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プルサーマル エネ庁が事故評価など説明

 東京電力柏崎刈羽原発3号機(沸騰水型、出力110万キロワット)でウラン・プルトニウム混合のMOX燃料を使うプルサーマル計画を国が許可したことを受けて、通産省・資源エネルギー庁は11日、県、柏崎市、刈羽村に対する安全審査の説明会を新潟市で開いた。

 国側は鈴木正徳・同庁原子力産業課長ら3人が、県市村は関係各課・機関の約20人が出席した。国は茨城県東海村の臨界被ばく事故、BNFL(英核燃料会社)のデータ改ざん問題の影響で国の原子炉安全専門審査会の2次審査は品質管理などについてより慎重に行ったと強調した。

 燃料集合体の安全設計、安全評価について3号機の炉心設計を踏まえ、「最も有効な制御棒1本が引き抜かれた場合でも炉心を臨界未満に抑えるなど、運転時の異常な過渡変化にも燃料が健全性を失うことがない」などと説明。柏崎刈羽原発MOX燃料と、異なるタイプのウラン燃料集合体が混在しても安全性に影響はないと述べた。また、原子炉冷却材の喪失など5つの事故を新たに評価し、いずれの場合も安全性は確保できる述べた。核燃料加工会社の品質管理などは、国の許可後も確認・報告するよう原子力安全委員会から求められたとした。

 県などの質問に対し、同庁原子力発電安全企画審査課の黒村晋三・安全審査官は、ペレット製造時のプルトニウムの不均一性について、「MOXの照射後試験のデータ、(東電の発注した燃料加工会社の)製造実績などから、燃料集合体の健全性に影響のないことを確認している」と答えた。また、データ改ざん問題をめぐり、燃料棒に詰める円筒形の燃料小片ペレットの外径が仕様を超えた場合について、「仮に誤差が基準を十倍超え、燃料被覆管とのすき間が0.01ミリ程度であっても、健全性に影響はない」として、機械的な破損の可能性はないとした。

 小林幹夫・県原子力安全対策室長は「結論を聞くだけでなく、審査の考え方、内容を理解しておく必要があった。具体的で密度の高い説明だった」と述べた。

(2000/ 4/12)

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