9 下痢

下痢の治療で大切なことはお薬よりも家庭でのケアーです。下痢は食べたものが腸で十分吸収されずに出てしまう状態ですが、食中毒では、体に悪いものを早く体から追い出そうとする作用とも考えられます。下痢では便の色も重要で、まず血便があるとイチゴジャム状になります。また冬季の感冒性下痢症では、白くなり米のとぎ汁様になるロタウイルスも代表的な下痢便です。赤ちゃんの下痢で母乳栄養児ではそのまま続けてかまいません。人口栄養児では、ミルクを2分の1の濃さに薄めて下さい。下痢が改善されてきたら、2分の1→3分の2→いつもどおりと濃くしていきます。2週間以上下痢が続く場合には下痢の赤ちゃんでは乳糖不耐症といい、人口乳に含まれる乳糖という糖分を消化できなくなる時もあり、ラクトレスという乳糖の含まれないミルクや、大豆乳のソーヤミールやボンラクトという名前のミルクに切り替える事もあります。離乳食を食べている子の場合、アクアライトやポカリスェットのイオン水・番茶・野菜スープ・りんごのすりおろしを細かく刻んで加熱した食品をお勧めします。簡単に言うと、離乳食を1段階元に戻すような表現となります。またお子さんの下痢と同じような食事をあげて下さいと表現します。水のような下痢の時は、アクアライトの子供イオン水などの水分中心。ドロドロの便の時は、食事は豆腐・赤ちゃんせんべい・ウエファース・ばななの裏ごし。柔らかい便の時は、おかゆ・うどん・白身魚などを薄味であげてみて下さい。避けたい食事としては、冷たいもの・炭酸水・アイス・脂肪の多いもの・砂糖の味の濃いものです。下痢がひどいとお尻がカンジダというもともと便の中にいるカビが付いてお尻が真っ赤に赤くなることがあります。たらいにお湯をはってお湯の中で優しくうんちを洗い流すことをお勧めします。下痢だけならまだ良いのですが、熱と吐き気がでたなら要注意。受診の準備をされて下さい。