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西山の羅石尊 少子化歯止め化粧直し

 下半身の病を直す、子宝に恵まれるなどの信仰を集める西山町石地の羅石尊(らせきそん)のほこらで8日、同町商工会青年部などが12年前に奉納した大木のご神体が初めて化粧直しをされた。

 羅石尊は、石地の海面にそそり立っていたとされる自然石で、男性のシンボルに似ている。文政11年(1829年)に船の難破で上部が折れたことから、地元民が海岸にほこらを建てて鎮座した。明治天皇の北陸巡幸の際に現在地の石地フィッシングセンター向かいの国道わきに移された。縁結び、子宝に恵まれるなどとされ、遠方の参拝者もあったという。6月15日が祭礼日とされる。

 昭和62年、当時の商工会青年部などが松の大木にのみ、かんなを振るって製作。全長4メートル、直径60センチのご神体を土中1メートルの深さに埋めた。12年がたち、汚れも目立ったことから、奉納後初めて磨き上げ、青年部OBら11人が防腐剤塗りなど化粧直しを行った。

 風雨に打たれ、やや力なく見えたご神体は、濃い茶色に塗り直され、夕日を照り返した。当時の青年部も、今は大半が40歳代後半。作業を終えたメンバーらは「色合いもなかなかで、りっぱになった。我々は役目を終わったので、少子化ストップは若手の現役に期待をかけたい」と話した。近くの海中には岩の連なりがあり、「恋の懸橋(かけはし)」と呼ばれる。太古の男神のかなわぬ恋の物語が伝わり、羅石尊わきに懸橋寺がある。

(1999/ 7/ 9)

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