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西山町長選で三富氏が当選
 任期満了に伴う西山町長選は14日、投開票が行われ、元町議会議長で再出馬の農業・三富利郎氏(65)=浜忠=が2,764票を獲得、前議長の同・永井啓也氏(50)=田沢=に324票の差をつけて初当選した。公職選挙法改正に伴い、柏崎刈羽では投票時間が2時間延長された最初の選挙。投票率は89.68%で平成2年の町長選を3.91ポイント上回った。午後6時以降の延長時間帯には、投票者数の3%にあたる166人が投票した。

 無所属新人同士の一騎打ちで8年ぶりの選挙戦となった町長選は、明確な争点が見られないことなどから当初、町民の関心はやや低調と見られていたが、最終盤にきて盛り上がりを見せた。両候補の地元では90%を超す投票率で、最も投票率の低かった第3投票区(鬼王、黒部、長嶺、後谷、西山、和田、新保)でも84.74%だった。

 昭和63年の町長選で11票差で次点となった三富氏は、「町民の目線」と対話の町政を訴え、人口減対策として嫁・婿対策、福祉・教育の充実などを掲げた。小差に泣いた10年前の得票より405票伸ばし、有効投票数に対する得票率も12.7ポイント増の53.11%とした。地元海岸部やかつての支持者などを手堅くまとめ、地縁血縁を足がかりに町内有権者の4割以上を占める60歳以上に支持を広げた。

 一方、永井氏は「活力ある21世紀のまちづくり」を掲げ、人口減対策として、住宅建設の金融制度、子育て支援事業などソフト面できめ細かな政策を訴えたが、及ばなかった。中堅世代の商工関係者らを中心に全町的な組織で臨んだものの、三富氏に比べ、当初から知名度の低さに悩み、いまひとつ浸透を図れなかった。

 当選した三富氏は柏農卒。昭和46年から町議5期。社会労働委員長などを経て、同54年から56年まで議長。元体育協会長。

 開票作業は午後9時15分から町役場3階の大会議室で始まった。職員は平成2年と同様、約40人態勢で、2台の集票機を使った。

 9時45分の第1回選管発表では両氏500票、10時15分の第2回では両氏1,500票の互角の戦いだったが、10時40分前から50票、百票と差が開き、10時45分の第3回発表では三富氏2,600票、永井氏2,400票で大勢が決まった。開票作業が終わったのは11時25分で、おおむね予想通りだった。

 また、公選法改正で手続きが簡略化され、要件が緩和された不在者投票は250人。平成2年の107人の2.3倍で、投票者数の4.7%を占めた。午後5時から8時までの延長時間帯では51人が投票した。家族の帰宅を待って、車椅子で投票に訪れるお年寄りの姿も見られたという。

 町選管では「8年ぶりの選挙戦で関心は高かったのではないか。延長となった午後6時から8時までに投票率は2.8%伸びた。明確な争点はなかったとしても激戦だった」と評価。開票開始時間については、「今回は慎重を期したが、次は午後9時ごろでもいいのではないか」とした。

(1998/ 6/15)

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