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越後屋研究会がシンガポールの空に大だこを

 シンガポールの空に、白根の大だこを――。明治期に海外に渡り、同国で呉服商・越後屋を創業した市内出身の故高橋忠平さんらの縁で結ばれた「柏崎シンガポール越後屋研究会」(世話人・須田信之さん)が、21日から訪れる同国へのツアー「歴史と文化を訪ねる旅」に大だこ3枚を持参し、現地の子供たちと一緒にたこ揚げを楽しむ。滞在中、和太鼓の指導も行って、両国のきずなを一層深めたい考えだ。

 同研究会は、シンガポール日本人会が刊行した写真と記録集「戦前シンガポールの日本人社会」の編集の際、写真や資料提供をしてこの事業に協力しようと発足。故高橋さん、第一番頭の故福田庫八さんらの遺族から貴重な提供が行われ、同記録集に大きなウエートを占めた。

 今回のツアーは、現地の新日本人会館で昨年行われた出版記念会に参列した研究会の会員が、新潟市出身の日本人会理事からの「会館ロビーに白根のたこを飾りたい]という声にこたえ、企画した。白根市のたこ関係者に相談したところ、原材料費だけでいいと格別のはからい。ただ「たこは、飾るものではなく揚げるものだ」と勧められ、たこ揚げをすることを決めた。

 一行は研究会の会員をはじめ、日本海太鼓総代表の竹田満さん、かつてJETROシンガポールに勤務し、現在は長岡技科大教授の三上喜貴さんら19人。4泊5日の滞在中、たこ揚げのほか、竹田さんの協力で、日本人会に大変人気のある和太鼓の打ち方指導、三上さんの紹介でアジアでは最先端といわれる情報通信の視察も組み込んだ。

 現地の子供たちとたこ作りをするため、すでに500個分の材料を送ってあり、研究会では「日本人学校の生徒、現地の子供たちとともに、たこ揚げを通して交流することができれば。シンガポールで『越後屋』にかけた先人の思いを何とか根づかせたい」と話した。

(1999/ 5/14)

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