日本ぐるっと一周海交流<西回り>

航 海 日 誌

2004.8.3(火) 

鉄橋を眺めながら香住へ

今日は何日ぶりかの素晴らしいお天気。
空気が澄んでいて、遠くまで良く見渡せます。
沖へ出ても しばらくの間、鳥取砂丘が見えていました。
 
風は昨日と似たような感じ。
らっきょ畑沖を通過中は、南の風が5〜7m位吹いていました。
 
いよいよ香住に近づくと、海からも有名な余部鉄橋が見えました。
日本一の高さを誇るこの鉄橋は、明治終わりの建設当時 東洋一の規模だったそうです。
 
12:30に、香住の柴山港へ入港。
早速、吉津さんが出迎えてくださいました。
 
ここ香住は、松葉ガニの集積地としては日本一で、
香住漁協さんはスタッフ53名で建物も4階建てという規模。
 
今回は、香住の柴山漁協さんの目の前にあるメインバースへ係留させていただきました。
 
そこへ、香住町長の藤原さんが訪ねて来てくださり、
親書をお渡しして、フラグへサインをいただきました。
藤原町長さんと、柴山漁協組合長の村瀬さん、そして吉津さんとご友人とで、
フラグを持っての記念撮影も行いました。
 
新日本海新聞の記者・田島さんから撮影用にポーズを求められたので、
町長さんと組合長さんと吉川艇長の3人で改めて握手をする場面もありました。
 
ここ柴山漁協さんでは、いちばん良いところへ係留させていただいた上に、
組合長さんから飲み物を1ケースいただきました。
(吉川艇長が飲めないことを知ってか知らずか、お茶だったので大喜び。)
 
漁協さんにとって、ヨットというのはあまり歓迎されない地域も多数ある中で、
嫌な顔をされずに歓迎していただけるだけでも有難いのに、
漁協さんから こんな風に(お魚類以外で)差し入れまでいただいたのは初めて。
恐縮しながら、有り難く頂戴しました。
 
 
柴山港は、入口が狭く奥が深い良い港で、
港の入口にある灯台は、両脇の岩の上に立っていました。
色々な港へ入っていますが、入口の灯台が天然の岩に立っているのは初めて目にしました。
 
更に驚いたのは、トロール船のような大型船もいる大きな港だというのに、
いちばん奥は海水浴場になっていました。
大きな港の奥と言うと、ゴミが溜まっているようなイメージがありましたが、
この港は奥まで水がきれいで、海水浴場でも安心して泳げます。
 
 吉津さんの案内で、無事に航海を終えて帰れるようにとカエル岩にもお参り。
そろそろゴールが近づいていて、まだまだ航海を続けたい気持ちが出てきている
ことも予想されるので、ちゃんと帰ってくるように・・・と、
こちらからもお祈りしておく必要がありそうです。
そのままもう1周くらいしそうな勢いですから。

 
 
吉津さんからは、香住だけでなく豊岡市へも連れて行っていただきました。
 
その後は、香住に戻り 港が見下ろせる丘の上にある
老舗割烹旅館の三七十(みなと)館で、温泉と夕食をいただきました。
(有名人も大勢利用されているところだそうです。)
 
温泉も素晴らしく、お料理も豪勢でしたが、
ロケーションも最高で、きれいな夕焼けを見ることができました。
美人揃いの女性従業員さんたちと記念撮影までさせていただきました。
 
鳥取でお世話になった永美さんたちと一緒にウラジオストックへ行ったこともある吉津さんは、
松葉ガニで有名な香住で、カニに関係するお仕事をされています。
(工場長さんをされているそうです。)
今は、時季ではないため生の松葉ガニはありませんが、
冷凍物でも松葉ガニはとてもおいしく大満足でした。
 
香住の地酒など、食事の際にいただいただけでなく、
お土産にももらってしまいました。
 
夜ご一緒した柴崎さんは、加工食品会社をされている方で、
魚介類の糠漬けや、梨のワインも作っているとのこと。
海外から帰られたばかりだというのに、おつき合いいただきました。
 
