日本ぐるっと一周海交流<西回り>

航 海 日 誌

2004.6.20(日) 

台風と警告灯で宇部へ避難

今朝は6時に出港。
台風の影響が大きくならないうちに門司へ入港しようと早めに出ました。
 
風は10m(時々15m)の追い風、波は1.5mで追い潮。
久しぶりにいい走りができました。
(セールだけで軽く6〜7ノット出ました。)
 
門司の手前で向かい潮になるかと思いますが、
順調に行けばお昼前には門司へ入れそう・・・と考えていましたが、
急遽予定を変更せざるを得なくなりました。
 
昨日、一瞬 赤い警告ランプが点いたのですが、すぐに消えてしまい、
はっきりと何のランプなのか確認できずにいましたが、
今日走り始めてから何度かランプが点灯し、オイルの警告灯であることが判明しました。
 
風もどんどん強くなり、波もかなり高くなりましたが、
あと2時間も走れば門司へ入れます。
しかし、とうとうオイルのランプが点きっぱなしになった為、
こんな荒れている中でエンジントラブルが起きては大変だと、
門司へ向かうことを断念し、9:00に宇部へ入港しました。
(高波の追い波という中での入港は少し大変でした。)
 
今日入る予定だった門司では、以前の台風18号直撃時に係留していた船がやられたそうですが、
ここ宇部は海に下ろしたままの船も大丈夫だったという話なので、
少しでも安全だと思われる方を選択。
このまま宇部で台風をやり過ごすことにしました。
 
すぐに宇部を思いついたのには理由があります。
 
17日に広報担当者との電話で「台風に備えて、もしもの場合に逃げ込める場所を
探しておいた方が良いのではないか?」という話になった時にも、
由宇の出港時に顔を出してくださった廣田さんという方と名刺交換をし、
その際に、宇部のバースに1つ空きがあるので、もしもの時には・・・と言っていただいたので
1ヶ所はあてがあるのだと話していたのです。
 
早速、いただいた名刺を見ながら廣田さんへ連絡を取ると、すぐに駆けつけてくださいました。
廣田さんのヨット仲間の方も来てくださり、エンジン付きの小型ボートを出し、
アンカーを打ったりという台風対策を手際良く手伝っていただくことができました。
 
その後、オイルを確認してみると、ゲージに全くかすりもしないほど空になっていました。
東京を出航する前の整備時に新しいオイルを入れたばかりだったので、
過去の経験からそんなに早く減るわけはないと油断していましたが、
エンジンが古いことと、瀬戸内海に入ってからほとんど機走だったことで、
予想以上のペースでオイルが減っていたと思われます。
このまま走ったら、もう少しでエンジンを焼きつかせてしまうところ。
台風のおかげで、無理をせず早めの入港を決断できて助かりました。
 
突然入港した宇部の日産マリーナですが、
すぐ近くには郊外型の大きなショッピングセンターやホームセンターなどが立ち並び、
とても便利なところでした。
 
なかなかホームセンターへ行ける機会がなかったので、早速ホームセンターへ行き、
発電機のベルト等を購入して来て交換。
その他、色々と気になっていた部分の整備をする時間も持てました。
 
しばらく船内での作業に没頭した後、岸壁に上がろうとしたところ、
引き潮で3mも下がっていて、岸壁に上がれない状況。
慌ててロープを使って縄梯子を作り、なんとか上ることができました。
 
廣田さんのベンツでスパにも連れて行っていただき、汗を流して戻ってくると、
一時的に風が弱くなっていて、きれいな夕焼けを見ることができました。
大型の台風が間近に迫っているとは思えない、穏やかな夕暮れ時でした。
 
明日は、台風の動向を見た上で、うねりなどが残っていたら、
もう1日出港を見合わせることも検討中です。
 
  

岸壁に横付けするよりも、
縦付けした方が安全だと判断。
(高波などで岸壁に打ちつけられる
ことが一番心配なため。)

真ん中が今回お世話になった廣田さん。
左隣が、一緒にお手伝いくださった
廣田さんのヨット仲間の方。
おふたりともそれぞれヨットをお持ちです。
 
 

今日は父の日。
 
吉川艇長宅では、今年の父の日のプレゼントは
長女と次女とが共同で贈るものを決めていました。
 
それは、眼の手術により光が眩しく感じるようになっている艇長のために、
これからますます陽射しも強くなる季節なので、
偏光レンズのサングラスが必要だと考えたのです。
 
しかし、少し前の眼を傷つける事故もあった為、
父の日を待たずに吉川艇長が自分で購入してしまいました。
 
おまけに、台風の動向によって父の日あたりは入港先がどこになるかはっきりしない為、
前日の電話で、航海の前半終了後に帰って来た時に・・・ということになりました。
 
父の日 当日の今日は、娘たちの代わりに台風に祝って(?)もらっているようです。
 
(大原家の父の日の話は聞くことができませんでした。)
 
 
今年は全国的に蛍の登場が早かったようですね。
吉川艇長宅でも、例年より早く蛍が飛んでいます。
 
昨夜は特に蒸し暑く、夜かなり遅い時間まで気温が下がらなかった為、
今年いちばんではないかと思われるほどたくさんの蛍が、いつもより遅くまで飛んでいたそうです。
 
蒸し暑いと不快指数が高くなりますが、蛍が見れるというスペシャルな特典があると、
蒸し暑さも少しガマンできそうな気がします。
 
 

台風といえば・・・
 
日本海側にある柏崎では、どんなに大きな台風でも大抵はかなり勢力が弱まってから
通過することが多く、勢力の強いままの台風を経験することはほとんどありません。
それに引き換え、沖縄や九州・四国などでは、毎年何度も大きな台風の直撃を受け、
たくさんの被害も出ているとニュースなどで耳にして来ました。
 
屋久島の縄文杉などは、樹齢7,200年とも言われています。
(この7,200年という説は怪しいという意見も多々ありますが、
それでも4,000年以上は確実だと見られています。)
今までに、いったい幾度の大きな台風を経験してきたのでしょう。
 
ただ そこに立ち続け、何千年もの長い間 命を絶やさずにいるだけでもすごいのに、
(沖縄に次いで)日本の中でも真っ先に、勢力の強いままの台風を迎えても、
びくともせずにがんばっているなんて・・・。
 
そんな風に考えると、改めてそのすごさに感動しちゃいますね。