日本ぐるっと一周海交流<西回り>

航 海 日 誌

2004.7.25(日) 

出港直前まで阿武を満喫

今日も快晴で、そよ風。 波はなく穏やかな海です。
 
今朝は4時起きをして、5時から定置網の引き上げに連れて行ってもらいました。
3艘で出港し、港から1マイルほどのすぐ沖へ。
 
手際良く網を巻き上げ始める漁師さんたちの姿。
いったいどんな魚がどれくらい入っているのかと、期待と不安が入り混じりながら、
その作業をじっと見守りました。
 
少しずつ巻き上がり、網の中が狭くなると、魚の影が見え始めました。
物凄いスピードで右往左往する魚たち。
 
更に網が狭まり、海面に姿を現わして来ると、
その中には、おどろくべきお客さまも紛れこんでいました。
 
そこにあったのは、大きな海亀の姿。
捕まりたくない一心の海亀は、暴れ方も凄い迫力です。
 
網の中にはさまざまな魚たち。
飛び魚、馬面ハギ、大アジ、小アジ、イカ、ソウダガツオ、鯖(?)、マグロの子(?)など。
最後は手網で船へと手早くすくい上げていました。
 
食いちぎられたり、かじられて傷ついた魚もいくつか目につきました。
サメにやられたのだそうです。
網に入った魚をサメに食べられる被害はよくあることだとか・・・。
 
そして、最後に残った海亀を7〜8人ががりで丁寧に引き上げ、
船の上では暴れないようにと、おなかを上にして寝かせ、
少しの間 おとなしくしていてもらいます。
 
海亀は龍宮の使いだと古くから言われているので、
すぐに放してあげるそうですが、その場所で放してはまたすぐ網に入ってしまうため、
少し沖まで連れて行ってから、海へお帰りいただくのだそうです。
昔は、海亀が網に入ると、お酒を飲ませてから海へ帰したという話でした。
 
それは、海だけに限らないことのようです。
山に囲まれたところに住んでいる吉川艇長宅などでも、亀は神さまの使いだと言われ、
艇長のお母さんも、艇長夫人も、田んぼなどで亀を見つけると、
日本酒をかけてお見送りしているそうです。

 
(ビールがいいとかワインにしてくれとかっていうカメはいないのかしら。
私はアルコールが苦手なので、そんなことされたら大変。
お帰りくださいって見送られても、歩けなくなっちゃいます。 by.広報担当者)

 
1時間ほどで全ての作業を終えました。
1艘は、そのまま魚を積んで市場へ直行。
別の船は、海亀のお見送りに沖へ。
もう1艘は、先に帰港。
 
茂刈さんのお宅へ戻ると、家の脇にある小川にカニの大群がいました。
ぱっと見ただけで、100匹はいる感じです。
いちばん大きなものでも甲羅が10cmほど(他は、だいたい甲羅が5〜6cm)という
小さめのカニですが、ワラワラと湧いて出てくるといった風でした。
 
漁の帰りがけに捕れたての水イカをいただいたので、茂刈さん宅でお刺身にしてもらって朝食。
 
普段よく見かけるイカと比べて2倍ほどの大きさ(長さが45cm位で幅もありました)で、
とても透明感ある水イカは、見た目より身がしっかりとしていました。
 
阿武では、新鮮でおいしい魚介類を 出港間際まで毎日ごちそうになりました。
きれいな海と、そこで捕れるおいしい海の幸。
その恩恵を受けながら、海と街を守る阿武の人たち・・・。
もっとゆっくりしたくなるほど良いところでした。
 
すっかりお世話になった茂刈さん宅を後にし、
阿武を満喫できた満足感に浸りながら、8時に出港しました。
 
 

定置網を巻き上げ始めたところ。

大原さんも興味津々で見ています。
 

段々と狭くなる網の中で、凄い勢いで右往左往する魚たち。
 

 

魚が海面に姿を現わしました。
 

ここからは手網で船に揚げます。
 

魚をすくい上げた後、大勢で力を合わせて
持ち上げているものは、大きな海亀。

体長1m以上の海亀には、おなかを
上にして、おとなしくしていてもらいます。
 

こんな風にサメにやられた魚もありました。

朝食にといただいた水イカ。
 

 

茂刈さんの別宅 『はまべのすたじお』

2階建てで、ゲストルームとしても利用。
 

茂刈さん宅付近の小川にいたカニの大群。

石を組み合わせて作ったラッコを発見。
 

尾無港でお見送りしてくださった漁師の方々。 忙しいのにありがとうございました。
(左にいらっしゃるのが、茂刈さんの奥さま。大変お世話になりました。)
 
 

今日は、10時に柏崎マリーナへ集合。
大学へ寄贈したヨットの修理について、
数人で現物を見ながら相談しました。
 
大学からもひとり来て立ち会ってもらい、
柏崎ヨットクラブのメンバーが数人と、
『いそしぎ』の元オーナーでもある大井さんも・・・。
(広報担当者は、航海日誌の最新情報を更新していて、
 30分近く遅刻して到着しました。)
 
最初は、メンバーの西方さんにお願いしたら良いのでは
ないかと吉川艇長が言って出かけて行ったのですが、
お願いできないようなので、他のメンバーに相談する
ことになったのです。
 
工具類は、吉川艇長が一式揃えて自宅(作業場)に置いて行ってくれたので、それを使って、
大井さんが中心となり、他の柏崎ヨットクラブメンバーなども手伝うということになりました。
(大井さんは、今ちょうど 比較的時間がとり易いようで、お願いできることになって助かりました。)
 
