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さけのふるさと公園、産業・教育一体化施設に

 市が平成8年度から検討を進めてきた「仮称・柏崎さけのふるさと公園」の基本計画がまとまった。議会九月定例会に今年度分事業費の追加を提案し、実施設計を行って一部工事に着手したい考えだ。

 サケの増殖事業は昭和53年から市内青海川地区で行われており、県内でも上位の捕獲・採卵・放流実績を上げている。「さけのふるさと公園」は、狭くなった現在のふ化場を一新して、サケばかりでなく、アユやサクラマスなど新たな魚資源の増大に取り組むとともに、四季を通じて水環境、水生生物、水産業などの学習が出来る、産業と教育を一体化した施設にしようという構想だ。

 計画している場所は、現在の施設の道路をはさんだ反対側で、面積は約0.6ヘクタールを予定。今年度から13年度までの3年事業で整備を進める。谷根川から約100メートルの魚道(水路)を新設し、その壁面の一部をガラス張りにしてサケや他の魚が川を泳いでいる様子を横から見ることが出来るようにする。また増殖のための設備と水生生物の資料展示室を兼ねた「仮称・さけのふるさと館」(木造一部2階建て、延べ床面積約500平方メートル)を建設し、飼育池(稚魚飼育水槽)、広場、駐車場などを順次設置していく。総事業費は約4億4000万円を見込んでいる。

 サケのふ化場には毎年、柏崎刈羽の大勢の小学生が見学・学習に訪れているが、今の施設は元々こうした学習のためのものではないため、厳しい冬の最中、水にぬれたコンクリートの吹きさらしの中で児童たちが学ぶ姿が見られる。新施設によって、よりよい環境のもとで、サケを通じて命の神秘さを学んだり、水産業についての理解を深めてもらいたいとしている。

 また現施設はサケを捕獲する場所と離れていて、捕獲した親ザケの運搬に苦労しており、増殖事業に携わる人たちがより効率的に仕事ができるようにという目的もある。

 なお県では10年度から青海川地内の谷根川の河川改修を進めており、自然に配慮した護岸の整備が行われている。

(1999/ 8/21)

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