日本ぐるっと一周海交流<西回り>

航 海 日 誌

2004.6.23(水) 

セーリングを楽しみながら呼子へ

今朝は、5時前に下関を出港しました。
 
潮がきつくなる前に関門海峡を抜けたいという考えと、少しでも早く先へ進みたいため。
風も波もほとんどありませんが、潮は向かい潮が2〜3ノットあり、
まだうす暗くモヤっている中、1時間ほどで関門海峡を抜けました。
 
雲に遮られた朝陽が、うっすらと赤い月のようにも見えました。
少し明るくなるのを待ち、風も波もうねりもない中、
甲板でゆったりとモーニングコーヒーを楽しむ余裕もありました。
 
徐々に明るくなると共に、少し風が出てきたので、
ジブセールだけ上げて、5〜6ノットで機帆走。
淡輪ヨットハーバーで購入したトローリングセットで引き釣りをしてみましたが、
飛び魚が時々姿を見せるだけで何もかかりません。
 
 
瀬戸内海での活躍で、すっかり信頼しきっていたハンディのGPSを大原さんが手に持ち、
オートパイロットに操縦をお任せし、
薄日の射す中でまったり・・・としていたら、ハプニング発生。
 
小さな島との間を抜けようとした際、何やら嫌な音と振動・・・と思ったら、
気づいた時には岩場に乗り上げていました。
(一般的には、これを座礁と言うのかしら。 by.広報担当者)
 
最初は何が起こったのかわからず半分パニック状態。
GPSを見ていた大原さんは、見方を間違えたのかと青ざめたようです。
 
いつも冷静な吉川艇長がすかさず対応し、瞬時に最善策を考え、
何とか船へのダメージを最小限に抑えつつ、
自力で抜け出すことに成功。(約15分の脱出劇)
 
スピードがそこそこ出ていた割には、激しく当たったわけではなかった為、
落ち着いて少しずつバックして、進路を変えたのが良かったようです。
キールは間違いなく削れたと思いますが、航行に支障はなさそう。
大原さんは潜って確認しようかと言ってくれましたが、そのまま走ることにしました。
 
 
そして今度は、鮫に囲まれました。
そんなに数は多くないのですが、背びれを見せながら船の周りをスィーっと泳いでいました。
おとなしく泳いでいるだけなので、怖いという感覚もなく、
吉川艇長は、「あ〜っ、また来た来た!」と歓声を上げながら見ていたようです。
(いくらおとなしいとは言っても、イルカとは違うので、
握手を求めて食べられないようにしてください。 by.広報担当者)

 
そこへ電話が入り、地元のFMピッカラへ3度目の生出演。
鮫の実況中継入りで、吉川艇長と艇長夫人とが声の出演をしました。
 
今日は度々海藻(ホンダワラ)がからみついてはスピードダウン。
6ノットで走っていても、突然4ノットや3ノットまでスピードが落ちるのです。
吉川艇長は、ボートフックに刃物をくくりつけたものを手に持ち、
慣れた手つきで切り取るので、その程度のことでは潜らなくてもOK。
(でも、そこに鮫が来たらどうなるの?(怖) by.広報担当者)
 
 
お昼頃からは西の風が5〜6メートルで安定して吹き、
久しぶりにメインセールも上げてのセーリングが楽しめました。
 
今日は何の予定もない為、寄り道なしで12時間以上の航海をし、
予定していた呼子には、17時半過ぎに入港しました。
 
どこへ係留したら良いかわからず、港の中をゆっくり走りながら見て回り、
フェリーのりばに一旦着けて、そこで聞いてみたところ、
明日の朝8時までなら、もうフェリーも来ないので、ここに停めておいても良いという
思いがけない回答をいただき、フェリーのりばに係留させてもらいました。
 
目の前の旅館で、お風呂とおいしい夕食をいただきましたが、思ったより安くて感激。
イカ刺し定食を頼んでも、焼き魚に酢の物にと何品か付き、お得感がありました。
お風呂も6Fにある展望風呂で、下に『いそしぎ』を見下ろしながら入ることができ、
なんとも贅沢な気分が味わえ、久しぶりに乗り込んだ艇長夫人も大満足でした。
 
 

途中からいい風が吹いてセーリングを堪能。

久しぶりに舵を握る艇長夫人。
 

鮫の登場にはちょっとびっくり。(イルカよりも、ある意味人なつっこい? by.広報担当者)
 

潜らずに、からまったホンダワラを器用に切る艇長。
 

 

お風呂と夕食をいただいた旅館から見下ろ
した『いそしぎ』。フェリーのりばに係留中。
 

お得感あるおいしい食事で、このまま旅館
に泊まるのかと錯覚してしまいそう。
 
 

今日の座礁騒ぎは、ちょっとした勘違いが原因だったようです。
 
最初は、電子チャートの見方を間違えたのかと思いました。
しかし、そうではなく、使う側の問題でした。
 
瀬戸内海では、連日大活躍で暗礁まで詳しくわかるため、
かなり浅くてギリギリなところを航行しても座礁することなく来れましたが、
瀬戸内海のデータは細かいのに対し、
他はあまり細かいところまでわからないことが後になってから判明。
 
いくら便利な機器があっても、やはり目で見るということが大切ですね。
(先日、宮島で座礁&浸水したフェリーの会社にも、そういった指導があったらしいですよ。)
 
座礁といえば、今日は新潟でも佐渡沖で座礁騒ぎ。
台風から避難して停泊中だったクレーン付きの船が、1km程流されて暗礁に乗り上げたとか・・・。
 
お互いに気をつけなくてはいけませんね。
 

今朝のライブカメラは、広報担当者の貸切でした。(時間が時間ですからね。)
 
まだ薄暗くガスっていた上、カメラ設置側とは反対の岸寄りを走っていた為、
見えないかな・・・と半ば諦めかけていましたが、
『HANJIN』と白文字で入った黒い大きなコンテナ船が通過した後、
チラっと小さな光が見えた気がしました。
 
「もしかして?」と、その光が見えたところに合わせてズーム利かせたら、
セールも上げずに機走している『いそしぎ』の姿がありました。
 
カメラで見ていても、はっきりとわかる向かい潮の中、
5:20頃から5:40頃まで、ずっとカメラで追いかけながら
『いそしぎ』が無事に進む姿を見守ることができました。
 
ライブカメラっていいですよね。
いっそのこと、『いそしぎ』にもカメラを取り付けて、
無線で何分かおきにパケットで送ってくれる・・・
というのはできないのかしら。
 
 
ハウステンボスから新潟へ戻るのを1日遅らせ、26日の夕方にしました。
やはり、『いそしぎ』の整備をできることだけでも・・・ということになったのです。
たった1日では、満足の行く作業はできないと思いますが、ほんの少しでも・・・という気持ちです。
 
26日のチケットを予約した後、今日も座礁騒ぎがあったので、
やっぱり1日延ばしておいてよかったのかもしれませんね。
 

ハウステンボスといえば、会社更生手続き中ですが、昨日 関係者による集会が行われ、
債権者のほぼ全員が更生計画案に同意し可決されたそうですね。
30日には更生計画案が認可される見通しだと今日の新聞にも載っていたようです。
野村プリンシパル・ファイナンスの子会社となるそうで、
7月26日に80億円出資するということも明らかにしたとか。
 
とても素敵なところで、表面上なかなか見えない部分にも気を遣っているという話を、
今日 地域交流センターの方から教えていただき、改めてハウステンボスに注目したいと思いました。
 
新潟からでは少し遠いですが、オランダへ行くよりは全然近いはずなので、
広報担当者もぜひとも行ってみたいと思います。