日本ぐるっと一周海交流<西回り>

航 海 日 誌

2004.8.9(月) 

追い風に乗って三国へ

7:00に敦賀を出港。
昨日のことは忘れられない出来事ですが、
今日は気持ちを切り替えて次の寄港先へと向かいました。
 
今日も快晴。 南南西の風12〜13mに押されて、とても良い走りができました。
波はほとんどありませんが、風による波が1m近くあり、
強い風が通るたびに、海面がうろこのように色を変えて行きます。 
 
三国町とは九頭竜川を挟んで隣が福井市。
工業港である福井港には、大きなタンクがずらりと建ち並び、
沖までパイプラインが伸びていました。
 
 
13:30に三国へ入港。
三国港の防波堤を見ながら九頭竜川の河口へと入って行きました。
 
去年12月に国の重要文化財に指定された三国港の突堤では、
一昨日の夜、ろうそく500本の明かりを灯すイベントがあったそうです。
(明治時代にオランダ人技師が設計した防波堤。)
 
このイベントを企画したのは地元のロータリークラブで、
同時に開催された 二胡奏者ユイランさんのチャリティーコンサートの
収益金は、福井豪雨の義援金として使われるそうです。
 
写真は、福井放送さんのサイト「
FBC-i」のニュースBOXからお借りしています。
 

 
 

九頭竜川と竹田川の合流地点付近の、
ヨットが10艇ほど係留してあるところへ舫わせてもらいました。
 
先月の集中豪雨による福井の水害は、この上流での出来事です。
河口付近では、もうその水害の爪痕は見受けられませんでしたが、
上流の被災地では、まだまだ復旧が終わらない状況の地域があります。
しかし、ボランティアによる復旧活動では、感動のドラマがたくさんありました。
1日も早く、ひとり残らず元の状態に近い生活に戻れることをお祈りしています。

 
 
福井県外洋帆走協会の会長さんである矢部さんと、
メンバーの竹沢さんが出迎えてくださいました。
 
フラグへのサインもメッセージをお渡しするのも 『いそしぎ』の上で。
フラグを持っての記念撮影も、コックピットで行いました。
 
福井県でも、ヨットマンの高齢化が進んでおり、
レースもなかなか開催できないというお話でした。
全国どこも似たような問題を抱えていますが、
同じ福井県でも敦賀辺りとはずいぶん様子が違うようです。
 
陸に上げてあった横山の40フィートについて尋ねると、
オーナーの年齢が高くなり、続けられなくなった為にタダで業者に譲ったものだそうで、
業者が多少の整備をして、ロシアに販売することが決まっているのだとか。
あちらこちらで、そんな風に持て余したヨットがどんどん出てきているのですね。
 
 
その後、近くを観光案内していただきました。
 
まず連れて行ってもらったのは、車ですぐのところにある東尋坊。
一番高いところから下を覗きこむと、足がすくみます。
下には観光船がいて、海に張り出した側の断崖絶壁の上からは、
何人かの人たちが海へと飛び込んでいました。
 
サスペンスドラマ系のロケにもよく使われる東尋坊ですが、
未だに自殺者も絶えないのだそうです。
 
次は、まだ記憶に新しいナホトカ号の流れ着いた場所。
記念碑が建ててありましたが、すでにあの惨事を思い起こさせるようなものは何一つなく、
全国から集まった大勢のボランティアの力により、
ひとかけらも残っていないというほど綺麗な海岸へ戻っていました。
 
今回の新潟や福井の集中豪雨による水害でも、
被災地への災害復旧ボランティアがたくさん集まっていましたが、
ボランティアの力というのは計り知れないものがあると改めて感じました。
業者に委託しても、いったいどれほどの時間と費用がかかるかわかりません。
助け合う心というのは、本当に素晴らしいことです。
 
観光の後は、三国温泉『ゆあぽ〜と』という
海のすぐ近くにある温泉へ連れて行っていただきました。
三国港が見渡せるところにあり、入浴後に景色を見ながらひと休み。
 
 
今日は、三国駅前で食料品の買い出しをして、
夕食はヨットの中で済ませました。
おいしそうな桃があったので買って食後に食べましたが、
やはり旬のフルーツはおいしいです。
 
 


福井港に並ぶタンクの数々。
 

船上でサインをしていただいているところ。
 

福井県外洋帆走協会の会長・
矢部さん(真ん中)と竹沢さん(右)
と、コックピットで記念撮影。

会長の矢部さんへ、
ヨットの上でメッセージを
お渡ししているところ。
 

東尋坊のいちばん高いところから下を
覗く大原さん。 下には観光船。
断崖絶壁の先端の方からは、
海に飛び込んでいる人たちがいました。

東尋坊で矢部さんと記念撮影。
なんだか最近、大原さんが
どんどん黒くなってワイルドに・・・。
 
 

 

ナホトカ号が流れ着いた場所。
記念碑が建ててありました。

三国温泉『ゆあぽ〜と』から
見た三国港の全景。
 
 

昨日は、熱帯低気圧が2つになっていましたが、ほとんど停滞していたことと、
それどころではない事件もあった為、吉川艇長に伝えそびれていました。
 
今朝、気がつけば、昨日 熱帯低気圧が2つあった辺りには台風13号が。
熱帯低気圧が昨日のうちに台風に変わったようです。
位置的には、また『いそしぎ』を追いかけてきそうな雰囲気も微妙にあり、
今後の動きを要チェックです。
 
