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西山コラボ特産品セットの参加メンバー (2024/03/26)


柏崎信金の創立100周年を記念した音楽イベント「目で聴くコンサート」。つのださん(左)のプロデュースで、子どもたちは骨伝導ヘッドホンを付け、ドラム演奏などを楽しんだ=23日、アルフォーレマルチホール (2024/03/25)


高柳小の閉校式で校歌に声をそろえる児童や地域住民ら=22日、同校 (2024/03/23)

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天明義民の願い再び 西山町民劇団感動呼ぶ
 西山町の町民劇団「西山かたくり一座」(井利周治座長)の旗揚げ公演「天明義民伝」が15日、西山ふるさと館で行われ、小学生から70歳代までの役者、スタッフ100人余りの舞台が感動を呼んだ。

 天明義民とは約230年前、今の刈羽、三島郡の31カ村が椎谷藩の圧政に耐えかね、20年にわたる嘆願を続けた農民運動。百姓一揆がひん発した時代、投獄などで犠牲者を出しながら、幕府への陳情、直訴を重ね、ついには藩政改革を勝ち取った。戯曲は綿密な考証にもとづき、藩財政の破たん、悪臣の横暴、一揆と嘆願など今日的なテーマに家族愛もからめ、民謡、コーラスなど地域色も盛り込んだ。

 昼、午後2回の公演はいずれも600席余りが埋まり、ロビーにモニターが設置された。雪の舞うオープニングから、西山、江戸を結ぶ2幕20場。家族との別れの場面などでは場内は静まり返り、目頭を押さえる人もいた。一場終わるたびに拍手が起こり、役者の熱演に掛け声が飛んだ。

 父親が柏崎市出身の作家・石堂秀夫さん(62)は、「想像以上の出来栄えでうれしい。子供が大人、お年寄りと一緒に芝居を、町の歴史をつくっていく。これが伝承だ」。町おこし演劇協議会代表で祖父が中頚頚城村出身の演出家・大滝満さん(56)は、「先人がふるさとにかけた思いを訴えたかった。3世代につながる人間関係がいかに大切か、演劇を通じ皆感じてくれたと思う」と話していた。

(1998/11/18)

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