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2003.9.8撮影 |
しばらく通っていない細い坂道を通って、海岸から上の道へ上がろうと登り出した。すぐにくもの巣だらけなのに気付き、まずい!通るんじゃなかった!と思ったがもどる気にもならず、足は前へ出ている。
海水浴客のために綺麗に整備された坂道だったが、お盆を過ぎてからは、わずか3週間くらいの間に、廻りの草などが伸び放題、その背丈の伸びた草などを利用してくもの巣が次つぎとあって顔などにからまないように進むのが大変である。
道脇の小さな木の枝を折って、それを振り回し振り回し進んだ。
赤トンボがいた。逃げるなよ!
やっぱり悪いことばかりじゃない、思いがけない出会いも転がっているものだと思った。ザックからカメラを取り出し、シャッターを切るまで、赤トンボはじっとしていた。
30メートルほどの坂道で、くもの巣をいくつ払い落としたであろう。寒くなって、くもが活動しなくなるころまで、もうこの道は通らないと思いながらやっとのことで上の道に出た。
「漫歩系」の一コマである。