PHOTOニュース

柏崎市の子育て支援に役立ててほしいと、1千万円の目録を贈る入澤理事 長(左から2人目)=22日、市役所市長応接室 (2024/04/24)


市内愛好家が作ったつるし雛が飾られた座敷=市内新道の史跡・飯塚邸 (2024/04/23)


幅広いジャンルで楽しませた新生音市場。この一つ、太鼓集団「鼓明楽」 は会場と一体感となり、エネルギッシュなステージを繰り広げた=21日、 アルフォーレマルチホール (2024/04/22)

>>過去記事一覧
拉致救出の国民集会に1900人

 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による日本人拉致(らち)疑惑で、日本人救出を政府の最優先課題とするよう求める国民大集会(同実行委員会主催)が2日、東京・日比谷公会堂で開かれ、会場いっぱいの約千九百人を集めた。昭和53年に柏崎で失跡した市内土合、大学生・蓮池薫さん=当時(20)=と同平井、美容指導員・奥土祐木子さん=同(22)=の家族も参加し、早期救出を訴えた。

 集会は、ジャーナリストの桜井よしこさんを中心に各界の著名人ら約130人が呼び掛けた。全国の被拉致害者7家族と初めて韓国の2家族が参加。関連集会としては最大規模となった。シンポジウムの後、家族らが支援を呼び掛け、強力で広範な救出運動の推進を目指す共同アピールが採択された。

 柏崎の2家族は、事件から20年以上がたつのに問題解決の糸口が見えないもどかしさをにじませながら、拉致された国民を取り戻したレバノン政府の例などを挙げ、「総理の決断と政府のき然たる態度を」などと早期救出を訴えた。蓮池さんの母親ハツイさん(67)は、3月の不審船2隻の領海侵犯事件にふれ、「あのような船で息子たちが連れ去られたのかと思うと、胸が引き裂かれる思いで強い憤りを感じた。海山千里と言われるが、親子の間は遠くない。私たちの思いはあの子に届いていると思う。1分1秒でも早く安否を知りたい」と述べた。

 一方、先の日米首脳会談で小渕首相が拉致問題で協力を求めたのに対し、クリントン大統領がこの問題を追求する日本の姿勢を支持する発言を行ったことについて、家族らは一様に歓迎の意向を示している。全国約130万人の署名、小渕首相との面会、ニューヨーク・タイムズへの意見広告掲載などが実を結んだものと受け止めている。北朝鮮のミサイル発射、不審船事件後の街頭署名では、拉致問題が身近なものとして受け止められていることをひしひしと感じるという。

(1999/ 5/ 7)

※柏崎日報社掲載の記事・写真は一切の無断転載を禁じます。


すべての著作権は柏崎日報社および情報提供者に帰属します。新聞記事・写真など、柏崎日報社の著作物を転載、利用するには、原則として当社の許諾を事前に得ていただくことが必要です。掲載についてのお問い合わせは、お電話 0257-22-3121 までご連絡ください。