昔、『ミス日本海II』のキールを直した際に 吉川艇長からFRP補修の手ほどきを受けたことが
ある広報担当者は、その後 その技術を趣味に十分活かすことができました。
自分の愛車だけでなく、仲間の分まで割れたエアロをいったいどれだけ直したことか・・・。
鈑金屋さんが修理を拒否したもの(破片がまったく無いものなど)まで復元できました。
(ヨットに関わることで、思いがけず色々な技術や知識を習得できます。)
なので、日程が合えば、広報担当者も隣で一緒に愛車のエアロを補修したいところです。
(現在、フロントが割れたまま走行中・・・(涙))
 

なかなか『いそしぎ』に乗りに
行けずにいる艇長夫人
 

群馬から来て、まめに出ている
『飛鳥』と沖ですれ違いました
 


大学の方はすぐに帰りましたが、残ったメンバーで『ミス日本海III』で沖へ出てみました。
 
初めて乗った若者がマリーナを出たとたんに酔ってダウン。
風がほとんどなく、それでもメインとジブを上げてはみたものの、
静かに漂う程度のセーリングとなり、50cmもない位のうねりで波もないのに、
広報担当者も徐々に船酔い気味に・・・。
(昔からヨットも海も大好きなのですが、船酔いがひどいんです。)
 
昨日から柏崎ぎおん祭りで、今日は港まつりも開催中・・・のはず。
普段ならば、この時間帯には大漁旗をたくさんつけた漁船たちのパレードが見られるのに、
柏崎沖は、ゆったり(まったり?)とセーリング中のヨットが(『ミス日本海III』を含めて)3艇と、
モーターボートが2〜3艘出たり入ったりするだけの、静まり返った海でした。
 
セールが拾う僅かな風と潮とに漂いつつ、のんびりと世間話をして過ごしました。
 
大井さんは、航海日誌の中で電線に引っ掛かったのがいちばんウケたと、
まるで他人事のように笑っていました。 (広報担当者もつられて思い出し笑い。)
佐藤さんの息子さんが知らないうちに社会人になっていた話に驚いたり、
泉さんに意外な趣味があり、遠くまで出かけてきた話を聞いたりしながら、
1時間ほどでマリーナへと戻りました。
 
入れ違いで出港となったのは、中村さんの『グッドラック』。
今日は、お嬢さんとそのお友達を乗せるそうで、若い女の子ばかり満載とあってか、
いつもにこやかな中村さんが、一段と嬉しそうな笑顔で出て行きました。
 
 
 マリーナでは、立派なユリを大量に車に積んで
 来ていた方がいらっしゃいました。
 そういうことになるとずうずうしい艇長夫人は、
 ちょっぴりエンリョしながら分けていただき、
 残りはマリーナへプレゼントして帰られました。
 
 まだ蕾だったのですが、すぐに満開になって、
 マリーナはユリの香りに包まれると思われます。
 (吉川艇長宅も同様ですが。)
 
 ユリを受け取ったマリーナの女性スタッフを
 記念撮影させてもらいました。
 

 
また、マリーナの掲示板には、日本ぐるっと一周海交流のゴール時のイベントに関しての
お知らせが張り出されていました。 (マリーナのホームページ担当者・丹藤さんの作。)
広報担当者と違いセンス良くまとまっていたので、艇長夫人が欲しいと言い出し、
作った方からプリントしたものを1枚いただいた他、ファイルでもいただいて来ました。
(いつも、わがままばかり言って申し訳ありません。>柏崎マリーナさま)
 
 
帰ろうとした時には、セーリングから戻った市内某企業の
方たちが、マリーナ内でバーベキューをされていました。
『ゼファー』の山田さんがお勤めの会社です。
(『ゼファー』が出た早朝は、とてもいい風だったそうです。)
 
ちょうど大学へ寄贈したヨットの脇でやっていたので
(その船台からテントを張っていました)、
艇長夫人と広報担当者の車は、朝 来た時に停めたまま
そのすぐ目の前に置いてあり、
「どうぞどうぞ、食べて行ってください」と言われ、
いったんはエンリョしたものの、
結局はごちそうになってしまいました。
 
いつも 『いそしぎ』クルーたちのおいしい話ばかりを
聞かされていますが、今日ごちそうになった魚介類は
それに負けないほどおいしかったです。
(本当にごちそうさまでした。>某企業の方々)
 
 
帰り道、港に立ち寄り パレード用の漁船を撮影。
(おわかりだとは思いますが、普段こんな状態で漁をしているわけではありません。)
 
そこで、早くも後片付けを始めていた方がひとりだけいたので話を聞いてみたところ、
今日は朝早い時間には かなり風があったのだそうです。
(そういえば、今朝の天気予報で柏崎は大雨強風雷注意報が出ていたとか。)
 
その為、港まつりのパレードは中止となってしまったそうです。
マリーナに集まった10時頃には、すでに風がさっぱりなくて(ヨットは)困るほどの状態だったので、
中止の決定が少し早かったのかな? と残念に思いました。
 

 

 

 
広報担当者の気のせいかもしれませんが、
柏崎マリーナを出てすぐ右側に、大きな流木が引っ掛かって立っていました。
海面からも50cmほど(枝分かれした何本かが)出ている状態です。
 
以前からあったのを気づいていなかっただけかもしれませんが、
この前の小学生体験航海の際にもなかったように思いますし、
何年もずっと年に何度か出ていても、今まで見たことがなかったような・・・。
 
もしかしたら、先日の豪雨による水害で流れて来たものかもしれません。
 
今夜は、ぎおん柏崎まつり最終日で花火大会があります。
夜間、ヨットやボートで沖へ出て見物する方もいるので、
いつも以上に入出港時には気をつけて欲しいと思います。
(慣れている方ばかりなので大丈夫だとは思いますが、
くれぐれも、いつものコースから岸寄りには行かないでくださいね。)