマトではズバ抜けておいしいと信じてきたフルーツトマト。
確かにフルーツトマトという名で大手スーパーに並んでいても、
がっかりさせられるものが少なくありません。
昨年から栽培を始めたという北関東のフルーツトマトを箱で買ってみましたが、
「どこがフルーツトマトなの?」と悲しくなりました。
(でも、最近 高知産フルーツトマトと書かれたものでもがっかりしたことが・・・。
これでは、本家本元のフルーツトマトの味を守ってきた方も報われませんね。)
 
本当においしいトマトって、なかなか出逢えないものなんですよね。
今これを読んで「そんなことはないよ」と思っている方は、
自分の家などでおいしいトマトを作っているか、そうでなければ、
もしかしたら本当においしいトマトの味をまだ知らないのかもしれませんよ。
 
いくらおいしいトマトを探し求めているからといっても、そんなにお金もかけられず、
仕方がないので最近は、ハズレの少ないミニトマト系を購入するようにしています。
 
田舎育ちで本物のトマトの味を知っている吉川艇長やグルメな大原さんがおいしいと
太鼓判を押した由宇町のトマトは、きっと本当においしいのだと思います。
 
 
この航海に出てから、各地で潮位の差に驚かされています。
 
日本海側の真ん中あたりに位置する新潟では、
満潮時と干潮時の潮位の差はせいぜい30cm程度ではないでしょうか。
そんな中で長年 生活しヨットをやってきたので、頭ではわかっていてもついつい油断してしまい、
今日のような経験をして、また改めて驚く・・・という繰り返しです。
 
日本海は、両端が極端に狭くなっているために、たった6時間では潮が引ききれず、
そうしているうちに満ちてくる時間を迎えてしまう為に、ほとんど潮位の差が生まれないのです。
 
ヨットの係留だけを考えれば、潮位の差が少ない方が楽なのですが、
潮の満ち引きが激しいからこそ・・・の恵みやメリットもあります。
一般的なところでは、潮干狩り。 これは、新潟ではあまり楽しめないことですね。