柏崎商工会議所と柏崎中小企業相談所は、今年4月−6月期の中小企業景況調査のアンケート結果をこのほど報告書にまとめた。業種別概況では、建設業が、各種ＤＩ（景気動向指数）値の悪化を示す中で、六月に入って土木工事などの好転で急激な回復を見せていることが特記されている。製造業は依然低迷しており、来期の見通しも今期並みに推移するとの予想だ。卸売業、小売業、サービス業は、厳しい状況に変りはないものの、景気回復への期待感が高まりつつある状況にある。

　調査対象は120社、そのうち回収は100社（回収率83％）。調査は4半期ごとに行われており、今回が76回目。商工会議所では、景気動向を早く把握するため、先月から早期観測調査も行っている。両調査の項目がほぼ同じことから、会議所では近く調査の整合性を図りたいとしている。

　今回の調査の主な項目の業種別ＤＩ値の動向は次の通り（かっこ内は前年同期比）。

　【売上額】
　　▽建設業　　＝マイナス53.8（同36.3）
　　▽製造業　　＝マイナス53.3（同66.6）
　　▽卸売業　　＝マイナス75.0（同71.4）
　　▽小売業　　＝マイナス77.8（同78.3）
　　▽サービス業＝マイナス70.0（同72.7）

　【採算】
　　▽建設業　　＝マイナス76.9（同27.2）
　　▽製造業　　＝マイナス44.9（同65.7）
　　▽卸売業　　＝マイナス75.0（同78.6）
　　▽小売業　　＝マイナス66.7（同79.2）
　　▽サービス業＝マイナス50.0（同81.8）

　【業況】
　　▽建設業　　＝マイナス69.2（同54.5）
　　▽製造業　　＝マイナス58.7（同68.7）
　　▽卸売業　　＝マイナス66.6（同91.7）
　　▽小売業　　＝マイナス66.7（同78.3）
　　▽サービス業＝マイナス60.0（同72.7）

(1999/ 7/17)

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