かげ
2004.07.31記
ざっきちょうの入り口へもどる, ホームへもどる,

米山遠望2004.7.29撮影

 大分身体の調子がもとに戻ってきました。2、3日前から、かなりの暑さの中、じっとしていたくない気持ちを抑えきれず家から30分くらいで行ける米山の見える峠まで歩いていますが特に疲れはありません。車は滅多に通らないので峠の日陰のアスファルトの上にあぐらをかいて、水を飲んだり、ザックに入っているパンフを読んだりしています。まだ熱気の冷めていないアスファルトの上はお尻が熱いです。でも、これも一種の「頭寒足熱」となるのか快適と言ってもよいようです。
 空気が澄んで乾燥し、米山がくっきりと見える夏日が続いています。読んでいるパンフの内容がまたすごく気に入っているのですが、今日はそれについては触れません。 
 帰り道、私の前を影が歩いていました。この影、私の前を歩いたり後ろを歩いたり、前後左右、斜めの前後にいたりして、いつも私のまわりから離れません。
 それでは月も星もない暗闇では影はあるのでしょうか?とんでもない事を考える奴だと言われそうですが、やはり私たちが存在する限り影はあると考えてみるのもちょっと面白いようです。ただそれが暗闇では私たちの目には見えません。そしてその時の影は私たちの心を映している影であって、私たちの心の弱さや醜さもはっきりと映し出しているので、もし見えてそれが自分の影だと知ったら、驚愕で息の根が止まってしまうに違いありません。……。
 現在見えている自分の影をなくさないようにすることは大切なことなんだと、自分だけで納得しながら、てくてく歩いていました。(まことに醜い化け物のような写真、お許しください)