
シニアコースで取り組んだ縁起物・八丁紙作り。受講者が器用にカッター を使い、完成させた=7日、市民プラザ (2023/12/09)

手作りそば、おにぎり、かき揚げなどがずらりと並んだ「田んぼの分校」 収穫祭=別俣コミセン (2023/12/08)

地域ごとに個性的な双体道祖神が並んだ県石仏の会創立30周年記念写真展 「寄り添う神に誘われて」=市立博物館 (2023/12/06)
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写真・記録集の刊行は、同会館の完成記念事業の一環として、2年がかりで編集作業が進められた。今から130年近く前、江戸時代の文久年間に難破・漂流し、シンガポールに日本人として初めて定住した漁民・山本音吉の紹介から始まる。
次いで、日本人社会の発展、日本人街、ゴム園経営、日本人小学校、日本人の暮らしと諸行事、神社・仏閣・教会、冠婚葬祭の様子など多角的にとらえた。往時を今に伝える豊富な写真、絵地図や査証などの資料、日本語・英語併記が大きな特徴だ。
この中で、柏崎出身の国際化の草分けとされ、現地で呉服商・越後屋を開業した故高橋忠平さんに関する「忠平と庫八ふたりの軌跡」「越後屋」は合わせて計20ページに及ぶ。数々の店舗の写真などが並び、当時の名店ぶりをしのばせる。
写真・記録集は日本人会の杉野一夫事務局長が企画し、当時現地のジェトロ駐在・三上喜貴氏(現・長岡技術科学大教授)を編集委員長に、多くの会員がかかわった。今回の製作のきっかけになった故高橋さん所蔵の「開かずのトランク」からぎっしり発見された貴重な写真・資料が大きな役割をになった。
出版記念会には、日本人会の招請で柏崎から市長、故高橋さんの孫で資料提供に協力した高橋忠行さんを含む研究会会員ら一行約20人が参列し、現地では柏崎出身の高原寿一・日本大使館公使らが歓迎した。交流の席上、同研究会が「トランクは置いて帰るので、(柏崎の)人物資料館に陳列する際に再び持って来てほしい」と再会を約束した。
写真・記録集はA4判約230ページ。問い合わせは同研究会世話人の小林進・市経済部長へ。
(1998/ 7/ 9)
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