日本ぐるっと一周海交流<西回り>

航 海 日 誌

2004.6.22(火) 

申し訳ない気持ちで門司へ

台風も過ぎ去り良いお天気となり、宇部を8:10に出港しました。
 
8時に出港しようとエンジンをかけたら、また冷却水が出ません。
もしや・・・と思ったら、また冷却水の吸い込み口にビニール袋が詰まっていました。
台風で岸壁側に寄せ集められたゴミを吸い込んでしまったのでしょう。
大原さんが潜って取り除き、ようやく出港となりました。
 
風は西よりで4〜5mと弱く、うねりが1m位。
2日遅れで門司へと向かいました。
 
門司の手前から向かい潮になることは覚悟していましたが、
思った以上に潮がキツく、2時間と見積もっていたのは少し甘かったです。
10:30に門司の新門司マリーナへ入港しました。
 
北九州市役所の方たちや、新門司マリーナの方たち、
そして、北九州港振興協会の方などからお出迎えいただき、
マリーナの一角でセレモニー。
 
花束や入港記念の素敵なプレートに記念品までいただきました。
本当ならば、2日前の日曜日に入港し、
大勢の子どもたちを体験航海で乗せる予定だったのですが、
台風が近づいている強風と高波の中では無理だと判断し、
手前で宇部に逃げ込んでしまった為に、すべてキャンセル。
 
市の方からも、大勢で出迎えるはずが・・・と申し訳なさそうに言われましたが、
色々と準備していただいていたのに・・・と、こちらこそ本当に申し訳なく思っています。
(横断幕ならぬ横断シートも、いただいて帰りたいほど立派でした。)
 
潮がキツくならないうちに下関へ向かうため、11:30には門司を出港しました。
 
 

市の港湾局物流課の森課長さん
から花束を渡される大原さん。

大きな横断幕ならぬ横断シートを
作っていただいていました。
 

新門司を出てすぐに門司を通りながら、
掲示板に度々ご登場いただいている方の会社のコンテナ船と偶然会うことができました。
 
 
このサイトの『海交流掲示板』には、度々メッセージを書いてくださっている方たちが
何人かいらっしゃいます。
いつも、温かい応援メッセージや情報提供などをいただいて、とても感謝しています。
 
そんな中のおひとりが、海に縁の深いお仕事をしていらっしゃるそうで、
「会社の船が瀬戸内海も航行しているので、どこかで会うかもしれない・・・」と、
瀬戸内海に入った頃に教えていただいていました。
 
しかし、ヨットでは 大きな船にはできるだけ近寄らないようにしないと危険だということもあり、
すれ違っても遠くて気がつかない可能性が高いと、半分以上諦めていました。
 
瀬戸内海ともお別れとなる寸前、強烈な台風6号のおかげ(?)で 『いそしぎ』は宇部へと逃げ込み、
そして、今日出会えたコンテナ船も小豆島に避難していた為、
お互いに予定変更が生じたことによる偶然から、門司で会うことができたのです。
 
偶然はそればかりではありません。
関門海峡へと入っていく ほんの入口辺りだったのですが、
大型船の行き来が激しく、右側に渡りたくても渡れない状況で走っていた為、
すぐ横を通過し、船名がはっきりと確認できる近さを通り、見つけることができたのです。
 
こんな偶然に偶然が重なった出会いというのもあるものなのですね。
 
嬉しくなった吉川艇長は、何枚か写真を撮らせてもらいました。
そのうちの1枚がこのページに載せてある写真です。
 
 
瀬戸内海では、大型コンテナ船をたくさん見かけることができます。
 
村上水軍ゆかりの地である瀬戸内海では、昔から船のオーナーが多く、
今、そんな人たちを中心にものすごいことが起きているのです。
 
日本国内よりも世界的に話題になっている「エヒメオーナー」という言葉をご存知ですか?
不景気などという言葉とは無関係に、大型船を次々と新造して中国を中心とする海外へ
進出している人たちのことを総称する言葉です。
 
私たちには想像もつかないような金額がかかる大型船を何隻も何十隻も持つオーナーたちもいて、
その勢いは異様とも言えるほど・・・。
広島銀行など、その融資に当たっている金融機関も煽られまくりのようです。
 
 

門司への入港が2日遅れになり、そのおかげで思いがけない船との出会いがありましたが、
門司(北九州)で色々と準備をしてくださっていた方たちには、本当に申し訳ないことをしました。
 
子どもたちの体験航海はできなくても、せめて皆さんが出迎えてくれる予定だった20日に
入港だけでもしていれば・・・とも考えましたが、もしかしたらこれでよかったのかもしれません。
 
20日に無理をして入港すればできないことはなかったと思います。
でも、もしも そうしていたら、台風の近づく強風の中、
大勢の人たち(もしかしたら子どもたちまでも)が、
出迎えのために足を運ぶことになったかもしれません。
 
そう考えると、これでよかったのだという気がします。
 
それでも、やっぱり北九州市役所をはじめとする準備してくださった方々には、
せっかくの努力を無駄にしてしまったようで、心から申し訳なく思うと共に、
今日のお出迎えとセレモニー等で、十分感謝しています。
 
 
門司での記念撮影は、珍しく全員が入れています。
ふつうは、誰かひとり写真を撮る人が写れないものなのですが・・・。
 
実は、ちょうど台風を避けて新門司マリーナへ入港していたヨットの方が、
色々としてくださり、写真の撮影まで引き受けてくださったのです。
 
そのヨットには、日本ぐるっと一周海交流の小さな旗が(たぶん今日から)付いているはずです。
どこかで見かけたら、「新門司で写真を撮ってくれた人のヨットかな?」と思って見てみてください。