さぎ草た

2001年 夏   8月12日記

 8月1日、今年の第1号がやって来ました。4月7日に植え替えをしたのですが、それから何日になるでしょう。



《第1号 8月1日

 今年は、大小合わせて18鉢植えました。今咲いているのが12鉢、そのうちいくつか I 医院に出張中です。



《8月7日》

 ぽつりぽつりと数が増えてきて、仲良く並んで遊ぶものも出てきます。暑いあつい夏の盛りです。



《8月11日》

 第1号が開花してから10日ほど、ついに大集団でやって来ました。お互いの羽がぶつかりそう、鳴き声が聞こえてくるような気もします。

 ご覧ください、この賑やかさ。「おい、〇〇は今年も元気か?」とかなんとか、再会を喜ぶ話し声が聞こえます。



《遊びに行こうか》



《美的に、優雅に》



《ね、たのしく行こうよ、たのしく、ね》

思い出すままに

 15年以上も前の夏の話になるが、90歳をいくつか超えた母は常時介護が必要の状態になり、入院したり自宅に帰ったりしていた。その年、母の家には、プランターにたくさんさぎ草の花が咲いていた。
 私は、毎週土曜日に母の様子を見に出かけた。出かけるたびに、花が終わって茶色になってしまったさぎ草の花がらを摘み取っていた。白い花の数がだんだん少なくなっていくのが、なにか母の命の日数のようで、さびしい思いがしたものである。
 9月の上旬に、さぎ草の花は全部なくなった。母は、それから1ヵ月足らず、10月の初めにこの世を去った。父の命日と2日違いだった。
 毎年、お盆ころから茶色になった花を次々と摘み取る時節になると思い出すことである。

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