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創立100周年の柏崎信用金庫記念式典。これまでの歩みを振り返り、さ らなる発展を誓った=23日、柏崎エネルギーホール (2024/04/25)


柏崎市の子育て支援に役立ててほしいと、1千万円の目録を贈る入澤理事 長(左から2人目)=22日、市役所市長応接室 (2024/04/24)


市内愛好家が作ったつるし雛が飾られた座敷=市内新道の史跡・飯塚邸 (2024/04/23)

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消防本部・署が50周年 2日に記念式典

 住民生活の安心を支える柏崎地域消防本部(西巻一也消防長)・柏崎消防署(内山俊彦署長)の発足50周年記念式典が7月2日午前10時から柏崎エネルギーホールで開かれる。当日は柏崎地域広域事務組合管内の関係者や署員約170人が出席。幾多の災害で出動した長い歴史を振り返り、安全・安心の地域づくりに向けて心を引き締める。

 柏崎の消防の歴史は明治以前の自身番、明治4年の火防組に始まり、戦前は警防団の常備消防部として市民生活を守ってきた。戦後になって警防団は消防団となり、常備消防部もその組織の中にあったが、昭和24年7月1日、常備消防部が独立する形で柏崎市消防本部・柏崎消防署が発足した。

 当時は現・西本町分遣所の場所が本庁舎だった。当時の署員は29人、車両はポンプ車3台(現在は139人、31台)。45年には庁舎を三和町の現在地に移転。同年の広域救急業務開始を皮切りに、順次、現在の1市4町1村体制に移行した。51年の広域事務組合設立に際して消防事務組合から組織替えしている。

 業務、設備の拡大・拡充では、40年に救急車と化学消防車、48年には救助工作車を導入。55年の北陸自動道開通により高速道路での消防業務も開始した。平成8年からは救急救命士が活動。最新の通信、消火、救助、救急機器の充実も進め、今年春に新通信指令室が完成している。

 50年の間には花火工場の爆発(昭和25年)、宮川大火(32年)、第二室戸台風の襲来(36年)、新潟地震(39年)など市民生活を脅かす事故や災害があり、また六・二六水害(53年)など相次ぐ水害などに出動した。近年は重油流出事故での出動、阪神大震災や蒲原沢土石流災害での応援でも活躍。危険な場面は数多くあったが、50年間に1人の殉職者も出していないのが、同本部・消防署の誇りだ。

 7月2日は県市町村の消防関係機関、広域議員、消防団代表、歴代消防長・署長、署員らも出席。管理者・西川市長の式辞に続いて柏崎市刈羽郡医師会など6団体(法人)に感謝状を贈呈。財団法人・市民防災研究所理事の池上三喜子さんの講演「防災の第一歩は健康づくりから」を聞く。

(1999/ 6/28)

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