3 吐いた

吐き気は御家族にとり心配な症状の一つですね。家庭での対処が大切です。「水を飲むたび吐くんです」と言われて来院される方は多いのですが、水を飲むたび吐く時の処置は、水も飲ませない・・のがコツなのです。吐くと脱水になるのでは、と思われるので、吐くたびに水分をあげようと努力されますが、結果としてまた吐きます。吐く時のケア-のポイントは、何度も吐かせない事です。吐き気が強いうちは、胃の中に物が入るたびに吐いてしまいますので、最低でも2時間ぐらい喉が渇いても何もあげないのがコツです。吐き気がおさまったようなら、まずスプーン1杯の経口補水液OS-1を飲ませてみて、大丈夫なら20分おきに10〜20mlの経口補水液やアクアライトの子供用のイオン水をあげます。もしまた吐いたら、1時間ぐらい何もあげませんが、また極少量のお茶も吐くようでしたら救急受診されて下さい。点滴が必要か診察します。吐いても機嫌が良ければ心配ありませんが何度も吐きますと、具合が悪く見えてきますから、最初にがんがん飲ませないのが良いと思います。でも子供は水分を見ると、どうしてもグイグイ飲んでしまいます。お茶やジュース類を子供に見せないのも、コツです。咳で吐いてしまう場合は意外と元気ですが、これも少し水分ストップとその後の小まめな補水が必要です。