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小峰遺跡で大きな建物跡2棟発見

 国道8号バイパス建設事業に伴う市道新設工事のため、市内半田三地内の小峯遺跡で発掘調査を進めた市教育委員会が14日、調査概要を報道関係に公開した。大形の建物跡を示す柱穴が数多く発見されたほか、当時の最高級品であった緑釉陶器などが出土し、官衙(が)とかかわりを持つ有力者の家などがあったことが推定された。同遺跡の近くには箕輪遺跡があることから、市教委では「今回の調査は、当時の三嶋郡を考える上で非常に重要な手がかりが得られ、全体の歴史ストーリーが見え始めた」としている。

 小峯遺跡の調査範囲は約800平方メートル。出土した土器から古代(平安時代、9世紀後半から10世紀)とされる。5月から作業を進め、深さ約1メートル、直径20から30センチの柱穴が数多く発見された。それらを組み合わせると、間口約10メートル以上、奥行き約6メートルの大きな掘立柱建物跡が2棟あったことがわかった。これらの建物の軸と方向を同じくする溝も走っており、区画などの役割を果たしたと見られる。

 さらに、建物跡付近から直径4メートル前後、深さ約40センチの土坑が合わせて3基検出された。遺物の総数は2,000点以上を数え、大半は土師器(はじき)で、黒色土器や須恵器(すえき)などもあった。また、県内全体としても出土事例の少ない緑釉陶器、灰釉陶器も発見された。このほか、土師器椀(わん)の底部外面に墨で文字を書いた墨書土器も出土した。

 小峯遺跡は、昨年の発掘調査で「駅家(うまや)村」と書かれた木簡が出土し、付近に三嶋郡駅や三嶋郡衙など官衙の存在の可能性が高いとされる箕輪遺跡の北東にあり、直線距離で約500メートル。市教委では「当時の役所の施設が広い範囲で点在し、補完していたのではないだろうか。三嶋郡の探求は今後の調査・研究の成果に負うところが大きいといえよう」と話した。

(2000/ 7/14)

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