1 熱が出た

お子さんが初めて熱を出すと皆さん、びっくりいたしますね。熱が出たときの一般論を御説明いたします。
1. 体が熱いと感じたら:慣れてくれば触っただけで熱が何度あるかがあたります。でも最初はしっかり熱を測って下さい。
2. 熱の測り方:脇の下の汗を拭いて体温計の先をしっかり脇の下にはさんで下さい。電子体温計は1分測定が多いのですが、耳体温計でもかまいません。ただ、医師に伝えるためには統一された方が宜しいかと思います。
3. 平熱:体温は一日中同じではなく、朝は低めで夕方は高めになりますし、夏はお昼ご飯を食べた後、車に乗って医院についてすぐ体温を測定すると高めになります。各時間帯の平熱を知っておくと宜しいかと思います。お風呂に入った直後は、体温が1℃ぐらい上昇します。
4. 病気以外の発熱:疲れや興奮でも発熱します。赤ちゃんが始めて歯が出てくるときも微熱が出ます。
5. 熱が高いと脳が壊れます?:41.5℃ぐらいの熱が出ると・・・ですが、突発性発疹でも40℃ぐらいはざらに出ますので、この程度では大丈夫ですが、インフルエンザの診断では、高熱でなくても脳炎になることがあります。もちろん普通の風邪でも脳炎や髄膜炎になる可能性がありますが、殆どの方は大丈夫です。。
6. 熱さまし(解熱剤)は使ったほうがよいの?:うちの子は使用しております。というのが答えになりますでしょうか?熱さましは熱によるつらさを一時的に軽くする為の生活改善薬として使用されたらいかがでしょうか?熱さましの効果のある時間は6時間ぐらいですので、高熱の出るインフルエンザやヘルパンギーナでは一時的なのかもしれません。使用する目安は38.5℃以上で、つらそうな時です。自分の子供では一日4回使用したことがありますが、よく医師の説明で1日2回までの説明は根拠がありません。
7. 悪寒・戦慄(おかん・せんりつ):この言葉は、熱によるひきつけを生じた際に良く出てきます。これは熱が出る前に寒気がしてガタガタ震える状態です。唇の色が紫色になることもあり、熱性痙攣と間違うこともあり、熱性痙攣では目が白目をむくこともありえますが、この悪寒・戦慄では目は落ち着いております。悪寒の際は寒がりますので、体を温めて構いませんが、必ずその後に高熱が出ると思って下さい。
8. アイスノンや氷枕:熱で頭を触ってとても暑いようなら、額や脇の下を氷で冷やしてかまいません。また体を少し冷たくしたタオルで拭いてあげることも効果的です。熱さまシートは、基本的には熱を下げるわけではありません。冷えて気持ち良いだけで、つっけっぱなしでは温まり逆効果です。
9. 熱に対する処置:水分はこまめに与えて下さい。高熱時は無理じいしない事。