 

鳥取を出てすぐ。
後ろには鳥取砂丘が見えています。

香住へ入港する手前。
日本一高い余部鉄橋沖です。
 

柴山港へ町長の藤原さんが来てくださり、親書をお渡ししているところ。
 

真ん中が香住町長の藤原さん、
右隣が柴山漁協組合長の村瀬さんで、
町長さんの左側は吉津さんとご友人。

新日本海新聞の田島さんから
ポーズを求められ、町長さんと
漁協組合長さんと握手する図。
 

後ろに見えるのがカエル岩。(カエルに見えますか?)
無事に帰れるようにとお祈りしてきました。
 

老舗割烹旅館・三七十(みなと)館で、
きれいな女性従業員さんたちと。

三七十館の豪勢なお料理を囲んで。
左が柴崎さん、真ん中が吉津さん。
 

三七十館から見た 夕陽が沈んだ直後の香住港。
実際には、写真の数倍もの美しさで とても幻想的でした。
この後、徐々に暗くなると漁火が見え始めました。
 
 
ズワイガニは地域により名前が違いますが、中でも松葉ガニや越前ガニは有名。
新潟でもズワイガニ(紅ズワイ)が捕れますが、知名度が全然違います。
松葉ガニが旬な時季に訪れてみたいと思いながら、吉川艇長からの話を聞いていました。
 
今年は、カニと言えば詐称事件もありましたね。
タラバガニではないカニをタラバガニと偽って販売していた業者がいたということですが、
背中のトゲが4本か6本かくらいしか見分け方がないのでは、素人はあっさり騙されてしまいます。
 
偽物と言っても味に大きな差はないそうですが、
知っていて「タラバより安い」という理由で買うのなら納得できますが、
騙されて買っていたとなると、いくらおいしくても気分が悪いですよね。
(販売する側の勝手で名前を詐称されては、カニもいい迷惑です。)
 
正真正銘の香住の松葉ガニを思う存分食べる日を夢見ながら、1日遅れで航海日誌の更新をしました。
 
 

夏を迎えると、どうしても食べないと気が済まないものがあります。
かき氷とかとうもろこしとか冷やし中華・・・も好きですが、そういうのではなくて、
食べないと夏が来た気がしないくらい欠かせないのが、クジラ汁です。
 
柏崎では、鯨の赤身を食べるといった風習は聞きませんが、
昔から夏になると、鯨の脂身を使ったクジラ汁を食べてきたのです。
 
短冊切りの鯨の脂身の他に入る具は夕顔。
家庭によっては、ナスなど他の夏野菜を入れるところもありますが、
夕顔だけというのが一般的なようです。
 
味付けは、お味噌派と醤油派とに分かれますが、どちらもおいしいです。
(醤油味の時はコショウを振ると一段とおいしくなります。
味噌味では、千切りかみじん切りにしたみょうがを浮かべてもイケます。)
 
柏崎を離れて暮らしている人でも、何年経っても夏になると
クジラ汁を思い出す・・・という人が少なくないと思います。
(広報担当者の知人の中にも、そういう人が存在します。)
 
土用の丑の日に、うなぎを食べる代わりにクジラ汁・・・という代用から始まった
と語り継がれていると聞いたこともあります。
 
捕鯨が盛んな地域でも、同じような食べ方をしているところがあるのかもしれませんね。
 鯨に限らず、その土地ごとに そんな欠かせない郷土料理みたいなものがあるのでしょうね。
 
 
香住には、ヨットが2艇しかないのだそうです。
それで、地元にヨット仲間がいない吉津さんとしては、
各地から周航中に訪れるヨットマンを楽しみに待っているようなところがあるようです。
 
せっかく身近なところに海があっても、やはりひとりではつまらないと思います。
仲間がいてこそ・・・の楽しいヨットライフですよね。