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リケンが創立50周年

 市内北斗町、リケン(小口邦彦社長、資本金85億7300万円)の柏崎事業所(宗方真幸所長、従業員数約1200人)で3日、創立50周年記念式典が行われ、21世紀の世界市場を目指し、社業発展の決意を新たにした。記念事業の一環として、柏崎、熊谷両事業所でユニフォームを一新。来春の刊行に向け、社史編さんが進んでいる。

 同社は昭和24年12月1日、前身の理研工業が企業再建整備法で11社に分割され、理研柏崎ピストンリング工業として設立された。28年の理研鋳鉄の合併などを経て、創立30周年の54年、現社名に改称。自動車産業の発展とともにピストンリングの世界的メーカーとなり、自動車部品、配管機器など総合部品メーカーとして経営の多角化を進めてきた。

 起源はさらに古く、東京の理化学研究所が大正15年、ピストンリングの製造法を発明、事業化したことにさかのぼる。昭和2年に設立された理化学興業(取締役会長・大河内正敏博士)の柏崎進出で創業の一歩を記した。同社柏崎工場は自動車、航空機用リングの受注増に伴い、同7年、ピストンリングの新工場を建設し、リケン産業団の原動力となった。科学主義工業、農村工業の実現、製品化の拠点として、同社を中心に下請け工場群が形成され、柏崎の近代機械金属加工産業が育った。

 創立式典は毎年12月1日から本社、熊谷、柏崎の順で行っている。50周年の今年、柏崎事業所の構内体育館は、1日から切り替わったばかりの新ユニフォームで埋め尽くされた。ライトブルーのツートンカラーで、素材は環境にやさしいエコロジー・ウエア。平成9年10月にはピストンリング業界で初めて品質保証の国際規格ISO9001を取得しており、新ユニフォームは品質管理のシンボルと位置づけられる。

 小口社長は、厳しい経営環境の中にも3カ年の経営革新計画が成果を上げているとし、自動車業界の世界的な再編の動きにもふれ、「21世紀の世界市場で戦える製品技術の優位性、価格競争力を。次の50年に向け、力強い一歩を踏み出そう」と結束を呼び掛けた。この後、25年、15年の永年勤続者表彰と、発明開発改善、改善提案などの表彰が行われた。

(1999/12/ 4)

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