 
昨夜は、福井県で高校総体(島根)から帰る途中の敦賀高校の生徒たちを乗せたバスが
小浜で横転する事故があり、ニュースを見ながら驚きましたが、
全員怪我だけで、命に別状はないということで少しホッとしました。
 
原因はパンクということですが、最近 高速道路などの事故では、
パンク・バースト等が原因となっているものが目立つように思います。
猛暑でタイヤ内の空気が膨張するために、古くなったタイヤにダメージを与えているのかもしれません。
タイヤの山がまだ残っていても、何年も経ったタイヤはゴムが劣化して表面に細かい亀裂が入るので、
山があるかどうかだけでは換え時は判断できませんね。
 
 
そして、昨夜のバス横転事故どころか、今度は美浜原発で蒸気漏れのため、
亡くなられた方も何人かいるというニュースが飛び込んできました。
いったい福井県はどうなってしまっているのでしょう・・・。
(『いそしぎ』が今 福井県にいるので、
尚更 福井県のニュースばかりが目につくのかもしれません。)
 


 
 

 
 
平成16年8月8日更新
・8日浦底湾内(35-44.3N 、136-02.2E、立石岬灯台から、真方位149度3,150m付近)で発生しました
 プレジャーボート火災は鎮火しましたが、火災場所近くで沈没し一部海上に船体をあらわしています。
 夜間明示ブイを点灯していますが、付近を航行する船舶は十分注意して下さい。 
・8日敦賀港小埼沖合(35-41.45N、136-02.40E、敦賀港金ヶ崎防波堤灯台から真方位333度3350m
 付近)で、プレジャーボートが沈没しています。付近を航行する船舶は十分注意して下さい。
 
・・・と、敦賀海上保安部のサイトに掲載されている内容が
書き換えられていました。
 
これは、今 敦賀湾内に2艇も沈んでいるということですよね。
(だいたいの予想地点を地図に載せてみました。)
 
福井県内では、ここ何日か やたらと事故のニュースが
多いですが、ひとつの湾で同じ日に2艘も沈むなんて・・・。
 
 
昨日のボート火災に関するニュースは、
NHKニュース(地域)と共同通信からありました。
 
敦賀湾 小型船火災10人救助
    NHKニュース(地域) 08/08 23:14
 
8日午後、福井県の敦賀湾でレジャー用の小型船(19トン)が全焼し、沈没しました。
船を所有する男性と友人ら10人が乗っていましたが、全員近くにいた船に救助され無事でした。
海上保安部で出火原因などを調べています。

 
敦賀湾でボート炎上し沈没 10人乗船、救助され無事
     (共同通信) 8月8日19時2分
 
8日午後3時半ごろ、福井県敦賀市の敦賀湾で、
沖合約80メートルを航行していたプレジャーボートが炎上。
敦賀海上保安部の巡視船が消火作業に当たったが全焼し、同日午後6時ごろ沈没した。
ボートには10人が乗っていたが、近くにいた別のプレジャーボートに救助され、けが人はなかった。
同保安部によると、ボートは長さ全長約15メートルで重さ約19トン。船室などから出火したとみられ、
同保安部が出火原因を調べている。

 
NHKでは、所有者の方も乗っていたことになっていて、共同通信では航行中だったことになっていて、
ニュースというのはこういうものなのかと少し唖然・・・。
 
 
他にも、敦賀では7日に海水浴客が行方不明になる事故もありましたし、
7日の夜には、大飯町の沖で花火見物客を乗せた遊漁船が停泊していた作業船に衝突し、
6人が怪我をしたそうですし、あまりにも事故が続いているので普段以上に注意が必要ですね。
 
 

先日、自動車のリサイクル法も具体化してきているというニュースがありましたが、
今度は、FRP(繊維強化プラスチック)製のプレジャーボートや漁船等のリサイクルが義務化されます。
 
平成17年度から具体化することになったということで、
所有者に処理料金を負担してもらう仕組みを作り、2〜3年後に稼働させるそうです。
 
すでに数年前から研究開発を進めていた FRP船を解体&破砕して、
その破砕片をセメントの原料や燃料として利用する技術に目処がついたとか。
それにより、実際に処分する際にかかる費用を安価に抑えることもできるようになる見込み。
安価とは言っても、所有者の負担は 自動車(自家用車)の10倍ほどになるようです。
 
処分に費用がかかるとなると、タダで引き取ってもらう先を探した方が良いという
考えを持つ人がますます増えてくるのでしょうね。
それが、ヨット人口の底辺を広げることとなり、
若い人がヨットに手を出しやすくなるきっかけとなれば良いですが。
 
 
主の留守中に吉川艇長宅では、庭にある石のテーブルが入れ替わったり、
帰ってきたら驚くようなことが色々と・・・。
ショックをやわらげるために、ちょっとその写真を掲載。
 

 

こんな感じになりました。
以前とかなりお庭の雰囲気が違います。
(庭が明るくなったと、艇長夫人談。)
 

水を抜いて干していた池は、水害を
もたらすほどの豪雨でなかなか乾き
ませんでしたが、ようやくほぼ乾燥。