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柏崎消防署が新指令室で業務開始

 市内三和町、柏崎消防署(内山俊彦署長)の通信指令室を庁舎内で移転し、最新の機器に更新する工事・作業がこのほど終了。1日から新通信指令室での業務が全面的にスタートした。

 これまでの指令室(69平方メートル)と機器は昭和62年から使われてきた。この間に、防災行政無線の放送設備など各種機器が増えて狭くなった上、通信指令機器もOA化されたものが次々と開発されるなど、時代に即応しなくなってきた。また阪神大震災を機に行われた建物の耐震診断で、指令室のあった通称・東庁舎は特に老朽化が進んでいることが分かり、通称・南庁舎の3階で講堂のあった所を新指令室に改装した。

 新指令室は91.2平方メートル、隣接して設けたコンピューター室が21.1平方メートルあり、ほぼ2倍の広さになった。機器も最新式の指令装置をはじめ、新たに自動出動指定装置、発信地表示装置、地図等検索装置、気象衛星受信装置などを導入した。

 発信地表示装置は119番通報のあった電話機の場所、設置者、電話番号を表示するシステム。急病で救急車を要請した人が途中で倒れてしまっても、どこから電話をかけたかが確認できる。地図検索装置で指令室の正面と手元の画面に現場の地図が表示される。これには消火栓の位置や道路の通行止め情報も入っており、瞬時にプリントされるため、急行する署員がより迅速、正確に現場の状況を把握できる。自動出動指定装置は災害の発生場所や種別により、消防車や救急車、救助工作車の必要台数、装備のリストを自動編成し、指令を出すシステム。従来の耳と経験に頼った出動から目で確認し、最新機器でチェックを加えるというより確かな方法をとる。

 隣接の仮眠室は個室に、また大規模災害の際に幹部が指令室に直接指示を出したり、情報や状況を分析するための災害対策室(52.5平方メートル)を新設。小学生などの見学も多い消防署ということで、指令室の様子をガラス越しに見ることの出来る見学者スペースも設けた。総事業費は約2億7,600万円。

 改装工事は昨年7月から始まり、特注した新機器の設置、旧指令室からの機器移動は2月に入って順次行われた。”365日・24時間業務”、しかも心臓部ともいえる通信指令機器の移動だけに、119番の受信などに支障が出ないよう万全の体制を組んできたという。

(1999/ 3/ 2)

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