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小国町民俗資料館に中国の古銭

 小国町新町にある同町民俗資料館に、中国の戦国時代から最後の王朝・清に至るまで、2000年にわたる古銭が展示され、話題を集めている。町教育委員会が同町原の郷土史家・町議で古銭を収集している北原勲さん(67)の協力を得ての展示だ。

 昭和34年11月、同集落で土地改良(区画整理)が行われた時、「坊屋敷」と呼ばれる所から、約1200百枚、重さにして4キロの古銭が出土した。かつてここには法光院という寺があったと伝えられ、「寺の坊主のへそくりが出てきた」など集落の話題になったが、さびを落として良く見ると、いずれも中国からの渡来銭。柏崎署に届け出た後に返還され、関係者や集落の人たちに配られた。北原さんもこのうちの何枚かを手にした。

 出土した古銭は宋代(西暦960−1279)のものが圧倒的に多かったが、唐の武徳帝(620年ごろ)、明の永楽帝(1400年ごろ)時代のものも含まれており、北原さんはこれを機に地域の歴史や中国古銭の研究に努めるとともに、古銭の収集も始めた。

 今回の展示は坊屋敷出土品を中心に70種類、約100枚。紀元前300年ごろ、戦国時代の斉(せい)の国の刀の形をした「斉法刀(せいほうとう)」、秦・始皇帝時代の「四珠半両(よんしはんりょう)」から、最後の王朝・清の光緒帝の時代(明治維新のころ)の「光緒通宝」まで、時代の空白なく展示。統一王朝の漢や唐、元はもとより、後周、南唐といった地方王朝のものも含まれている。

 民俗資料館への入場は隣にある就業改善センター事務室に申し込み。入館料は大人100円、小中学生50円。同館には同町出身者の資料や中世・近世の古文書、昔の生活用具、消防用具などが展示されている。

(1999/ 5/19)

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