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大洲小に新「五十嵐記念館」建設へ

 市立大洲小に併設して、市が建設を進める五十嵐記念館(図書館)の安全祈願祭が17日、市内大久保二地内の現地で行われた。この日は、「與助道路」などで知られる祖父・故五十嵐與助氏の遺志を受け継ぎ、記念館の建設資金を贈った孫の康之氏ら が参列し、工事の無事を祈った。

 故五十嵐氏は明治11年、中浜生まれ。苦労の末に、事業を起こし、後年五十嵐冷蔵(本社・東京)社長として成功した。家庭の事情で、小学校2年半でやめた同校への思いは熱く、昭和28年の創立80周年には学校図書館を、次いで31年には増築して独立の旧「五十嵐記念館」を校庭に建設した。

 しかし、同校の改築工事に伴って、年数を経た旧館は取り壊しになった。この際に、遺族たちから「初代の遺志を継いで、記念館を再建するため、応分の寄付をしたい」との申し出を受けた。平成六年から5年計画で建設資金が市に寄付され、総額5400万円が積み立てられた。これに並行して、寄付者の意向をもとに、設計・建設準備が進められた。

 新しい記念館は現校舎に向かって左側に建設され、教室棟と2階部分で渡り廊下でつなげる。鉄筋コンクリート2階建て(広さ延べ約261平方メートル)で、1階はミニ集会のできる多目的ルームと展示ホール、2階は五十嵐文庫コーナーと展示ギャラリーになる。特に、展示ホールとギャラリー部分は、名字にちなんで5角形の造りにするなどユニークな外観になりそうだ。竣工は9月30日の予定。

 安全祈願祭を終え、西川市長は「先代の與助翁は『與助道路」を含め地域のいろいろなことに物心両面にわたって献身された。代が代わっても行うことはめったにない話であり、言葉ではいい尽くせない協力に心から感謝したい」と述べた。一方、現社 長の康之氏は「新千年紀の始まり、激動の20世紀の締めくくりに事業がスタートでき、本当にうれしい。與助の遺した思想を何とか我々が引き継ぐことができた」と心境を語った。

(2000/ 5/17)

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