8 痙攣(けいれん)・ひきつけ

初めて、ひきつけを経験したお母さんは、びっくりして慌てるのが当然です。もちろん救急車を呼んでしまっても当然ですね。私の次男も1歳の時、ひきつけを起こしました。夜中3時ごろ突然に空気が、がたがた揺れる雰囲気があり、電気を付けてみたら痙攣していました。時間は30秒ぐらいでしょうか。ああ、やっているね、と夫婦で目と目で合図して、痙攣が止まったら、そのまま二人ともぐうぐう寝てしまいました。ひきつけは一時的に呼吸が止まり、白目をむいて、体をこわばらせ意識を失う状態です。原因としては熱を出した時に生じる熱性痙攣がほとんどです。他の原因としては、癲癇、髄膜炎、頭部外傷などもあります。熱性痙攣は生後6ヶ月から5歳までに見られ子供の7%ぐらいに生じると言われています。急に熱が上昇する時に生じますが、まれには痙攣が生じた後から熱が出ることもあります。痙攣の持続時間は5分以内。実際には30秒以内が殆どです。約3分の1は、2回以上繰り返すと言われています。ひきつけた時は通常5分以内に止まりますから冷静でいて下さい。舌を噛む事はありませんが、吐く可能性があり、首周りとお腹の動きで呼吸をしているかみる為、衣服を緩めて下さい。どのような痙攣であったのか説明できるように、つらいけれどじっと観察されて下さい。殆ど、30秒以内に収まります。暫く呼吸をしない場合があり、唇の色が悪くなる可能性があります。白目が上に向く場合が殆どですが、横に目が向いてしまう場合もあります。手足をつっぱって力が入る場合があります。痙攣が10分以上連続したり、短時間に治まっても、すぐに痙攣する時は、救急隊に連絡をとって下さい。初めてのひきつけは親も慌ててしまいます。救急隊に連絡をとってもなんら問題ありません。幸いすぐに、ひきつけが収まった場合、体温を測定して下さい。熱があり、ひきつけを起こしたのかは、とても重要な情報です。発熱があれば、頭を冷やしたり解熱剤の座薬を御使用されてかまいません。ひきつけの形や時間が長い場合や、5歳を越して初めてひきつけた場合や5回以上ひきつけた場合には、入院をお勧めします。また何度もひきつけるお子さんには、ダイアップ座薬の痙攣予防のお薬を御使用いただく場合があります。