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市会が東本町駐車場取得費の議案可決
 東本町Aブロック再開発の公共駐車場施設取得費の議論から会期延長となった市議会9月定例会は1日、同取得費の債務負担行為を追加する本年度一般会計補正予算案を市民クラブ・朋友会・整風会・公明の4会派などの賛成多数で原案通り可決した。問題となった建設単価の格差を中心に30日の総務企画常任委員会で再審議の末、本会議採決にこぎ着けた。併せて、市・関係者の取り組みへの批判・要望を内容とした付帯決議を全会一致で可決した。25日間に及んだ9月市会はこれで閉会した。

 駐車場施設は再開発組合がディベロッパー3社と契約して建設するもので、市は平成11年度にそれを取得するため、限度額13億4,531万8,000円の債務負担を補正予算として提案した。しかし1坪当たりの建設単価45万円がCブロック・ショッピングセンター駐車場の30万4,000円と比べて1.5倍に上ることから、9月17日の総務企画委員会で議会側が納得せず、再審議に持ち込まれた。

 30日の委員会で当局側は、駐車場を含むA3棟の単価が高い理由として、景観やA1・2棟とのバランス上から耐火鋼材、ルーバー(ブラインドのようなもの)を使用すること、自動管理システムと横断連絡橋を設置することを説明。またCブロックは請負の共同企業体が諸経費を度外視して受注し、中央大手業者として安価な資材調達力を持っていることなどから単価が安くなったとした。

 これに対し、村山史彦氏(共産党)、矢部忠夫氏(社会クラブ)らは、A1棟のホテル撤退後の計画が決まらない中での発案に不信感を示しながら、主に「なぜAブロックだけ材料・設備面でグレードの高いものを造る必要があるのか」「単価を下げる努力をしたのか」と追及した。

 佐藤建設部長と中心部まちづくり推進室の田村室長らは「採算性を重視した商業棟のCブロックと違い、都市計画事業のAブロックはある程度グレードの高いものを造りたい」「A1・A2を含めた全体の仕様や権利変換を考えて設計しており、A3だけ単価を落とすことはできない」と答えて理解を求めた。

 委員会は、当局の説明を受け入れる意見と、あくまでも今の単価は認められないとする意見に分かれたが、採決では4会派が原案を支持。1日の本会議でも無所属議員1人を加えた賛成多数で可決した。

 今回の問題は賛成会派の中からも、Aブロックの実態と当局の姿勢に厳しい声が上がっていたことから、A1棟の詰めの甘さに対する批判や、A3棟単価の一層の合理性追求の要望など4項目を決議した。

(1998/10/ 1)

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